2023年09月28日

窯と温度計は離しておこうか



現場確認の約束をブッチされましたイノウエです。
(そっちが27日って言ったんだろうが)

まぁそんな人は放っておいて熱電対と温度計測です。
上の動画は元が英語なのか若干日本語が妙なところがありますが、なぜ熱電対で温度が測定できるのかがよくわかります。

どうしてプラチナとプラチナ・ロジウムの線を加熱すると電気が起きるのか。
そもそも電気って何?ってことも含め、こうした原理を知っておくのはプロになる方には非常に重要です。

原理原則を知らなくても、正しい運用方法や使用方法を覚えていれば普通はオッケーです。たとえばハイブリッド車に乗っていてもそのエンジンの仕組みを知っている人のほうが少数派でしょう。どうしてこの包丁は切れるのかしら?なんて考えて料理している人も皆無に近いでしょう。そんな方々でも運転免許証を持っていて、たまにご主人が包丁を研いでくださるのならなにも生活に問題はありません。

しかし残念無念なことに、やきもの業界では電気炉の制御の原理もご存知ない准教授などが親のコネとかで学内を闊歩していることがよくあります。アマチュアの方で自分でヒーター線を交換して電気炉壊すような人もいるかもしれません。そもそも学校などで見聞きしたことが正しいかどうかもあやふやなところがある業界なんです。

前回のネタに引き続き、温度計をどう設置するといいのかという細かすぎて誰の役に立つの?ってネタです。まぁお時間があれば一度この動画をご覧になって、へぇそうなんや〜。で?と思っていただければ幸いです。

また、同じような理屈から補償導線のプラスとマイナスを短絡させれば、デジタルであればほぼその場所の気温が表示されるでしょう。そうであれば温度計は壊れていないということですし、逆にこの熱電対の起電力を測定して熱電対側のトラブルを確認することもできます。

アナログ温度計.jpg

まぁそんなことは滅多にないとは思いますが、あなたが冒険野郎とかどっかの秘密工作員だったりすればいつかそんな機会もあるかもしれません。

そうだなぁ例えば…。

「ダメだ!流れ弾で温度計がやられた!」
「アナログ温度計があっただろう!」
「ここの重力では正確に測定できないよ!」
「クソッ!じゃあ起電力を測るんだ!」
「そんなことをすれば誰かがエアロックに残らないといけなくなる!」
「俺が残る…。地球を頼んだぞ!」
「バリカタ!(コードネーム)
「いいんだヤワメン。(同じく)
「いいか、14mVになったらボタンを押すんだ!それが1250℃近似値だ!」
    プシュー!(エアロック閉じます)
「バリカタ〜!」


みたいなことは…まぁ起こらないな笑。
(ソユーズならあるかもしれん)

640x640_rect_f033ee744c4522b7a39169cd54bc0d1f.jpg
(ベタナマってのもある)

あといっつも思うけど、ホントにこんなことがあっても誰にも知られないので結構キツイよね。

今日もどこかで誰かのお父さんや奥さんがいろいろな危機とピンチを乗り切っていると思うと、約束をブッチされたぐらいでめげずに、自分も頑張ろうと思いヤス〜。

 


posted by inoueseiji at 07:31 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月27日

老眼にはアナログ表示が良い


今さら?の情報を知ってションボリしているオジサンです。
いま温度計とか補償導線とかにドップリ嵌っております。


IMG20230925091241.jpg


デジタルの方で今行っていることについては、しばらく秘密にしておきますけども。
日々温度計に関する勉強と試行錯誤を続けるなか、ウチにはアナログの温度計がまだあったことを思い出し、初めて分解清掃を行いました。

分解といっても筐体を開けてゴミを取った程度で、構造には手を入れていません。なにしろ精密な計測器ですから。
というわけでこのブログを見て、ヨシ俺もやってみよう!と思った方が温度計を破壊しても、仲間が捕まっても当局は一切責任を負いませんのであしからず。

イノウエもいきなりこんなことが出来るようになったわけではなく、この数年ひたすらBGM代わりにレストア動画や分解修理動画を見続けてきたのであります。YouTubeにも役に立つ動画ってあるんです笑。

ああ、そんな工具があるんですか、へぇそうやったらそこ外せるんですか、なんてことをひたすら見続けてきたのです。それが先日のペンパクト完全オーバーホールに繋がっているんですわ!

