2020年03月28日

牛タンフェア開催中








それぞれで面白いですね!
このような比較ができる時がくるとはね。


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やっぱり使っていると先端は黒くなりますね。


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2020年03月25日

電気炉で何でも還元焼成


実はわたしは電気炉での還元焼成の経験はあまりありません。

kubota07.JPG
(頑張ってますか〜?)

それでもほかの窯での還元焼成の経験はそれなりにタップリとあり、お伝えできることも少しはあるかと思います。

まずいきなり嫌な話からですが、電気炉のみの還元焼成の経験と、ガスや灯油、薪窯の経験をたんまりしてから電気炉で還元焼成するのは、かなり認識レベルの差があるように感じています。

そういう知人がいるという意味で、これは個人的な感覚です。
(こういう言い方、窯屋としての拙者の存在を貶めないか心配でなりません!)

まずこの電気炉は還元焼成できる!となると還元焼成系のものは何でも可能だと思ってる方も多いと思います。ところが厳密には(厳密にはよ)、電気炉の還元焼成でも、ノーマルというか標準の還元焼成対応の電気炉ではできないスタイルもある、ということです。

あるスタイルに限っては特注で対応するオプションを電気炉に設定しなければなりません。もちろん、ふくおか陶芸窯と共栄電気炉製作所は可能です。どうしてもガス窯などが設置できない環境の方はご相談ください。
(台湾とか北米に窯を外注しているところは知らないけど、あそこはバリバリのプロは買わないからな)


もちろん九割五分ぐらいの普通の陶器の作品、たとえば桃山陶、志野などは「これ電気炉なの?」というものが電気炉の還元焼成でしっかりと出来ます(作家によるけど)

しかし、ガッツリの染付磁器とか青白磁とかでは難しかったりするわけですね。
(フチが黒ずんだりとかさ)

ここから先はあまりにも専門的な話になるので割愛させていただきますが、そもそもどんな窯を買うにしてもこういうことをする予定であるとか、これを作るつもりであるとかは築炉メーカーに伝えないとダメです(そもそもプロは選択できるから言わない人多いですが)

なんでも還元焼成は一緒だと考えるとダメってことですね(笑)。

還元焼成とはなんぞや?

焼結とはなんぞや?


結構わたしもわかっていないのかもしれないと勉強を継続しています。
周囲のいろいろな方々に教えていただく日々ですね。

歳を喰っていくのも中々いいな!と思うのは、自分の無知がドンドン理解できることなんじゃないかなと日々感じます。楽しいです。
(今日は内容が細かすぎてあまりにも不自然だったでしょうか?)

う〜ん。
今日の話はちょっと。

視聴者の方々が共感を得るのは難しいと思われますねぇ。



posted by inoueseiji at 19:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年03月23日

なんでkw表示なのよ?


電気炉の容積(厳密には容積じゃねぇだろと即ご指摘いただきました)を表すのはkwです。
キロワット。

15kw_test.jpg
つくばセラミックワークスさんありがとう!)

ガス窯を造っていた頃はすべて㎥表記。
リューベですね。

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(綺麗な中古ありますよ→0.2㎥台車なし


いまでもわたしは「単相10kw」と言われるよりも「台車なし0.15㎥」と言われたほうが炉内を想像しやすいです(だいたい同じ容積です)

まだまだ電気の修業が足りませんね。



窯の表記は統一してよ!


と言いたい人もたくさんいるかもしれませんね。
でも決してなりません。



それはなぜか?


…を書いておきましょう。

100Vの電気炉以外の中型・大型の電気炉は当然電気工事が発生しますよね。

その際に電工さんに「こんなヤツを設置したいんです」と伝えなければなりません。
そして見積、契約、工事という流れになるわけですね。

場合によってはメーカーや設置業者が電気工事会社に説明することも多いです。


実はというか当然ながら、電気工事には規定があり、それに基づいてケーブルの太さやブレーカーなどが決定されます。忘れたらトイレの個室で電気工事士手帳を見たりします(俺だけか)。

これは非常に重要で、窯の購入者が勝手に決めることはできません。

そのため電気炉ではkw表示になっているわけです(だったよな)。
こうした機器の能力というか必要な電力というか、まぁそれを表して工事等に関わる方々のスムーズな理解と工事内容の見積等を行うためとでも言っておきましょう。

