2021年01月21日

陶芸のテスト問題2

いつも1月は思わず転職を考えるほど暇だったりします。
それでこの冬の時期を制作にあてて展示会を開催していましたが、本年度は中止。

これは困ったと思っていましたが、意外と忙しくブログを書くゆとりもないほどでした。
非常事態宣言下、電子ピアノや安いギターなんかもバカ売れらしいですが、多少は小型炉も動くのでしょうか。

わたしとしては常に最悪の事態を想定していましたが、それ以上の事態にもなりそうな気もいたします。前向きに考えればこれまでのルーティンが壊れて、あらたな技術習得や楽しみを見つける人が増えていくことでしょう。

それでも恐らくは3月の福岡のフェアも中止になるという気がしますし、5月の連休前後のイベントも怪しいと思っているイノウエです。

そこへ向けての対策も考えていきましょう。


講座では正月気分を吹っ飛ばすテストを開催しましたよ。
よかったらやってみてください。






 やきもの講座 確認テスト 2


氏名:       




1:陶土を1250℃で焼成すると焼成前よりも収縮する。その理由を答えなさい。







2:成形後の粘土の乾燥による収縮の理由を答えなさい。







3:焼成後の釉表面に発生する細かいヒビをなんと呼ぶか答えなさい。







4:前の問いで答えたヒビがが発生するメカニズムと、発生しない場合の例をあげなさい。






5:焼成温度を決定する根拠は何か。素焼き・本焼きともに答えなさい。 









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2021年01月11日

非常事態宣言の影響は陶芸界にもあるらしい



成人式ですが非常事態宣言が出ていないコチラでは対策をして開催するようです。

この非常事態宣言ですが、窯業界にも多少影響はあるようです。
もちろん陶芸界にも多大な影響があり、様々なイベントが中止になったりしてきましたし、個展をキャンセルした方も多かったでしょう。いよいよ窯の方にもなにがしかの影響が出てきそうな気配です。

一部機材の材料などに関わるメーカーさんの工場が関東地方にあるようで、この非常事態宣言で材料の供給や稼働率が下がるために今後の納期が伸びる恐れがあるとかないとか。

まぁ当然といえば当然ですね。


わたしもなるべくお客様に影響しないように対策をこうじてはいますが、この先は全く予測不可能だと考えています。

ただ一つ言えるのは、自宅で積極的に作陶する方は確実に増えていくということ。

ですからYou Tubeで作陶方法を発信している方々や、わたしのような仕事のあり方、ネットで販売するだけでなくノウハウも伝えている専門店(ねんどやさん以外のナントカ.comは含まず)の役割は大きいと考えます。

作陶方法はそもそも陶芸教室などで経験のある方が多いでしょう。さらにYou Tubeで他の方の作り方からヒントを得るのも有益です。またたくさんの人が発信しているわけですから、疑問点を発信者以外に尋ねてもいいわけです。

つまりわたしの動画で疑問に思ったことを、別のAさんに質問してみると解決したり、Aさんの動画で疑問に思ったことを別のBさんに聞くことで間違いに気づいたり、自分の勘違いを修正したり出来る。そもそも動画で観たことをリアルの先生や准教授に聞いてもいい。

これはすごいことですよね。

窯については、やはり昨年は小型炉の動きが平年よりもあったような気がいたします。またこれを機に自宅に窯を設置しようと決心した方も多かったですね。

それを後押ししたのはたくさんの方の発信です。
作陶のバリエーションを知り、細かな技術をいくつも比較でき、ネットでも窯や材料が購入できるようになり、サポートを受けることもできるようになったのですから。

今年は自宅陶芸を軸に発信することが増えるかと思います。
10年以上前にマンションの6畳とバルコニーが使えるというモデルを設定して、様々な発信をしてきてよかったと思います。

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先日もとある大学院生から動画の使用許可を求めるご連絡をいただきました。どんどん使ってほしいと思います。また問い合わせについても、いくらなの?というザックリしたものから、こういう場所に設置したいけれど、というような具体的な質問が増えてきたように感じています。

動画で紹介している100Vの電気炉はKCシリーズで、実は200Vのモデルもあります。当然サイズは大きくなりますし、電源が安定するので昇温への不安もなくなります。

そしてそもそもKCシリーズは家庭での使用を想定しています。よければコチラの動画を参照にしてみてください。








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2021年01月09日

偉そうに水簸の話をしてみる

え〜九州は南国ではありません。
西国です。

今日の福岡県。

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たまにはこれぐらい積もったりもするのです。
スキー場も熊本とかあちこちにありますよ。
駅前にソテツとか植えるから誤解があるのよね。

昨日今日で九州自動車道はじめあちこち通行止めです。
雪に弱いが台風に強いのが九州人ですね。


さて。

相変わらず窯跡や窯の話は不人気ですが年末案内していただいた小代焼の窯跡にはロクロピットも水簸場も残されていました。


多くの方は水簸という言葉に馴染みが薄いかと思いますので、今日はかんたんに水簸のお話を書いておきます。

水簸は「すいひ」と読みます。
水のフルイということです。

まずゴタゴタ言わずに誰にでも理解できる例え話をしてみましょう。

学校のグラウンドに水溜りができていたら、そこは雨上がりにぬかるみになりますよね。
別にお庭でも舗装されていない駐車場でも、忍び込んだ採掘場でもいいです。

晴れた日のグランドの地表は乾いて同じような状態でした。
なぜその同じ場所が水溜りの所だけぬかるんでしまうのでしょうか。

それは水溜りと雨のせいで自然に水簸と同じ状態ができて、一番細かい粒子が一番上になってしまい、そこを不用意に踏んでズルっとなってしまったから、です。

よく乾いた土を水の中にブチこんで撹拌すると、粒子レベルでバラバラになります。
そうなると、粒の大きな重いものから先に沈んでいきます。つまり砂利や石が先に沈み、細かな土がいつまでも水中を浮遊している状態になり、その泥水の中の土も、粒の大きなものから順に沈んで行きます。

