2013年04月24日

シッタのはなし


電動ロクロで成形したあとの削り、みんさんはどうしていますか。

作品の高台を削るには、いくつかの方法がありますが、同じ土で作ったシッタ(湿台)を使用することが多いのではないでしょうか。わたしは手ロクロでヘラ削りすることも多いのですが、普通はシッタを使用することが多いでしょう。

シッタを利用する利点はいろいろありますが、ロクロの上に直接のせて削るのとは違い、器の口縁をいためないこと、作業が早いことがその理由でしょうね。

生シッタは同じ土を使って作るシッタで、それぞれの器に合うように作ります。そのまま乾燥してしまう場合と、乾燥させないようにする場合があります。

また、シッタを素焼して、使用する際に粘土をつけて形を合わせるやりかたもあります。この素焼のシッタの場合は、使用前に十分に水につけておくことが重要ですね。

削るものにあわせて、数種類つくることが多いシッタですが、量産の仕事場だと、ひとつの器にひとつのシッタというところもあるようです。たしかに急須の蓋や徳利など、専用のシッタがあったほうがいいものです。

特に細かいものはシッタできちんと固定していないと、きれいに削ることができません。ロクロの技術のなかに、この削りの技術も含まれているんですね。





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2013年04月21日

陶芸界にもある危険な物質


わたしは30を過ぎてから、釉薬の調合の勉強のために化学記号やゼーゲル式を勉強しなおしました。そして、いかに美術系だった自分が化学的な素養がないのか思い知ることになりました。

いまでも、なるべく化学の本を読むように心がけています。
しかし、日本人の書いた本は、つまらなくて難しいものが多く、わたしにはとっつきにくくてダメです。(個人の感想です)

そのため、欧米の化学者が一般の人向けに書いたものを読むことが多いです。

海外で出版されて翻訳されているということは、どんなジャンルの本でも、そこそこベストセラーになった本であるため、かえって国内のものよりもわかりやすかったりします。

先日読んだ本、シュワルツ博士の著作のなかで、若きネイサン・ゾナー氏の調査に大変驚愕しました。

それはちょっと難しいですが、ジハイドロゲンモノオキサイドについての調査で、酸性雨の主成分で、末期癌患者の腫瘍にも含まれ、吸い込むと死亡するおそれがあるため、使用を中止するべきだ、というものです。

ネイサン・ゾナー氏のもとには政府への嘆願の署名が多数寄せられたとか。

わたしも初めて聞くものでしたので、いろいろと調べましたら、陶芸の世界でもかなりの分量が使用されていました。釉薬には相当量が含まれています。
しかも作陶時に皮膚に浸透することまでわかりました。これはまずい。



「そのジハイドロゲンモノオキサイドとは一体何?」

そう思っているあなた、わたしと同じであまり化学の素養がありませんね?

ジハイドロゲンモノオキサイド、日本語に訳すと、二つの水素とひとつの酸素、はいそう、H2Oです。


ただの「水」です。








・・・悔しいでしょう。




でもね。

わたしも、ものすごく悔しかったですよ。
(図書館の本なので引き裂くのを思いとどまりました)


・・・ったく、理系のイタズラはタチが悪い。
(ひとつもウソじゃないのが余計腹立たしい)



どうせ、わたしは生物しか履修しませんでした、はいはい。



・・・ちっ。






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2013年04月20日

陶芸関連の本


先日久しぶりに福岡市の中心、天神にいってきました。駅の近くに大きな書店があり、そこへ行くのが目的です。その書店は広いフロアの1階から4階まで、本で埋め尽くされています。

わたしのお目当ては陶芸関連の本。なにか新しいものはないかと探しに行ったのです。陶芸関連のコーナーは以前とは少し場所も変わり、量も少なくなっていたように感じました。それとは逆に面積が増えていたのが骨董に関するコーナー。今はつくる人よりも買う人の方が多いのでしょうか。

雑誌で連載されていたコーナーがそのまま一冊になったというような本が意外と多く、いまいち触手が伸びません。文字が中心の専門書にいたっては十数年前とラインナップはそう変わらず、新たな書き手もいないようです。

いつも言ったり書いたりしていることですが、陶芸をするには制作に入る前段階で単純に知っているかどうかという知識や方法論がたくさんあり、それらをしっかりと伝えている本が少ない気がします。

たとえば釉薬の濃度管理であったり、織部の渋抜きだったり、撥水剤などの溶剤、原料や顔料のことなどきちんと説明している本は相変わらず少ないようでした。

そんな中、小銭もあったので「ロクロがいらない陶芸」(阿部出版)という本を買ってみました。以前から立ち読みしていたのですが、内容がなかなか面白かったので購入してしまいました。どちらかというと日本の伝統技法ではなくて、欧米などで採用されている技法の紹介という感じの本です。

わたしは自分で制作するだけではなく、教えてもいるので、そういう本から指導のヒントをもらうこともよくあります。今回の本では土の表情を探るなど面白い技法が多く載っていましたので、参考にしてみたいと思います。

また、手持ちの本で最近読み返して面白かったのは「磁器の制作」野中春甫著(理工学社)でした。これは陶芸家が書いた本ですが、著者自身の経験や技法などが情熱をもって書かれており、あらためて大変参考になりました。

技法を次の世代に伝えようとする姿勢で書かれている本は案外と少なく、これは良書のひとつだといえるでしょう。特に磁器だけではなく陶芸をやっている人全般にお勧めです。

同じような本では「色絵の陶芸」浜本玄著(理工学社)もあります。これは上絵をやってみたい方には最良の本です。


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posted by inoueseiji at 19:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2013年04月15日

ブログの公開範囲の変更と今後について

 
ブログの公開範囲の変更と今後についてですが、
一度非公開にしておいた記事も、あらためて公開にしました。

過去は過去のログとして残して公開しておこうと考えなおしました。

今後ともよろしくお願いいたします。


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