というわけで昭和なマイナスネジを外していきましょう。

IMG20230923170020.jpg

ハイ、取れた。

IMG20230925075430.jpg

文字盤?とガラス窓があるカバーはキレイに洗います。

IMG20230925075440.jpg

絶対に触ってはいけない心臓部。

熱電対で起きた起電力を磁力に変換して針が動くような仕組みだと思われます(たぶんな)
針は大変細く、わずかな振動でも動きます。分解清掃する方はホントに気をつけて行ってください。

IMG20230925083941.jpg

ゴム脚が紛失していたり、劣化していたので全部交換する。ホームセンターに売ってます。
安価で見た目も機能もリフレッシュできるのでオークションに出す前にやっとこうよ。


IMG20230925091218.jpg


ここでオジサンは気が付きます。
これまで立てて計測している窯場が多かったし自分もアナログ計測時代はそうしておりました。

IMG20230925091241.jpg


つまりこうして↑↑↑、目の高さあたりに設置していたということです。
そして業界の先輩からは、メーターのところの鏡で自分の眼が正面になるようにして針の数値を確認するんだ、と習いました。
もっと言うと、電源が要らないなんて知らなかったころの話で、コンセントは?なんて聞いて笑われたもんです。

しかし、そのような置き方をするとゴム脚が付いていない側面が下になります。
ゴム脚がある側は二面のみ。

こう置くか、

IMG20230925091248.jpg

こう置くか。

IMG20230925091157.jpg

でもこれだと構造的に針がまともに動くとは思えませんし、横向きの数値の読み取りも不自然なので、これは蓋をして保管するポジションだということでしょうね。そして、蓋をすることでストッパーが働き、針は固定されます。

IMG20230925091122.jpg
(屋外に放置しないでちょ〜す。)

だから、正しい運用方法はやっぱりゴム脚からすると、

IMG20230925091248.jpg

こう置くべきなんです。

想像ですが、こう置けば針にはどの温度域でも均等に重力がかかるでしょう。立てて置いたりすればそこにわずかな誤差が生じる恐れがあるのではないでしょうか。作業中の吐息で振れるほど敏感な針だからです。

で、これだと上から覗き込んで数値を読む必要がありますよね。上から覗きこむと数字は非常に読み取りにくいですから、文字盤のミラーに自分の利き目を合わせて測定してんしゃいというこつですばい。ほんなこつ。

IMG20230925091805.jpg

そしてデジタルのとある資料から気がついたのですが、アナログもゼロ補正を行う必要があります。
厳密には気温に合わせるということでしょうが、まずゼロ補正を行うこと。汚れを落としたカバーをよくよく見れば、しっかりと補正用のネジがあるじゃん!

なんで誰も教えてくれなかった!

ま、学校時代はすでにデジタルになっていましたから仕方ないけどね。


IMG20230925091603.jpg

こっちのメーカーはここにある。ZERO ADJUSTのシール剥がれてるわい!
補正用のネジはほんとに過敏なのでソっと回してください。


IMG20230925091811.jpg

IMG20230925091820.jpg

写真拡大したらゼロがズレているけど真上から見てない(撮影してない)からですよ。
だからミラー部分に利き目を合わせるってことです。

IMG20230925091622.jpg

IMG20230925091612.jpg

同い年と二個下の温度計。

これまで「アイツらさぁ、60℃位狂ってるわ。ダセェ!」と周りに吹聴してきて、いつのまにか棚の奥に放り込んでいたっけ。

ごめんなさい。
代表して謝ります。電源いらないなんてクールです。

誰も正しい使い方を教えてくれなかったし、そういう業界なんスよ。
自分が本気(マジと読む)でコツコツ発信していきます。

そして今度、熱電対と一緒にデジタルの連中に一泡吹かせてヤりましょうぜ!

