2022年01月31日

指と手首のストレッチよろ!








いよいよ一月最終日ですね。
「いく・にげる・さる」で年明けはあっという間とよく死んだばあちゃんが言っておりました。
普通ならもう二月だヤバい〜とか言っていたのかもしれませんが、2022年は電子部品の供給不安定がとうとう電気炉製造現場にも影響を及ぼし、値上げ直後に納期大幅延長という事態になって、わたしもその対応にバタバタした一月でした。

そんな中で。

数ヶ月前に出した見積よりも値上がりしていて、納期も延びているのに、楽しみに待っていますと発注してくださった数名のお客様、本当にありがとうございました。責任持って製造・サポートしてまいりますので、いましばらくお待ち下さい。

やるべき対応が落ち着いてきたので、とりあえずロクロ動画シリーズです。

これまで窯と焼成を優先的に発信してきましたが、やれば絶対に伸びるのがわかっているロクロ動画ですから、そろそろ商売っ気を出してもいいかなと思った次第。

土殺しの回数少ないのスゲエだろとか、基礎編と言いながら5キロぐらいの粘土をターンテーブルに載せてたり、完全独学の人や窯元さんなんかのなかなか独特なロクロなんかも参考に勉強をしてきましたので、ロクロ動画も窯の動画同様に100本ぐらいいってみましょうか。

そして意外とふわふわしている陶芸教室系の発信や指導を知るにつけ、まず安全衛生の観点からも基礎をコツコツと発信してみます。手首や腰に注意してお楽しみください。

まぁ下手クソですが一応陶磁器科職業訓練指導員国家資格を嫁ともどもゲッツしておりますけん。


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(そうそう、とってもイイよ〜)

撮影はメチャ楽なんですが、パソコンがもう限界です。
大幅に改造する予定です。
posted by inoueseiji at 07:21 | イノウエセイジの頭の中

2022年01月25日

2022年版の電動ロクロ講座スタートしましょうか



もうあと2本分ぐらいのデータがあります。
ネタのアイディアは5本分ぐらいありますぜ。


ロクロ動画を作るのが一番ラクです。

マジで。


とはいえ、ロクロよりも溶接の方が上手なわたしは、電動ロクロの基本的な部分しか発信できませんが、視聴者の方々が上達して「ロクロもかなりイケてきたし、ひとつ窯でも購入しようか」なんてなることを目指して頑張ります。



ロクロの基本技術の習得。

それについては訓練校の方式はほんとうによく考えられていると思います。
そもそもどの産地に行っても(理想としては)ある程度は仕事ができるように訓練するわけですから、ロクロの指導も磁器の産地や窯元も想定されているわけなんです。

厳密にはわたしの発信は陶器、土ものの作り方でしかないと思います。ガチの磁器では通用しないかもしれませんが、成形する基本の技術と考え方は共通です。

当時毎日まいにち同じことの繰り返し、何か違う方法論があるのでは、と当時も先生に聞いたことがありますが、いつも答えは「上手くなりたきゃ切立を挽け」でした。

あの訓練校でのロクロの実習は本当にわたしの人生の財産であったと思います。
いまあんな時間を持つことはできないでしょう。
(その意味でも学校などオンライン以外の学びには大きな意味がありますね)

この円筒形が基本というのは他の学校などでもそうであったと確認しております。
まぁ同じ道具ですから当然か。

これからも拙い電動ロクロ講座を出していきます。
みなさま今後ともご指導ご鞭撻お願いいたします。




ロックンロール!


(意外とお気に入り)
posted by inoueseiji at 06:50 | イノウエセイジの頭の中

2022年01月22日

ロクロ動画への準備




一番人気のロクロ動画はコレです。
今からもう4年半も前なんですね。

思えば当時のほうがまだロクロは回せたようにも思えますが、今のほうが伝える言葉とチャンネルが増えたように感じています。わたしの場合はレベルが低い話ですが、50代から60代にピークを迎える作家さんやクリエイターが多いのも自分が50代になって実感しますね。

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(死ぬかと思った)

いまはマスクが鬱陶しいのでチャリでの長距離ツーリングやランニングはすっかりご無沙汰になっておりますが、その分スイミングの頻度があがりました。今では毎回ノンストップで750〜1000メートル泳ぎ、トータルで1500メートル以上泳いでいます。15〜20分間ノンストップでクロールできるようになったのですが、そうなるために通り抜けてきた道程において、誰かに物事を伝えるために必要なスキルやエッセンスをたくさん得ることができました。