たぶんメーカー側の社員さんとかも工場内で「次は単相の〇〇キロだから」「じゃあ〇〇アンペアのと、〇〇スケ持ってきま〜す」とか言っているのでしょう(想像だけど)。

スケというのはスクエア(㎟)のことで電線の太さですね。

いらない電線の切れっぱしをもらってフックとかハンガーにしようとか、次の課題の塑像は腕のとこフレキシブルな骨組みにして打倒ロダン&マイヨール!とか思った方がいたとしたら、電気工事店さんに行きましょう。

「太い電線の余りとか、ありますか?」とかトボけたことは言わないで「22スケの切れっぱしくれい!」と言うとすぐに出てきます(友だちだったら)。


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電工さんに太い電線なんて言ってしまうと鉄火巻きみたいな150スケとか持ってくるので要注意です(笑)。



まぁ小ネタです。



お暇な方はコチラも面白いかもしれません。


posted by inoueseiji at 18:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年03月22日

100Vの電気炉で温度が上がらない


弊社から100Vの電気炉を納入したお客様で、当初考えられていた作業場所では温度がうまく上がらなかった、というご連絡をいただくことがあります。

これまで数例そのような事例はありましたが、幸いすべて解決に至っています。
お客様には何度かお電話での説明やサポートを行い、これまでの発信の中から、そうした症状の解決に向けたを資料や動画リンクを紹介するようにしております。

先日も「無事に設定通りの温度に到達しました」というご連絡をいただきました。

よかった、よかった。

このご連絡があるまではいつもちょっとドキドキです。


動画のリンクと以前にも書いていた過去記事を紹介しておきます。


★過去のブログ 2019年8月24日 1250℃にならない?






コンセントには100Vの電気がきています。

測定すれば100V以上あるはずですが、実際に100Vの電気炉を使用すると家庭の電気というのは意外とふんわりしています(笑)。

家屋へ引き込むまでの電柱には6600Vの電圧できています。
それが200Vになり、コンセントでは100Vになっているのです。

わかりやすく言うと熱い温泉のお湯を遠くの源泉から66センチの太いパイプで送ってきて、突然2センチになり、お部屋では1センチになっているようなイメージです(電気屋さん怒るかな)

下手すればお湯はもう、ぬるいわけ。
そこを理解すると解決できますし、延長コードがダメな理由もわかりますよね。




女性がいかに電気炉の電源を理解するかを考えて作った発信です。
これはメールをいただいたお客様のお陰で生まれた、自分の中ではかなりのヒット作です(伸びないけど)。





ガス窯を使用するならばガスのことを、電気炉を使用するならば電気のことをチョットだけ勉強しましょう。



うちは何故か息子も中学生のときに電気工事士の資格を取っています。




posted by inoueseiji at 05:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年03月21日

不誠実な対応をされました


先日とある陶芸教室の講師の方の動画発信についてコメントをさせていただきました。


100Vの電気炉が20回程度の本焼しかできないというこの動画の発信で、この数ヶ月にわたり質問や対応がおおく、迷惑していました。

また動画の内容は明らかに「この方の使用環境」が問題であると推察されますが、それを100Vの電気炉全体のこととして話されているように受け取れる部分もあり、実際そう感じた人が多数いたからアチコチに問い合わせがあったのでしょう。
(電気炉の使用環境については、どのメーカーもお客様へ説明しています)

いくらあのシンポの窯でも、20回とか40回で昇温しなくなるなんてことはないです。
(もし本当にそうならば訴訟とかリコールとかになっていると思いませんか)

そしてご本人はネットショップで購入し、サポートは受けていないようですし、話の内容から電気についての理解も一般人レベルです。メーカーには電話したとのことですが、業界ではおなじみの対応をされてヒーター線をご自分で交換したりもう一台購入したりしたが改善しなかったとのこと。

また動画中にその原因について触れていますが、あのシンポの窯であっても数十回の使用でレンガが痩せてきたりしませんし、ましてや熱が隙間から逃げるほどの収縮はこのような断熱材ではあり得ません。いくら窯や電気について無知でも想像で断言するのはいただけません。

これまでの動画のタイトルなどから、プロの立場で発信をしているように受け止められましたが、わたしのコメントには「自分はあくまで1ユーザーである」という立場だということでの弁明がありました。

しかし同時に「他意はないので返信いただければ動画は非公開にします」とも提案されました。

動画を作って出す手間が大変なのはわたしもよくわかっていますが、明らかな間違いで多くの誤解を生んでいるのですから、この申し出はありがたく、相手の誠意を感じました。そして実際に返信のコメントを書き込むとすぐに非公開にしてくださいました。



