2018年12月28日

手びねりを馬鹿にする?


手びねり、それも手ロクロも使用しない玉作りなどを真面目に取り組む方は案外と少ないように思います。
誰でも最初はそこから始めるわけですが、いつの間にか電動ロクロもできるようになって、陶芸歴も長くなってくるとそういう感覚の人が多くなるように感じます。

どうしても電動ロクロが上、みたいな。

しかし手びねりが下手で電動ロクロは上手いなんて人は存在しません。
ありえないのです。素手で弱い人が棒を持ったから強くなるわけではないでしょう?



★ 簡単にチェックする方法をお伝えしましょう。

玉作りです。

重さは100グラム。

使用していいのは自分の両手のみ。
絶対に手ロクロを使用してはいけません。

均一に丸く伸ばして焼き上がり三寸の小皿にします。

つまり粘土100グラムを直径100ミリ以上にすること。
このとき一切の道具は使用しません。
切って丸くはできません。

きちんと丸いお団子を作り、指でつまむという行為だけで、なるべく真円に近いものにしてください。その加減ができない人は電動ロクロは早すぎます(笑)。わたしの講座では電動ロクロを始めることはできませんよ。

簡単だったという人は、150グラムで四寸皿の150ミリ前後、さらには三角、四角にチャレンジしてください。

同期の旦那さんが三角のおにぎり皿を作られますが、安直に真似する作家をフェアで散見します。ひと目見たらわかります。

なぜなら知人は手びねりして三角にしています。真似する人は”三角に切って”おにぎり形にしているからです。

自分がしっかりと手びねりしていないと、そういうものを見分けることも出来なくなってしまいます。それがわからないと電動ロクロの上手い下手もわからなくなってしまう。

たしかに形は同じようなもの、機能性についてはかわらない、価格はコピーの方が安いかもしれない。

そういうことの先にはカタログスペックのみで判断して安直に海外メーカー製の電気炉を輸入し、自社ブランドで売りさばいて後々トラブル頻発、なんていうことになるのかもしれませんね。






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人面墨書土器を毎年小学校で野焼きしています。
子供の手びねりは面白いですよ。

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昔作ったものです。いまはもう少し薄く作れるかな?

posted by inoueseiji at 07:27 | Comment(3) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2018年12月24日

知識をつないでいこう

とりあえず買うものいいけれど、やっぱり知らないまま購入するのは無理があります。

パソコンソフトや自転車パーツのようなものでしたら、お試しとしてちょっと損してもいいかなという、試し買いもできるでしょう。

しかし陶芸窯選びで失敗するのは、家造りを失敗するのにも等しいことかもしれません。

すでに購入されている方の質問もよくありますが、答えようのないような場合も多い。

よく耳にするメーカーだから、知り合いが持っているから、先生に勧められたから、という理由もいいのですが、残念ながらあなたに窯を勧めてくれる人のほとんどは窯を造ったことがありません。

少なくとも、複数のメーカーの複数の窯の違いを明確に説明できることもほとんどありません。これは電気炉ガス炉の違い、ということではなく、同じ電気炉でどこが違うのかということへの理解と説明が出来ないということです。

男性ならば乗用車やパソコンなどの違いを説明出来る人は多いでしょう。トヨタのこの車のライバルはホンダのこの車で、それぞれの違いはこことここ、エンジンがこんな風に違うんだ、などなどです。女性ならば食品や化粧品ブランドの違いなどについて詳しいことが多いのかもしれませんね。

しかし、そのような理解と説明を陶芸窯について出来る人はほとんどいません。だからわたしは発信を続けていますし、その理解を多くの人にもっていただいても、自分たちは選ばれるという自信がある。

いつもやきものの世界を大切に間違いのない仕事をしてきました。多くの築炉メーカーがそうなのです。それぞれは中小零細企業が多く、発信力も弱い。大手が悪いわけでもないですし、中小が必ず良いわけでもありませんけれど。

それぞれに個性と明確なカラーがあり、企業の経営理念があります。しかも、それを知っていただく機会は少ない。だから発信を続けていきます。よかったら、あなたの理解の範囲でかまいませんから、周囲の方々へ言葉を繋いでいってください。

ユーザーの知識レベルが上がらないと底上げはされません。

家電や自動車のような明確な基準も法律もないのが陶芸窯の世界ですから。

posted by inoueseiji at 11:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2018年12月18日

熱電対についての動画

北海道のハシモトさんが投稿されてましたので、わたしの動画と一緒に紹介します。
ハシモトさんは先日わたしのチャンネルについても言及してくださいました。
ありがとうございました。






こうして複数の発信があるようになることが、わたしが以前から望んでいたことです。
窯を使用しなければ成り立たないやきものの仕事ですが、本当に窯に関わる発信が少ないです。

これからも発信を続けて参ります。
posted by inoueseiji at 08:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中