たしか6年ほど前、20メートル泳げなかったワタシですが、独学で水泳をやってみようと思いました。自分も動画やブログで情報発信をしていこうとしていたので、動画でどこまで技術が身につけられるのか、自分の肉体で確認したかったからです。

そしてYouTubeでとある泳法のメソッドに出会い、週に何度か市民プールへ通うようになると、またたく間に半年で500メートル以上泳げるようになりました。なにがしかの技術を動画を通じて独学出来ると証明できたのです。さらに調子にのってアクアスロンにも2回出場しましたが、逆に独学の脆弱性や不安定さも身にしみて感じるようになりました。

ワタシが覚えたのは2ビートクロールだけで、いわゆる4泳法と言われるもの全てが泳げるわけではありません。特に背泳ぎは未だに出来ませんし、バタフライなんてユメのまた夢です。平泳ぎはなんとなく出来ているようですが、自分ではよく判断できません。4泳法もクロール同様にやればできるのでしょうが、自分の中にそのモチベーションがないことに気がついています。

”プールでしか通用しない泳法はイランよ”

”海でクイックターンが必要だとでも?”

”そんな泳ぎ方で2キロ泳げるのか?”

”かわいい監視員さんが見ている〜”

”こっちはアクアスロン完走してんだよ(ほぼビリだが)


そんな自意識過剰な厨ニオジサン全開なのです。


これって独学オジサンの陶芸にも潜んでいる危険性と同じように感じています。そこをどうするのかは今後の発信で見ていただくとして、もう一つ想像しやすい例えを示して考察のヒントとしていただきましょう。

たとえば書道、書による表現があります。
でっかい筆でアクションペインティングのような躍動感のある書のパフォーマンス。
アレって自分にも出来そうと思う人種も一定人数いるのではないでしょうか。

しかし。

書家というものはすべての文字(と言ってもいいと思う)の楷書・行書・草書・隷書・篆書を書き順も含めすべて長い年月をかけて何百回と書いてきているのです。中には複数の書き順がある文字もあります。それを何年も何年も書き続けて生まれる線があるのです。

パッと出の芸能人や陶芸オジサンがやっても出ない線があるのだとわたしは思います。

そして恐ろしいのは「受け取り側にもその素養がないと見分けられない」ということです。
なぜなら数値で表現される世界ではないからです。

素養を身につけるといっても、別に高いものを所有したり使用したりということではありません。ちょっとした経験とそれを支えている文化や社会、それによって行われる教育があればいいのではないでしょうか。美術や書道、音楽が選択制なのに反対する理由はそこにあります。

とはいえ、同時にそこには正直さと謙虚さがなければならないでしょう。わたし自身がそのケがあるタイプなのでわかりますが、数値で表されることのない陶芸にはそれが欠落しがちな条件が揃っているように感じています。これは講師業を15年やってみた実感です。

トラブルが起きるたびに、誰かがモンスター化するたびに、いろいろな試行錯誤をしてきました。陶芸教室なのに筆記試験をしたり、粘土の量を数値管理して手びねりやロクロ挽きのサイズを意識させたりしてみたのです。

数値化はとても有効だと現在は考えています。


電動ロクロの習得も陶芸家になるのも、実際は運動選手になったりピアニストになることと変わりません。そこを履き違えている方が(個人的な見解ですが)ある一定数いるような気がします。安心してください、ワタシもそうでしたから(笑)。

だれにでもどこにでも器が作れるように、陶芸作品が焼成できるようになったのは素晴らしいことです。そして誰でも発信することができるようになったのも同様に素晴らしいことでしょう。


ではアナタはどれぐらいの修練を積めばピアノ・ユーチューバーになれると考えるでしょうか。

またピアノを弾く知識と技術があるということと同様に、”ピアノ本体”を作る知識と技術もあるのです。ピアノを作るにはピアノの調律も知っておく必要もあるはずですし、そもそもピアノを少しは弾けなければならないでしょう。

とはいえ所詮はピアノ本体の製作者、その演奏はピアニストとして修行してきた人には到底かなわないものなのです。








あれ?