ところが、その非公開の数日後に何故か「窯の選び方の動画」を上げられていました。
(窯を造ったこともなく、自分の窯以外は焚いたこともない人が、どうして窯の選び方を話すのか理解に苦しみます…)





その内容にも明らかな間違いが多々含まれておりましたので、コメントで補足項目を書かせていただきました。ところが、わたしの補足コメントには「この動画の内容もお気に召さなかった様で申し訳ございません」という返信が。

…お気に召すとか、召さないとかではありません。

これまでに火災や死亡事故も起きている機材について、製造や設置、運用にかかわったことがないなら適当なことを言わないでくれと言いたいのを我慢して今後の多くの方々のために補足情報を書き込んだだけです。


ホントは窯業界を盛り上げようなんて、これっぽっちも思っていないのだろうと推察しました。







そしてこの動画の公開後、わたしのコメントを削除したうえで例の100Vの電気炉の動画を再び「公開」にされています(日本電産グループに見つからないようにお祈り申し上げます)。




1ユーザーという観点からモノを言っているというのはわかります。
ユーザーレビューは貴重な情報です。

だったら自分が一度もUSEしていない窯のことは言うべきではないのではありませんか?



わたしはこの方のロクロの技術や、手びねりなどの作り方のことは、仮におかしなことをしていたとしても指摘する気はありません。それは自由ですし、キャリア的にあんなものでしょうし、なによりこの方の商売の妨害になります。

やきものは本来、自由で楽しいものです。

そもそも、これまでも窯や作陶に関して実にでたらめな本や発信は山ほどありました。窯の事故もそれなりに起こってきたのです。だからわたしは十何年もひたすら窯についての発信を続けているんです。


繰り返しになりますが築炉メーカーにいたわけでもない人間が、どうして経験のない窯のことまで発信するのか理解不能です。
陶芸教室の講師にはまた別の使命があるのでは?
虚勢を張ってどうするのでしょうか。

発信は自由ですが、あえて聞きたいものです。

一つ二つは自分で窯を造りましたか?
全ての窯の様式を焚いてみましたか?
どれだけの窯場に足を運びましたか?

知らないことは無理して言わなくていいと思います。




今後ともわたしは陶芸窯についてのいい加減な発信は誰のものであれ正していきます。


わたしがもっとも衝撃を受けた陶芸家も、
先輩の師匠も窯の事故で亡くなっています。

窯は動画ネタがない人がテーマにできるレベルではありません。



陶芸界を盛り上げるといわれていましたが、経験値の少ない窯の発信で何が盛り上がるのでしょうか。

不安を助長しただけなのではないですか?
この発信で購買欲を削がれた人の方が多いのでは?


自分の発信の不足情報を善意で補足した、プロとの約束を反故にすることが陶芸界を盛り上げることにつながるとは思えません。




わたしは誰にでも見ていただけるように動画へのコメントを残しましたが、この方は自分から申し出た約束にもかかわらず、相手のコメントを削除するという形で反故にする、なんとも不誠実な対応をしましたさよなら事件を思い出しますね)。


この方の「プロ意識」がよく伺えました。
今後このような扱いを受けたくはありませんので、このブログに証拠だけは残しておきます。



スクリーンショット (90).png




※ 今後とも窯に関しての不正確な発信は誰であれ指摘していきます。
  それによる質疑応答やコメントで各々の理解が深まることを願います。
  それがわたしの考える窯業界を盛り上げる行動です。



続きを読む
posted by inoueseiji at 16:39 | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

オークションでの購入について


これまでにもネットオークションや個人売買などで電気炉を購入した人からの相談や問い合わせをいくつも受けてきました。正直いってわたしには関係ないことなんですが、すこしでも業界がよくなればと思って相手をしてきました。

しかしたちの悪い方は、こちらが電気炉を販売しているのを重々承知の上で、オークションで購入した自分の窯のことで無料サポートしてもらおうとしたり、プロでも正月休みから電話してきたり、あきらかにシンポの窯だなという電圧とアンペアの数値について設置の助言を求めてきたり、ほんとうに苦笑いを通り越すことがたくさんありました。

そんな素敵な方に共通なのは「すいません、そこからは有料対応になります」と伝えるとパッタリと連絡がなくなることです。「そうですよね、申し訳ない、これまでありがとうございました」と言われたことは一度もありません(笑)。

