2024年07月31日

月と県をまたいで


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突発的なことが起きるのが現場です。
ホテルの都合もありこの季節の工事になりましたが、まぁ暑い。
予備としての日程もすべて消化しなければならなくなります。

明日から8月です。
宿泊は氷見になります。

富山県です。

片道2時間半となりますが、それも2日だけ。
形が見えてきました。


頑張りますヨ。


ご安全に!
posted by inoueseiji at 06:25 | イノウエセイジの頭の中

2024年07月27日

道具よりも経験値だったりするところもアル


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意外とイノウエ持ち込みの道具が使われています、珠洲市陶芸センターの薪窯工事。
レーザーなんて大昔友人がパチンコで大勝ちしてようやく購入していたぐらい高価なものでしたが、今はまぁAmazonなんかで大陸製のものが色々とあります。

むかしは下げ振りでやってましたよね。いまでも使いますが。

それよりも何よりも。
引き継がれていく経験値や、自分ばペーペーの頃に見た職人さんたちの仕事のおぼろげな記憶などがスパイスのように効いてきます。

今この仕事も次の誰かへとつながる部分もあるでしょう。

オリンピックも土日も関係なく。
工程表では折り返し。

ご安全に。

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(社長もコテをもってマス!)
posted by inoueseiji at 05:25 | イノウエセイジの頭の中

2024年07月24日

譲れないことがある

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われわれはプロとしてこの現場に入っている。
そして今現在の石川県には多くの他県の業者さんが復興のために入っている。

シンリュウさんの社員さんの中には東日本大震災を乗り越えてきた方もいて、一緒に現場で頑張っています。頭が下がる。われわれもしっかりと仕事していこう。

現場まで片道90キロ。
復旧作業を継続中のうねりの激しい道路も一部ある。
片道2時間で往復4時間180キロ。

全然平気である。

兄貴分二人を後ろに乗せて、今日の仕事の反省と、明日はどうするという話や、業界の与太話を三人でしていればあっという間だ。

それよりもホテルに帰ってきたらすでに19時過ぎ。
腹も減っているしアルコールも切れている。

何よりもすでに5台ある洗濯機は違う業者さんに取られちゃっている。

この洗濯機争奪戦はマジで厳しい。
ランドリーバッグはすでに夏合宿のニオイである。
昨晩、どうにか洗濯と乾燥ができました。ヤレヤレ。

次からは早朝早起き洗濯乾燥機作戦でいきたいと考える三人である。
なにしろオジサンの目覚めは早いのである。


今日も安全第一で頑張ってきます。

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ご安全に。

posted by inoueseiji at 05:30 | イノウエセイジの頭の中

2024年07月23日

初日です。

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おはようございます。
いま七尾市のホテルです。

今日からいよいよ現場入りとなります。
昨日シンリュウの社員さんたちと打ち合わせをし、社長に晩ごはんごちそうになりました。

その打ち合わせの際にショックを受けないように先に見ておいてと、被災地の写真を見せていただきました。まだまだ瓦礫が道沿いに残っている数枚の写真を見て、気が引き締まる思いでした。

長丁場です。安全第一でしっかりとサポートしながら窯作りをすすめていきたいと思います。
資料等をお問合せのお客様には郵送ではなくPDFファイルで送付するなどご迷惑をおかけしていますが、よろしくお願いいたします。

では朝バイキングに行ってきま〜す。

posted by inoueseiji at 05:33 | イノウエセイジの頭の中

2024年07月19日

荷造りがまだですが


おはようございます。

今週末から移動して愛知県そして石川県珠洲市に行ってきます。
シンリュウさんのお手伝いで薪窯の工事です。ふくおか陶芸窯からはわたしの先輩にあたる二人を連れて現場入りします。

自分はレンガ師ではありませんがモルタル練ったりレンガ運んだり薪窯の経験はあります。レンガ師の手元と、ホテルと現場間の移動などサポート業務という感じでしょうか。あと溶接やフォークリフトの資格もありますので、そこでもお手伝いはできるかな。