水簸はそれを利用した方法です。

窯元や採土しているような作家さんの仕事場、たとえば九州では小鹿田焼の里にそうした水簸のための水槽などをみることができます。


唐臼で細かく粉砕した原土を水槽に入れて撹拌し、それを次の水槽へ移していくことで徐々に粒子は細かくなります。
これは沈殿していない泥水だけを次の槽に移すことで、沈殿していない細かな土だけを得ることができるわけですね。
移す時にもフルイを通しておけば不要にゴミや大きな粒子が混ざることを防げます。

学校なんかではストークスの法則なんてものを習ったりもしますが、そんな計算をしている人に出会ったことはありません(笑)。
それよりも水溜りを思い出していただければよいと思います。

とことん細かな粒子を得ることも可能ですし、ある程度の石とゴミ(ゴミは浮きます)を取れればいいということであれば、ポリバケツ一つでも可能です。

粘土生産の現場、製土工場などはそれをもっと大規模に効率よく行っていて、もっと様々な工夫や機材を使用しているわけですし、脱鉄も行う必要もあるでしょう。

水簸の工程は土に対して水の量が過剰なまでに多いとも言えます。求める大きさの粒子が揃ったら、次にその水を抜かなければなりません。沈殿させて上水を除去し、さらにフィルタープレスなどを使用して脱水し土練機を通して含水率20〜23%程度の陶土にしていかなければなりません。

どの工程であっても土と水のコントロールがついてまわるのが陶芸、やきものの仕事です。

さて、動画で紹介させて頂いた窯跡に水簸場はやっぱり川のそばにありました。
やきものの仕事、いや昔からモノ作りの現場は川の近くというのが多いのかもしれませんね。

そんな視点で窯跡や陶産地を訪れれば、これまでと違う発見や視点を持てるのではないでしょうか。


(川の側にありますよ〜)










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2021年01月07日

講座もスタート

今日から生涯学習センターの講座もスタートです。
まだ松の内ですが、正月気分は終了ですね。

先日もYouTubeの投稿でお知らせしましたが、人によってお問い合わせのメールが届かない場合があるようです。
直接お電話を頂いたお客様より判明し、ホームページ制作会社の方にも問い合わせました。

それによって判明したのは、メールのトラブルは様々なOSやスマホ、携帯が混在し、それぞれのアプリやシステムの新旧やバージョンの相違で常にどの業界でも起こっているそうです。

ネットが便利なのは間違いないのですが、未だに古いウィンドウズのオペレーティングシステムを使用している人もいるでしょうし、アドレスがいろいろなところを経由していたり、リナックスのアップグレードをしていないとか、様々な方がいるでしょう。
そうなると意外とアナログの確実性というのも重要で、電話やファックスも併用していくことも必要ですね。

ご迷惑をおかけしたお客様にはすぐに資料を発送しました。
またホームページにも注意書きを追記しております。

ヘッポコなのは相変わらずですが、どうか本年もよろしくお願いいたします。

雪が降ったら大喜びの九州人です。

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posted by inoueseiji at 09:57 | Comment(3) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2021年01月02日

明けましておめでとうございます。


今年初の宿酔いと戦いつつ、ご挨拶を。
どうか皆様本年もよろしくお願いいたします。

親類の集まりもなく、年末年始も陶芸三昧という方からのご連絡もいくつかいただきました。
今年も楽しくさらに進んだ作陶を続けてくださいませ。応援しております。

さて。

ちょっと正月っぽいネタを。

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これは恥ずかしながらウチのお雑煮です。
博多雑煮ですから具沢山なんですよ。

絶対入っているのはブリ。これがうまい。
なんで入っているかというと、「良か嫁ぶり」という意味があるそうです(母親説)。
実際に結婚すると嫁の実家にブリを送る風習があったりもします。

でも多分それは母親説で、ブリが出世魚だからというのが本当のところでしょう。

出汁はアゴ出汁。
アゴとはトビウオのことです。
焼アゴの出汁は高級なのです。

それから鶏肉(カシワ)、しいたけ、かつお菜、かまぼこ、里芋、ごぼう、薄く切った大根(器の底に敷き餅がくっつなないように)、あとは各家庭でいろいろです。

餅は丸餅です。

そうそう、むかし初めて愛知県だか多治見だったかで餅つきに参加した際、丸めずに包丁で切り出しているのを見てびっくりした覚えがあります。
さらに雑煮を頂いた時にも「え、具こんだけ?」と言ってしまい顰蹙を買った記憶があります(笑)。

あれからもう何十年も経つわけで、いろいろな地域文化があるんだなぁ、と訪ねた土地を思い出します。やきものもたくさんの産地があり、それぞれに文化や技術の継承がありますよね。本年も多少はその世界の役に立てるように頑張っていく所存です。

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それからコチラはとあるお客様から数年前に頂いた器文様の帯。
お正月にすることが多いです。というかすっかり正月以外にキモノを着る機会はないですねぇ。



とりあえずは家でノンビリと過ごしております。


今年はどんな一年になることでしょう。

もう少し寒い時期がつづきます。
どうか皆様ご自愛ください。


本年もよろしくお願いいたします。




posted by inoueseiji at 15:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中