ネットで購入するにはそれなりの知識が必要です。
わたしは昔15万円はしていた鋳物の巨大なロクロを1万円で購入したり、特殊な素材を格安で購入したりしたことはありますが、それはその製造元をしっていて、修理方法をしっていて、正しい使用方法をしっているからです。

窯は断熱材と電気ならヒーター線の素材で性能が決定します。
安くていいものはありえないのです。ヒマラヤ登山するのに流石にワークマンとかユニクロでは厳しいでしょ。

自己責任って結構恐ろしいですよ。

そしてそれを受け入れないといい作品は生み出せません。
失敗するたびに誰かのせいにしたり、自分以外の原因を探してたらキリがない。

リクエストの発信ですが、まぁ思ったとおり伸びなさそうです。




posted by inoueseiji at 08:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年03月18日

抑止力のはなし

ユヴァル・ノア・ハラリさんの著書だったか、世界が平和になったのはいろんな国が核兵器を持つようになったから、みたいな話がありました。ようするに抑止力ですね。

まぁイスラエルの人がそんなこと言うと物凄くリアリティがあります。


わたしの発信にも「強い抑止力」が働いていると自覚しています。

わたしの発信をチェックしているであろう、梶田絵具店の梶田さん、山内陶料の山内さん、大沢ガス炉商会の大沢社長、共栄電気炉製作所の牛田社長、シンリュウの支店長やFさん、瀬戸の先輩方、同期、南足柄の先輩、九州でも吉田さんや川瀬さんなどのプロの作家さんたち、動画チャンネルの登録者のみなさま、お客様、各先生方などなど(忘れてませんぜ、つくばセラミックワークスさん!)。



いやぁ恐ろしい抑止力ですね(笑)。



先日も友人と電話で話していたのですが、プロの発信には責任があると私個人は考えています。
もちろん発信は自由です。それがネットってもんでしょうから。

だからこそプロにはプロたる発信、責任感と覚悟が必要だと強く思うのです。

わたしは自分が経験していないことを適当に言わないようにしています(たぶん)。
それでも間違いを指摘されることもありますし、軽くクレームをいただくこともあります。
四半世紀やきものに関わっても、知らないことのほうが多い。


先日も書きましたが、わたしは作り方なんてその人の自由、なんでもアリと思っている方です。
逆にそんなやり方もあるのか、へぇ〜と感心したり、こんなレベルでも面白いものが出来るんだなぁ、自分は頭が固いなぁ、と反省したりすることも多々あります。

ただし。

窯と焼成に関して、いい加減な発信や適当な説明を見過ごすことはできません。

窯はもっとも重要な設備です。だから名前付けたりするんです。
その窯のもとで働くから窯元っていうんじゃないのかな(イノウエ説:信ぴょう性は薄い)。


窯の誤った使用方法によっては火災・爆発・一酸化炭素中毒など重大な事故が発生します。

2019年だけでも最低2件は陶芸窯による事故が起こっているのを確認しています。
アマチュアのグループと陶芸教室講師の方の事故です。

もっと過去の事故をさかのぼれば亡くなった方も複数いるのです。


しかし逆に言えば、製陶所などで大型のガス炉が全国各地で毎日稼働していますが、事故なんて聞かないでしょ?それはプロの現場とはそういうものだからです。

窯を持つことがこんなにも簡単になったいま、やきものはより楽しいものになったとわたしは思っています。多くの方にその楽しさを伝えることができるようになって、嬉しく思っている毎日です。

だからこそ、さらなる努力をして、より正しい発信を行うことが非常に重要だと日々考えています。




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2020年03月15日

小鹿田って読めますか?

オンタと読みます。

柳宗悦とバーナード・リーチが愛した小鹿田焼。
わたしも大好きです。

むかし瀬戸の先輩たちを連れて行ったときには、薪で素焼きをしているところを見せていただき、全員口をアングリ開けてその光景を見ていました。

だって素焼きでしょ?

わたしのような仕事をしていると、窯元に行ってもほぼ産業スパイのような目で見てしまいますが、小鹿田で他所から買っているものは棚板やツク、レンガなどの耐火材(あとは言わないほうが…)ぐらいじゃないでしょうかね。

かつては日本の各地でこのような光景が見られたのでしょうが、今では本当にここだけです。土づくりから制作、焼成まで家族、血族で行っている小鹿田焼。

やきものが好きな方は絶対に行ったほうがイイ!(断言)
可能なら付き合います。


というわけで先日、関東からの知人の方々を大分県日田市の小鹿田焼の里にご案内いたしました。

わたしも3年ぶりぐらいでしょうか?