この珠洲市での仕事は去年から決まっていましたが、お正月の地震で中断。その後も伸び伸びになっていました。

耐震性の高い独自構造の基礎をもつシンリュウさん設計の薪窯で現物は初めてなので楽しみでもありますが、あくまでも復興につながる大切な仕事として一所懸命に安全第一で励んでまいりますヨ。

宿泊に関してもいろいろと検討されていたようですが、やはりちゃんとしたホテルで休まないともたないだろうということで、宿泊先が確保できた時点で日程が決まりました。とはいえ、宿泊する七尾市のホテルから現場まで片道90キロで約2時間の距離があり、ただの運転手でも立派な業務になりそうです。

ちなみにわたしは昨日も一昨日も県外での仕事でしたが、どちらもせいぜい70キロ程度の移動でしたので、車中でひとり「片道90キロかぁ〜。」と言いながら運転しておりました。

珠洲市の薪窯は今月いっぱいで完成の予定ですが、現場は現場、やってみなければわからないこともあるかと思います。多少は発信できるかと思います。



移動はこの辺を観ながらいくかな?


再生リスト:やきものおじさんラジオ(仮名)
posted by inoueseiji at 07:08 | イノウエセイジの頭の中

2024年07月15日

陶芸は癒やしになりましぇん


ヒビの業務に追われつつ出張の準備というか、自分で勝手に緊張感を高めちゃってます。
さてそんな中、わたしのたッかいパソコンのケースのLEDが切れてしまいました。

自作パソコンなんで、たッかいのは中身の方、ケースは昔コームスに作らせたパソコンからの流用品。

LEDが切れたから傍目には起動しているのかわからないときがあり、スリープ状態なのか電源オフなのかわからないで何度も電源スイッチを押しちゃったりしたので、改善しなくてはなりません。

たとえば日々スーツで都会のビルディングの中で戦っている方々には、陶芸が癒やしになるのかもしれませんが、筑前工房で草刈りとかダンゴムシとか自然や土を相手に孤軍奮闘しているイノウエは昔からデジタルなことをすることで癒やされているのであります。

というわけで。


癒やしのパソコン作業はじめましょ。


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フロントパネルを外していこう。

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LEDが二つあります。どっちも切れてるみたいです。

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ネットでググると抵抗をかましたほうが良いみたいです。
安いケースはLEDに直結しているから寿命が短いのかな?

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電気工事士だが抵抗のカラーコードは知らん。

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近所のホームセンターには電子部品コーナーがありバラ売りしてます。
ありがたいよね。

でも150Ωの引き出しに2.2kΩが入ってて間違って購入。

ハンダ付けしてご機嫌のこの時点ではまだ気づいておりません。
アノード・カソード!


LEDの袋には470Ωの抵抗が入っていたのですが、必要なのは150Ωだと思ったんです(3〜5Vぐらいだし)、LEDの説明書をみれば同梱されている470Ωの抵抗を並列で繋げばよかったってことでした。そっか〜。
オジサンになって勉強しだしたからその辺やっぱり頭がカタイなぁ。
やったよ二電工の筆記試験で和分の積。

まぁそんなスペースはフロントパネルに無いから無視。

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老眼でマザーボードの文字が全然見えないからカメラで撮影して拡大したりします。
ここよくつなぎ間違えるよね。

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なおった!


抵抗は一つ8円なので、複数購入していました。他のパソコンケースでもあるかもしれないしね。それで試しに抵抗をテスターで測ると数値がおかしいのに気づきまして…。

ネットで抵抗のカラーコードを調べて自分がせっせと繋いだのは2.2kΩの抵抗だと発覚。
ショックでしたがLEDって数ミリボルトでも光るんだねぇ。

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やきものオジサンの頭の中に150Ωと2.2kΩのカラーコードだけは刻まれました。
茶緑茶金と赤赤赤金です笑。

チャミドリチャキンとアカアカアカキン!
はいご一緒に!



そして次の日。

再びホームセンターに赴き、引き出しのバラ売りの袋をそれぞれ正しい場所に移動させてきました。



それが世の中を良くするってことだぜ!
ホントかよ?