そうでもないかしら?








posted by inoueseiji at 07:58 | イノウエセイジの頭の中

2022年01月20日

今年はカンタンに


電子部品の世界的な供給不安定のために、自動車だけでなく電気炉の製造も滞っております。
ふくおか陶芸窯においても次の納期は下手すると3月初旬にまでズレ込む恐れがあります。

収入源は複数確保しておりますので、とりあえず他のことをしましょう。

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(めんどくさいから肩書は「陶芸家」でと係長に言われた)


これまでお客様をはじめ視聴者の方には焼成と窯に意識を向けてほしいと考えて発信を続けてきました。
もうそろそろ自分のためだけに発信してもいいかもね、と思っております。

カンタンに制作できるロクロ動画を軸に、その作品を小型電気炉でこんなふうに焼成できますよ、と見せれば、また電気炉や窯へのお問い合わせや発注が増えるでしょう。これまでそれをしなかったのはあまりにもビジネスライクな動画になりそうだと考えていたからです。気づいていなかったわけではありませんヨ。

コロナにも困ったものですが、逆にそれによって独立のきっかけを得た人も、電気炉購入に踏み切った人もたくさんでてきたのも事実です。また器への興味もステイホーム下に深まったのもあるでしょうし、それをネットで購入することへのハードルも下がったのも間違いありません。

だったらさらに六歩か七歩進んで自分のため、家族のため、誰かのための器を自宅で焼成するというライフスタイルを提唱してみようと思います。実際にそのように作陶されているお客様もいてインスタグラムなどで確認させていただいています。

たとえばこんなお客様です。


コロナで陶芸教室が閉鎖したのを機に、都心のマンションで100Vの電気炉を設置して日々焼成を楽しんでいる。先日はじめて職場の友人からぐい呑みを受注したばかり。いくつものデザインを考え、釉薬には先日郊外でトレッキングを楽しんだ際に採取した一つまみの赤土を調合する。試行錯誤の末、なかなか渋いぐい呑みが完成した。職場の昼休みにコッソリと納入すると友人にも大好評。オンライン飲み会で使用するそうだ。

仕事と陶芸それぞれの満足感を胸に帰路につきながら、まさかスーツ姿のわたしが家に窯を持っているとは誰も思うまい、と一人ほくそ笑む。
(90年代ブルータス風)




そんな人を増やしていきたいと思いますね(笑)。



これについてはホームページにも過去のブログ記事をリンクしております。



2020年10月14日

「一家に一台、陶芸窯」というキャチコピー












posted by inoueseiji at 08:41 | イノウエセイジの頭の中

2022年01月19日

都合の良いオトコ

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むかし福岡へ引っ越すまでの一ヶ月ほどのことですが、瀬戸の外構屋さんでバイトをしていたことがあります。その時に入っていたマンションの新築現場で、自分よりも若いぐらいの、段取りが下手な、どうしようもない若い現場監督がおりました。

いつも社長や職人さんたちも彼をバカ呼ばわりしておりましたが、とうとうある決定的な失敗がおきてしまいました。当時今よりも血気盛んなイノウエは「ちょっとこれはガツンと言ってやりましょう!」と周囲に訴えました(オマエは短期のバイトだろ)。しかし社長の一声でみんなでその失敗を残業してでもカバーすることになり、結果として工事は無事に納期通りにおさまりました。

そして、わたしよりもちょっと歳上の社長がポツリと語った言葉が今も忘れられません。


「こういう仕事をしていると、またどこかの現場で必ず一緒になる。
仕事で喧嘩するときは本気でするが、失敗した相手は追い込むなよ。
ちゃんと助けてやるんだ。いつか助けてもらうときがくるから。」

一字一句同じではないですが、このようなニュアンスの言葉でした。

大切なのは仕事の喧嘩は本気でする、ということです。失敗を見逃すということではない。
喧嘩になるとしても怒られるとしても悲しませるとしても、ちゃんとディスカッションして現場と納期は死守するということでしょう。



とはいえ。
相変わらずイノウエは安く見られるようで困ったものです。
優しすぎてフラレてしまう都合の良いオトコです。


ビジネスとして陶芸に関わっているみなさんならば費用や経費に厳しくなるのは当然です。
そうした厳しい判断のもと、わたしから買ってくれるのかなぁ〜と思っていたら見積も出せずに他所の窯を購入されていた、なんてのはよくあります(修理だけたのまれても知らんヨ)