チャリで行ってへとへとになって即Uターンというのが3年前。
うちから150キロぐらいあります、往復で。で、最後はヒルクライムです。

だからキチンと見たのは久しぶり。
人もまばらでしたが、偶然にも窯焚きをしていてラッキーでした。

会話は全国の方を意識して今回字幕をつけましたが、途中で大変過ぎて要約みたいな字幕になってます。いやぁ川瀬さんの動画の編集大変でしょうね。

小鹿田の方々にはいろいろと教えていただき、感謝いたします。

購入させていただいた器も大事に使いたいと思います。

ありがとうございました。



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2020年03月12日

想像の産物

春になります。
元気出していきましょう!

さてさて、自分が何かを失敗した時、何かをうまく操作出来なかった時、その原因を想像でいろいろと考えることはとても大切なことです。

自分で考えて実行し、仮説をたて、それを検証して答えや解決策を導き出す。
こんな知的な楽しみはありませんよね。

まさに陶芸は、様々な技術やセンスを必要とする美に関わる作業、科学的な考察や、食文化や歴史と伝統文化にまで、あなたのその優れた才能を大いに発揮できる、実に素晴らしい分野です。

だからこそ失敗も多く、何年たっても理解できないことも多々あります。

アマチュアだけではなく、実はどんなにキャリアの長いプロでもそうなんです。
でもプロとアマチュアを分けているのは、その分からない部分をどう扱うかということになるでしょうか。

無視してもいいですし、とことん調べてもいい。
(いつかのワタシのように中途半端にウィキってるのは一番いただけないが、想像だけよりマシです)

いただけないのは、自分だけでなんとなく想像し、そのエビデンスのない自分の仮説を自分の中で「事実」にしてしまうこと。
もっといけないのは、それを事実のように発信することだと思います。
自分である程度経験したのならば、もうプロに相談するのがいいですね。




他メーカーの窯についてですが…。


ある人の窯についてのネットでの発信があり、それに不安に覚えた方々から、私にも多くの質問や、お問い合わせのお電話をいただきました。中には明るくハッピーに注文してくださった後に、血相変えてお電話をくださった方もいました。

この一、二ヶ月はっきりいって迷惑でした。

わたしでこうなのだから、その発信のネタになっている製造メーカーはもっと見えない迷惑を被ったと思います。



わたしは、器や作品の作り方や考え方はなんでもアリだと思っている方で、ホントになんでも自由でオッケーだと思っています。適当でもいいし、間違っていてもいいです。

時には海外の動画などにツッコミを入れたくなることもありますが、ものが一応出来上がっているのなら、それでいいんじゃないでしょうか。

正しい方法や、本来の効率の良い方法を知らなくても、その人の作品が焼き上がっているのなら結果オーライですよね。

しかし。

窯のことでいい加減な理解や運用は事故につながります。
ましてやそういう人が発信するのはどうでしょうか。

「窯と焼成」を忘れてきたから、日本の陶芸教育はこの体たらくです。


わたしだってこれでも恐る恐る発信しているんです。
窯についての発信をするなら、それなりの「お勉強」をするべきでしょう。

さて、幸い状況は改善しましたし、今後も窯に関して明らかな誤りについては窯屋のプロの末端にいる人間としてとことん指摘していきます。


実は窯にも「軽トラ」から「アストンマーチン」まであります。

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(映画が延期だよ、超残念!)

10年落ちの軽トラしか知らない人が「イケてる車とは?」などと発信しないようにしたいものです。

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(むかしタダでもらった昭和の軽トラ550サンバー)

あらゆる車に乗って「やっぱり軽トラ最強だな」と思っている人と、昭和の軽トラしか知らない人の車についての発信は…言うまでもないことです。

窯だけは適当な発信をしないでほしい。

トヨタの車を買って2年で事故ったら「トヨタはダメだよ!」って言うのかってことですよ。

もちろん。
はるか過去には、いい加減な施工や設計があったことは業界にいた人間として知っています。




だから発信を続けていきます。





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2020年03月08日

目的の話

今日は古い友人が遊びに来てくれました。

彼は長く格闘技を様々おこなっていて、その上陶芸のこともわたしとの付き合いのせいである程度知っているという、同世代の友人です。

その彼と先日のわたしの動画のことを話したり、彼の仕事のことを話したりするうちに、なかなか面白い話ができたので、覚え書きとしてここにブログ記事として残しておこうと思います。