ああ。

誰かちゃんと伝えてくれてれば。

◯ザワのアニキの初窯もイノウエの初窯も大成功だったのかもしれない。
(御深井と織部は滝のように流れやすい)

そんなことを思うと、早く専門家がタイムマシンを完成させることを切に願ってやまない。



いや今日の写真茶色ばっかだなぁ。
posted by inoueseiji at 07:56 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月23日

ミニマリストになってみたいもんだわ

良い仕事は良い道具からです。

一体何屋さんなのか自分でも分からなくなるオジサンのおウチには、パソコンが稼働するだけでも4台、自転車も自分名義が4台ございます。

プライベート(二等兵ではない)でもそんな感じですから、お仕事道具はというと言わずもがなですがな。

IMG20230921190106.jpg
(二号機は赤いものだ)

1.25スケとかの作業が増えたので新しい圧着工具二号機。
初号機は片手で圧着出来んので。

IMG20230922064835.jpg
(初号機は貰いもん)


IMG20230922064849.jpg
(片手で出来るので作業性が上がる)

グリップの色には意味がありますが、説明は省きます。

IMG20230921193145.jpg
(リングスリーブってあんまり使わん)

今回の二号機はロブスターにしてみたぜ。

創立100周年おめでとうございます。
(初めて知ったけどバリカンからスタートしたメーカー)


こうした工具はその作業専用のもの。
つまりは専用工具というヤツです。やきものの窯同様に、絶対に必要な道具です。

たぶん探せばパチモンもいっぱいあるとは思いますが。
いい加減なものは使いたくないなぁやっぱり。

自分の工具がいったいいくつあるのか、数えたくもありません。

IMG_20200320_124343.jpg
(以前アップしたことありましたね)

窯の補修や電気関連以外にも、ロクロ成形関係とか自転車用とか、管理不可能な状況です。

住まい以外に貸倉庫とかを借りている自営業の友人がおりますが、作業系自営業みんなそんな感じになるんでしょうか。
ああ、ミニマリストとかになってみたいもんだわ。

ロクロも回さず、電線に圧着とかしない人生ってことよね?
それはそれで楽しいのかもしれません。




もう秋分の日。

posted by inoueseiji at 08:25 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月15日

入るなら海軍かと思いますが、ずっと陸軍にお世話になっております。


IMG20220424190224.jpg
(知能指数ではナイ)

ミリオタだから今日はこんなタイトルなのかな?と思った浅はかな読者の方はいらっしゃらないと思いまス〜。

さて先日、マキタのペンパクトを完全オーバーホールして絶好調なので、なにかバラしたい欲求が高まっております。

というわけで、今かかえている窯の温度計の動作確認と掃除。

IMG20230913151348.jpg

赤と黒の端子がありますが、ここに熱電対からの補償導線をつなぎます。
この端子の形状は「陸軍ターミナル」いや敵性語を使ってはいけないので「陸軍端子」と呼称します。

Y型圧着端子や丸型圧着端子はもちろん、バナナ端子を入れられるようになっております。

IMG20230914130206.jpg
(昔から思うけどバナナに見える?)

ちなみに海軍端子は船の動揺でネジが緩み落ちないように、あるところまでは緩むが、それ以上は力をかけて引っ張りながら回さないと外せません。これもどこかのメーカーの温度計の端子に用いられていたことがあったと思います。

熱電対を繋ぐために丸型端子を取り付けようと端子を緩めるようとしたら最後の方で空回りして外せなかった人、いると思います。で、ちょっと引っ張りながら回すとやっと外せると。

海軍式は途中のネジ山が無いだけなんですが、あのような仕組みになっていれば駆逐艦や掃海艇の動揺でも外れることはないでしょう。

で、陸軍端子ですが、あの形状は緊急時にすぐに電信を打てるように電鍵を接続しやすくしているとのことでした。まぁネット情報ですけど。

morse-japanese.png
(東京は”トウケウ”と打つ)


ちなみに「陸軍式ターミナル」「陸軍端子」はオッケーですが「陸式ターミナル」「陸式端子」など「陸式」という言葉や「陸さん式だな」などという言い方は海軍が陸軍を小馬鹿にしているニュアンスを多分に含みますので、呉や横須賀以外では気をつけてお使いください。


相変わらずこんなこと知って何になるんだ?という話ですが、知らないことは自慢にならないと”生徒諸君!”でナッキーが言っておりましたので、みなさんと共有しておきましょう。

温度計と熱電対がごちゃごちゃになっている時期というのは、もちろんわたしにもあったし、補償導線なんて、ただの黒い耐熱被覆電線だと思っていた時期も相当長くありました。今思い出しても恥ずかしい限りです。


窯焚きで温度計の表示頼みで焼成している以上、その原理と仕組みはわかっておいて損はないと思いますヨ。


熱電対がどうして温度計測できるのかはコチラの過去記事をどうぞ。

posted by inoueseiji at 07:32 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月12日