まぁそれに乗用車だったら、いつもホンダ車を買っていたのに、まさかジムニーが再び販売されるなんて、ということもあるでしょう。

黙って乗り換えてもいいでしょう。
不義理をしても車屋さんなんていくらでもありますからね。


陶芸窯の世界もそうだったらいいですね。


個人的に独立の応援などでその人のために無償で動くことはよくありますが、それで決まらなくても仕方ありません。

というか決まらない方が多い。

無駄足であっても、その出会いでいろいろな学びがわたしにもありますし経験値にもなります。200Vの電気炉に24Vの部品突っ込むような奇特な方や、安いプライドに一万円も払えないボンビーな准教授にも出会えます。

ときにフェイスブックやブログに感謝の言葉とともに載せていただく人がいたりすると、恥ずかしいやら嬉しいやらです。





数年前でしょうか、何度が補修の仕事をもらっていた陶芸教室の講師が自分個人のガス窯を購入したいとのことで対応したことがあります。当時心当たりもあり、その窯を案内しに行ったりしましたね。その後それっきり。

後で知りましたが結局その人は別のところから中古のガス窯を購入されていたようでした。安かったからなのかタイミングだったのかはわかりません。

だったらメール一通送ってくれればそれでいいのですが、ご丁寧にわたしのコメントと写真だけ削除して、新しい業者さんの工事の様子をアップしてあり、それ以降お仕事をいただくこともなくなりました。

そんなことをされれば普通カナシイよね。

プロになりたいのならば、営業活動とはいえ無償で半日潰した相手に、すいません、予算の関係でコチラの窯に決めることになりました、とか、その節はお世話になりましたがあの窯は大きすぎたので申し訳ない、とか、断りの連絡はしたほうがいいと思います。またいつかそちらに話をもっていくことも有り得るわけですから。

それでホントに数年するとその設置業者が廃業。
本人の窯も教室の窯も、対応する業者が突然いなくなったわけです。

先日、仕方なくなんでしょうが、かつてわたしへの不義理はなかったかのように連絡をしてきました。ネットというのは恐ろしいものですべての証拠が残っています。先ほどの窯や業者の件も、この連絡の後に調べてみて初めて知りました。そしてもちろん心情的にこの方の対応することはできないとお伝えしました。

そもそも設置業者が廃業したとしても、「世界に誇る」京都の製造メーカーは存在していますので代理店と修理業者を紹介してもらえばいいだけでしょう。高くつくでしょうが。





そもそも設置業者である福◯釉薬の福岡営業所が一年ほど前に突然のように閉鎖されたあと、多くの困った顧客の方々から連絡をいただいていました(広島本社は残っている)

中には「ふくおか陶芸窯さんが修理してくれると思いますよ」と言われたから、という方もいましたがに◯島釉薬からワタシに何か連絡がきたことはありませんでしたし、それを聞いた時にはちょっと虫のいい話のようにも思えました。

廃業はお客様には関係のないことですから修理対応は誠意をもって行いましたが、せめて福岡の営業所は閉じることになったので申し訳ないがお客様のことでお願いすることもあるかもしれない、といくつか存在する地元業者に連絡を入れておけば、対応するコチラの気持ちももっと違ったでしょう。それがお客様のメリットになることなのではないでしょうか。

もっともそういうことが出来ない、やらないという業種だったのかもしれませんが、これって大事です。状が回る業界はいくつかありますが、築炉業界もそうなったらいいですね。お客様視点で考えれば取り扱い業者が廃業しようが拡張しようが関係ないのですから。


で、この記事は何が言いたいのかというと、相見積もりをするならば断りもきちんと入れることが大切だよ、ということです。

プロの作家として独立したり陶芸教室を運営したりするならば、義理と人情と筋目は一応通しておくといいですよ、というお話なんです。仕事をやりとりするという意味ではありません。

わたしの同期の仲の良い人でも一切窯の仕事のつながりがない人もいますし、他メーカーさんの窯でもずっとワタシが対応している方もいます。正しい人間関係を構築しておくということがいつか必ずお互いのプラスになるのです。みんなビジネスだけどそれだけではない。

窯でつながっていないけれど仕事で協力することもあるし、廃業した他メーカーの修理を対応して新規の話につながることもありますし、知人を紹介されることもあります。

極端なたとえをいえば、明日ワタシが人間失格もとい廃業するかもしれませんし、10年後には西日本ではイノウエ以外の業者がすべて廃業しているかもしれません。


その可能性をアナタもワタシも想定しておかなければならないのです。




プロならばね(笑)。





posted by inoueseiji at 09:44 | イノウエセイジの頭の中

2022年01月16日

ちょっとしたお知らせ


正月気分も抜け成人式に共通テストも終わり、みなさまも忙しくされていることと思います。

さて突然この年明けから、このブログに某アジアの国の方々から毎日まいにち夥しい数のコメントをいただくようになってしまいました(笑)。

このブログにコメント入れるのは結構面倒くさいはずなのですが、いちいち手入力しているのでしょうかねぇ?