さてさて、格闘技には当然相手を倒すという目的があるわけです。
しかし、それがスポーツとしての勝敗なのか、死活問題としての格闘なのかで、方法論は大きく変わるという話で、非常に興味深い話でした。

これは一説だという彼の前置きでしたが、中国拳法で様々な動物を模した型があります。それは実は武器の使い方を訓練するためであったという説があるとのことでした。ある武器を手にして訓練しているところを敵方に見られてしまっては、コチラ側の手の内がバレてしまい、戦う段になって不利になってしまいますもんね。

そのため、その武器の特徴的な動きを、動物に例えて行っていたということらしいのです。

彼は昔、某有名流派の空手の経験もあるのですが、そもそも空手は大陸や半島を経由して沖縄地方に伝わったと言われています。武器を持って戦うための身体の動きの訓練が、なぜか日本では素手で戦うという方法になってしまったのではないか、と話してくれました。

空手の訓練で型があります。彼は修業中、この型はホントに実戦で使えるのか?と思うものがたくさんあったそうですが、その型を行う手に武器を持てば、納得できる動きもあるのではないかとのことでした。

例えば防御の型でも、そこに何か剣を持っていれば十分に実用的な動きになるのではないか、ということです。例をあげれば、空手の正拳突きも、剣で突く動きとして考えれば意味があるのかもしれません、とのことでした。

実際の戦闘は殺し合いです。相手が素手のはずはなく、こちらも武器を手にしているのは間違いないことでしょう。

ところがマジメな日本人は何故か殺し合いの技法で、清く正しく素手で行うとか、人間性を高めるとか、そういう別の目的を当てはめていったのではないか、と彼は言います。そう考えるとなかなか面白い想像ができますよね。

また、二人に共通の別の友人の話ですが、若い時に剣道をしていた彼は、竹刀は本来真剣のはずだから、防具も外して木刀で練習してみようと、剣道部で試したことがあったそうです。そうして生身の身体でお互いが木刀を持っていざ対峙すると、まったく恐ろしくて相手の間合いに入れずに、お互いの精神だけ疲労困憊してやめてしまったそうです。

何かで読みましたが、新選組の近藤勇は道場剣道はたいしたレベルではなかったそうですが、実戦になると非常に胆力が据わった見事な戦いぶりを見せたそうです。この話も先の木刀で対峙した友人の話につながりそうですね。訓練の優等生が実際の現場では活躍できないことはよくあることです。

また、各護身術で相手がナイフを持っていた場合とか、拳銃を持っていた場合とか、想定がいろいろとありますが、対処方法は格闘技それぞれの流派によって全く違うんだそうですね。そして実戦の場で合氣道のような華麗な動きが出来るとは思えない、とも友人は言っていました。何十年もそれに関わった友人の意見は面白く聞くことができます。

実際に勝敗が、それぞれの生き死を決定する軍隊の格闘技ですが、例えばロシアのコマンドサンボの教本では、相手が拳銃でコチラが素手だった場合、まず自分の帽子でもキャップでも投げつけられるものはあるか、というのがレッスンワンとして書かれているそうです。現実的ですね。

わたしの息子の学生時代では、もう生身の人間が殴り合うようなことはなかったかもしれませんが、実際に喧嘩した経験があるオッサン世代以上にしてみれば、そうそう簡単に相手が映画のようには倒れませんし(笑)、その後も非常に面倒くさいことばかり続いたり(笑)することを経験しているわけですよね。

姑息にポイントを取るのか、純粋に相手の命をいただくのか。
目的が違えばこんなにも考え方は変わるんだなぁと非常に今日のお茶の時間は興味深い話ができました。



こんなことを話して面白がれるのも古い友人だからですね。

最近わたしは目的、目的って言っていますが、五十代目前にして四十代目前よりもビビッている自分がそう言わせているんだろうと思います。お前は何で生きているんだってね(笑)。

ある先生からは以前、五十代になると自分がこの人生で何を成すべきかわかりますよ、と言われたことがありますが…。



わたしみたいなバカにわかるのかなぁ?




posted by inoueseiji at 17:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年03月06日

やっぱり嫌なオヤジ化進行中

福岡はもうすぐ春って感じです。

なんやかんや休みになったり中止になったりですが…。
一番こたえるのは週に数回行くプールもしばし閉館しているってことですかね。

まぁどんどん動画を出していきたいと思います。
合間にお仕事もありますが。




春が来ますよ。ちゃんと。
posted by inoueseiji at 18:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中