脳を休める方法


休めない。
休むのが下手。
休憩とかも苦手。

そんな自営業者の脳ミソ休息の方法は、何かの作業に没頭することです。
たとえば目的もなくダラダラ車を走らせるとか良いことなんですが、目的もなく化石燃料車を一人ぼっちで運用するのもアレな人にアレなんで笑。

イノウエ的には、ひたすら何かを分解整備するとかがオススメです。

P_20181219_123659.jpg

5,6年前に同級生の友人が使わないからウチに置いていったペンパクト。
最初期型かな?

便利に使わせてもらっています。
今回はコイツを分解整備しましょう。


IMG20230911212214.jpg

最近はあらゆるものの分解方法がいくらでもネットに上がってます。
YouTubeにも動画がいくらでもある。そしてウチには工具もある。

IMG20230911213105.jpg

完全にバラバラにしてグリスアップ。
ペンパクトの構造もよくわかってお勉強にもなりんす。

IMG20230911214333.jpg

↓参考にさせていただいた動画はコチラ。現行機はスイッチ形状が違いますが、中はほぼ同じです。


めちゃくちゃ軽快な作動音に。
ボディもお湯と中性洗剤で洗ってキレイになりました。
この写真のあとロゴも白いペイントマーカーでタッチアップ。


とってもスッキリ。
よく寝れました。


休むと考えてしまう方には、何かの作業に没頭するのをオススメします。
(チャリのハブベアリングのグリスアップとかもオススメ)

ひたすらジャンクな電動工具を購入して直すYouTuberさんとかいるみたいです。
わたしもどちらかといえば最新モデルよりも古いものをキレイに整備するのとかが好きかな。


では。

今日から短期講座ガンバってきや〜す。
皆さまもどうか良い一日をお過ごしください。


posted by inoueseiji at 06:55 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月11日

飛行機→とぶ・やきもの→焼く?


いろいろなことが明るみになっていく感じがなんとも言えない昨今の国内ニュース。

そもそも忖度したり、空気を読むことが得意な国民性なんでしょうか。

上司の言動や、組織のシステムが間違っているということを、たとえ明確なエビデンスがあったとしても中で働く人間が口にすることは少ないんでしょうか。まぁそういうことばっかりを口にしてきた私はしっかりと自営業になっておりますけれども。

さて。

ガチな方には鼻で笑われるでしょうが、わたしは一般人と比較すればミリオタな方だと思います。
ようは軍事ネタが好き、面白いと思う、カッチョイイ、と感じている人種です。

別に好戦的とかそういうことではなく、そうした究極の環境ではこれまで様々なことが起きてきたし、今も起きていることでしょう。軍事に関わる人達は様々なアイデアをひねり出し、試行錯誤して、失敗したり成功したりしてきた。このインターネットもそのひとつだし。

ちょっぴり不謹慎かもしれませんが、歴史と同様にそれを知ることは、自分のビジネスや人生の糧になると考えています。


例えばゼロ戦。

三菱が造っていたわけですが、名古屋市港区の工場から、空港がある岐阜県の各務原の空港(今も自衛隊がある)まで、1機を牛車2〜3台に分解して、その50キロ近くの道程を24時間かけて運んでいたんです。当然運んだら組み立てます。

ゼロ戦が完成したら牛車に乗せるために分割し、また組み立てる。それは手間です。

トヨタの工場で新しいプリウスが完成したら即分割して牛車で鈴鹿サーキットまで運ぶ、というイメージで突然リアリティが湧いてきます(90キロあった)

港区から各務原まで。
愛知県に住んでいたのでその距離感はよくわかります。

福岡でいえば太宰府天満宮から糸島半島の幣の浜ぐらい、友人限定でいえばウチから二丈のパーキングぐらいまでの距離。下道で。

それをゆっくりゆっくりと牛車で運んでいた。ず〜っと終戦まで。
なぜ牛車なのかというと未舗装路を移動するときにもっとも振動が少ないから。
なにしろ飛行機は精密機械ですからね。