管理画面にて禁止設定などを強化して対策を講じておりますが、それで余計にアクセスがふえていっているような状況です。これではアクセス解析もまったく役に立ちませんので、しばらくコメント自体を受け付けないようにすることにしました。

ブログサービス自体を変更しようかなとは以前から考えていましたので、いい機会かもしれませんね。

まぁコメントをくださるのは知人の方がほとんどで、そもそもコメントを入れるような方自体あまりいらっしゃらないブログですので、特段問題もないかと思います。

どうしてもなにか言ってやりたい!という方は電話でもメールでも直接どうぞ。
骨董にかんする動画発信のせいで知識の浅いアマチュア骨董ファンの方などから直接お電話いただくことがありますがウザいよ〜。


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まぁ暴言吐いているところにコメントを入れて同類と思われないように今後ともお気をつけください(笑)。
posted by inoueseiji at 15:07 | イノウエセイジの頭の中

2022年01月06日

電気炉の納期がのびます


すっかり仕事モードですイノウエです。

年末に2022年よりKCシリーズが値上がりしますとアナウンスしておりました。
まっとうな電気炉の素材は特殊で高価なものばかりですので、企業努力だけでは価格の維持は難しい部分があります。
どうかご理解いただき、ご検討の材料としてください…などとメールを送ったりしておりました。


実はさらに年末に、共栄電気炉製作所さんから電気炉の制御部分に使用するリレーにおいて、工場だけでなく、供給メーカーの在庫さえも底をついてしまったため納期が大幅に伸びると連絡をいただいておりました。

つまり本体が完成しても、肝心の制御部分が完成しないということですので、大型小型関係なく全ての電気炉の納期が延長するということになります。

これも販売する側には寝耳に水でしたが、誰の責任でもありません。まぁ極論をいえばコロナのせいですよ。

今の製造業はジャストインタイム生産システムがほとんどでしょうし、電気炉自体も受注生産が基本でした。別にリレーなんてどんな産業機器にも使用するものですから、特定の業種の問題ではありません。いま自動車メーカーさえ部品が来ないといっている世界情勢です。たった一つの機器が納められずに工事が完了しないということも頻発しているようです。

コンテナの流通もまだまだ安定しないようですし、2月には中国などが旧正月を迎えてさらに停滞するのかもしれません。
いまこのときは情報発信や電気炉の選定に時間をかける時期と割り切ってロクロなどを頑張ってみることにしましょう。
寒くて粘土に触りたくない方には釉薬についての書籍を読んだり、調合実験などをオススメしますよ。

さて、KCシリーズですが、ネットでは他所でも販売されています。
ふくおか陶芸窯仕様へのリスペクトをいただき、同じような制御装置変更モデルもあるようですよ(その質問だけウチにするのやめてほしいわ)

価格も納期も表記が変わっていないようですから、そこで発注してもいいかもしれませんね。

その際には発注画面の画像保存をお忘れなく。Windowsキー+プリントスクリーンキーです。
あとで価格と納期を変更すると言われても証拠が残ります(笑)。


まぁまぁそれは冗談としても、世の中まだまだ予断を許さない状況が続いているようですので、笑顔でやきものを楽しめるようにみなさまご自愛くださいませ。

本年も窯と焼成を軸に仕事と情報発信を継続して参ります。

どうかよろしくお願いいたします。






厳しい状況がつづいても共栄電気炉製作所さんのクオリティは守られています。
受注生産が基本なのはよりよい品質を守るためでもあります。
断熱材とヒーター線に妥協するようなことはありません。
それが電気炉でもっとも重要なパーツだからです。


コンテナ流通が不安定になったいま、あそこの土練機とか電気炉は大丈夫なのかしら?
posted by inoueseiji at 08:48 | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2022年01月05日

2022年

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あけましておめでとうございます。
どうか本年もよろしくお願いいたします。

初ライド初詣は坂本八幡宮と大宰府政庁跡でした。

一月もいろいろと予定が埋まっておりますが、発信も意欲的に行って参りたいと考えております。




令和も4年目ですかぁ。

それにしても2022年って。
年代が子供の時のSFだよ(笑)。
posted by inoueseiji at 11:15 | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中