ようやく香川県での搬入の様子をアップいたしました。
やっぱり窯に関する動画ということで伸びが悪いですが、今後の記録として残せて良かったと思っております。
正直かなり難しい搬入工事で、撮影するゆとりはなかったのですが、固定した三脚のカメラとお客様自身に撮影をお願いしたりして、良い記念、記録になりました。
このガス窯は0.5㎥の台車付、重さは2.5トン以上あります。
煙突は建物の条件から中間が曲がりとなり、その取り出しも厳密な寸法が要求されていました。当然ながら製造前に現地にて寸法取りを行いましたし、工務店さんともやりとりがあって本体や煙突の製造に入りました。
動画ではカメラの広角が効いているのであまり感じませんが、実際にはかなりスペースも厳しく、狭さは危険につながりますので非常に神経を使いました。
お気づきの方もいたでしょうが、クレーンも場所をその都度変えながら、庇や電線に気をつけながら重量的にもギリギリの作業でした。突発的な訳のわからない「陶芸の窯の搬入?」なんて現場には、ベテランのオペレーターさんが来ることが多く、このときも手伝いまでしてくれようとする経験豊富なオペレーターさんに恵まれて、現場もピリピリすることなく動画の最後のシーンのようにいい雰囲気で仕事を終えることができました。ありがとうございました。
そうそう、また嫌なことを書いておきます(笑)。以前自分で窯を移動させたいから必要な道具を教えてほしいとか、あ〜だこ〜だコメントが来たことがありましたが、自分でできるのはせめて300kg以下ぐらいまでだと書いておきます(それでも器用な力持ち限定です)。
陶芸窯など重量物の移動にはユニック車やラフテレーンクレーンなどの様々な車両、このときにしか使用しないような特殊な道具が必要で、それぞれに免許や資格、ある程度の期間の経験が必要です。作陶の経験はなんの役にも立ちません。プロに頼んだほうが安く安全に間違いなく施工できます。ガス窯の移動や設置工事は薪窯を自作するのとは次元が全く違います。そこだけはお間違いないよう。
こうして動画で観るとあっさりと終わったようにみえますが、実際には一日半かかっています。写っていない作業もかなりあります(マキタの18Vが大活躍)。
次の日は福岡県まで戻る気力もなく、オガワさんを見送って砥部まで移動してバタンキューでした(笑)。
またこちらには配管工事終了後に焼成指導など何度も伺うことになるでしょう。
次の朝うどんは小玉にしようと思います。
posted by inoueseiji at 07:29
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