ちなみに日本に飛行場が隣接した工場はほとんどありませんでした。

ボーイング社の工場はラインの最後が飛行場だったとか。テスト飛行して完成ですね。

Boeing-Whichata_B-29_Assembly_Line_-_1944.jpg

まぁ。本の受け売りです。

なぜ飛行場を工場の横に造るか、飛行場の横に工場を移転するかしなかったのか。
せめて、車両運搬で振動による機体の破損を恐れていたのであれば、なぜ道路を整備しなかったのか。

ゼロ戦だから牛車も2〜3台ですが、これが爆撃機ともなれば10台以上になっていたとか。
離合できない通りも多く、三菱のマークの提灯を振って「軍事物資だから優先させてくれ」と頼んで進んでいたそうです。


最終的に日本は負けましたが。

それとは別に、少なくともシステムは改善は出来たのではないでしょうか。
軍人も技術者も優れた人材はたくさんいたでしょう。決してだれも言わなかったわけではないでしょうが、結果論としては改善出来なかった。

日本はほかにも海軍と陸軍で弾丸のサイズの規格が違ったとか。センチとサンチとか。
一つの国の中でですよ。バカバカしい。それで実際に笑えない事例もあったそうです。

現在ではNATO弾として西側諸国は共通の規格になっています。

ほかにもアホらしいことはたくさんあったようですし、逆にすごいこともたくさんあるわけですが、今度はその特殊な成功事例が基準となるような例もあったり。


とりとめがないですが。
ようはシンプルに考えることって難しいです。

目的を失っていくというか。
勝つことよりもメンツとか。



え〜っと。

やきものって焼くから窯がいるんだな、って思える人は貴重な存在だってところへ持っていけそうもないので、久しぶりの生涯学習センターの講座の準備をして早く寝ます。

posted by inoueseiji at 13:03 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月07日

電気炉価格改定のお知らせ

240_202106.JPG


 本日通知があり、100VのKCシリーズをはじめ、各種電気炉が2023年10月1日発注分より、本体価格が変更・値上げになります。

社会情勢の変化に伴う、仕入れ価格の上昇など、製造メーカーの企業努力のみでは解消できない段階になっております。特に小型炉においては本体価格がかなり上がることになります。

現在の多くの企業がそうであるように、製造されている共栄電気炉製作所さんもコストダウンのための努力を続けていましたが、今後の安定した生産や体制維持のためにも、ご理解いただければと思います。

材料などの製造コストだけではなく、製造時の手間暇は窯の大小に関わらず同じようにかかることもあり、写真のK-240Cをはじめとした100Vの電気炉は特に値上がり幅が大きくなっております。現在の価格から1.25〜1.5倍程度の価格改定となります。

ふくおか陶芸窯としては、今後とも無料資料の提供、付属品の追加サービスや送料の弊社負担は続けてまいります。

現在ご検討中の方に置かれましては、9月30日付の発注分までは送付した価格で提供させていただきます。 どうか引き続きご検討のほどよろしくお願いいたします。

またホームページのお問い合わせフォームからご連絡をいただければ、どなたにも無料で資料と見積書等を発送させていただきます。ご確認ください。


ありがとうございました。





ふくおか陶芸窯

井上誠司
続きを読む
posted by inoueseiji at 16:31 | イノウエセイジの頭の中

2023年09月05日

少しづつですが

IMG20230903141357.jpg

秘密基地(仮称)の方は整備がすすんでいます。
広いけどボロいので、細々とした補修が続きます。

電気工事や建物の構造にまで素人工事があり、その改修だけでもかなりの時間を取られました。
しかしそれがとても良い経験になっているとしみじみ感じています。

わたしの仕事は毎日朝から晩まで休む暇もなくという感じではありません。だからこのような作業やお客様へのサポートが出来るとも言えるのですが、逆にいつ失業するかもわかりません笑。

一人自営業はなんでも出来るようになっておいて損はないということでしょう。

水道のラインを変更したり、200Vのコンセントを増設したり、アースを設置したり、この場所でいろいろなことを確認したり初体験しています。特に草刈りは相当やっています。ブレードの種類を変えたり、なかなか奥が深く面白い。

今の季節あちこちで草刈りが行われていますが、そうした方々の草刈り機や作業状況を確認するのも大変参考になっています。


もう9月ですか。
ホントに歳食ったら一年が早い。
posted by inoueseiji at 08:12 | イノウエセイジの頭の中

あなたのクリックでオジサン泣いちゃいます→ にほんブログ村 美術ブログ 陶芸へ