そんなことをやっていたらこんなの見つけました。
ブラウザ上で電子回路とか3Dとかできる無料のシュミレーター。


初心者には良いです。
LEDで抵抗をいろいろ変えてるだけですけど。

posted by inoueseiji at 07:49 | イノウエセイジの頭の中

2024年07月09日

譲り受けた窯や中古炉での確認事項

これからは間違いなく、中古として流通する窯、流通しないレベルだけど使用さていない窯、解体費用は出せないし、出したくないので誰かをふんわり誑かして押し付けたい窯が出てくるでしょう。

最近そういう質問やお問合せが多くなってきました。
ワタシ自身はリアルな業務が忙しくなってきて発信のモチベーションが暑さもあってダダ下がり。
それでもこれは伝えておきたい。

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(こういうメールを送るほうが早いときがよくあります)


例えば取り扱い業者やそもそもメーカーが廃業している窯の場合、その補修や修理について、かなり悩ましいことになります。

想像で適当に書いてますけど製造メーカーが存在していても古いからと補修を嫌がる場合や、当時ほど陶芸窯を作っていないとか、そもそも陶芸窯にかんしての経験のない社員に対応されたりする可能性もあったりしたら嫌だなぁっていうオジサンがいたらしいです。

またいくつか確認した事例としては、元の持ち主によるワケのわからん改造、部品の欠品や欠損、意味のない補修や改悪があります。バーナーヘッドはよく針金で縛ってるよね。

窯の状態をどう把握するのかは、みなさんがよくご存知の乗用車に例えるとわかりやすいと思います。譲り受けたクルマが、ハンドルを交換していたり、車検に通らないマフラーになっていたり、都心で見せびらかすだけなのに四駆でブロックタイヤがついていたりしてますでしょ?

それぞれの車両のノーマルの状態と正しい運用を知っておかないと、毎日高速道路に乗らないとイケないのにノーサス直管のセドリックを買ってしまったり、ひとりで町内の移動しかしないのに11人乗りのマイクロバスを買ったりしてしまいます。

お気に入りのナンバープレートを登録してから、そのクルマが過大だったり過小だったりに気がついても手遅れです。クルマなら単に乗りたいとか、見せびらかしたいとか、所有する喜び、みたいなものがあるかもしれませんし、最悪はナントカモーターに転売することができます。損はするでしょうけれど。

窯でそれはなかなか大変ですよ。手びねりで絵付けするスタイルの人が、でっかい1㎥のガス窯を作品でいっぱいにするのは相当に大変ですし、機械ロクロで量産しないとやっていけないところが100Vの電気炉を二つも三つも買ってもしかたないです。でもね、こういう話、ゼロじゃないですからね。

あまりにも特殊な形状やシステムの窯を普通の人が譲られても補修も使用も難しいでしょうし、窯のサイズというのも非常に重要な要素でもあります。間違えるとお金と時間と気持ちをロスしていくだけです。機材のせいで挫折する人も実際に何人もいたんです。

クルマでも、ただでフェラーリもらえるけど転売はダメ!って条件だったらどうでしょうか。いくらロハでも車検ごとに100万円単位かかるのならいらないと思う人が多いんじゃないのかな。そういう機材ってあると思うんですよ。

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(わたしもかつて農道フェラーリオーナーでした)

またこういうことを書くと嫌われるのかもしれませんが、元の持ち主だからといっても使用方法が正しいとは限りません。業者でも窯を焚けない人がたくさんいます。そこは確認しておきましょう。「点火できます」と「焼成できます」は全然意味が違います。原チャリでコンビニ行くのとロケットで月に行くぐらいの差があります。


残念ながら、ロクロ動画ばっかり観ていてもプロにはなれません。
でも乾燥と焼成が得意な人はプロに半分なっていますよ。

※文中で「ノーサス直管のセドリック」とすべきところを「ノーサス直管のセリカ」と表記しておりました。お詫びして訂正いたします。
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posted by inoueseiji at 07:42 | イノウエセイジの頭の中

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