無事に仕事をやり終えて、タウラス築炉工業(仮称:全員牡牛座だから)の三人はそれぞれの場所へ戻っていきました。
お疲れ様でした。ケガなどがなく本当に良かったです。
記念写真を撮りましたが、自分たちの仕事の都合で矢沢のアニキとイノウエだけがこの写真の段階、アーチのレンガが巻けたところで終了して撤収することになりました。それでも二日の予備日を消化してました。志村さんだけがさらにあと二日、最後まで残ってくださいました。
最初8人でスタートした築炉工事ですが、7人になり6人になり、5人になり、最後は3人デス笑。
まぁレンガ積みは人手があってもどうしようもない状態に最後の方はなりますし、シンリュウの方々にはそれぞれの支店でのお仕事が溜まっていたので、ある程度は予定通りでもあります。
今回の現場、いろいろなことがありましたが、やはり日程をホテル都合できめなければならなかったというのが一番のネックだったと思っています。夏にする仕事じゃないよね笑。
それから思うのは、働き方として世代間のギャップをすごく感じたなぁと思いました。30代から70代が一緒に働くのを50代の自分が見ていてですけれど。
自分はどちらかというと70代のシンリュウの社長の気持ちがよくわかります。そりゃ意見をしたり安全対策を軽視したような場合はビシバシ詰めましたが、気持ちはわかる。気合と根性、やると決めたら絶対に完成させるんだという覚悟で臨む。よく分かる。プランBが発動するときは◯ぬ時だ、ぐらいの覚悟があったでしょう。
自分でもガンガン作業して、10時や12時になっても仕事を止めない。それも分かる。ここケリがつくまで、とかあるからね。でも社長やイノウエが手を止めなければ社員はやめれないし、休憩できない。時間の管理は想像以上に重要なんです。だから逆に3日目ぐらいからは自分のスマホに10時、12時、15時、17時でタイマーを設定して最大音量で鳴らすようにした。現場のみなさん、休憩するのも仕事ですからね。
実は全員でサッと休憩に入ればちゃんと10分ぐらいで休憩は終わる。それがいつまでも仕事をグダグダやったりする上司がいたりして、なんとなくダラダラと休憩時間に入ると、それこそ20分ぐらい休憩時間がかかってしまう。お昼休みもそう。「昼だ!よし、弁当!」となればリズムと区切りがはっきりしてストレスが少ない。それをトップが一人だけ作業続けたり、しかもそのせいで弁当がいつ来るんだかわからないとかやっていると、これまた小さなストレスの塊が現場にドンドン溜まっていくのだが、休憩にすんなり入らない感覚の人にはそれがわからないことがある。今日は12時で明日は12時10分とかはダメなのである。学生だって数学の授業が5分伸びたらブチ切れるんじゃないかな。
一日二日ならいいんです。周囲も我慢できるでしょう。
それが一週間二週間になるとかなりツラくてヤバい状況になるのである。ロスタイムも数時間になっているでしょう。
経営者の感覚は経営者しか持っていない。そしてそれを周囲に求めることはできない。
また自分が出来ることは周囲も出来るとか、自分が感じ取っていることは周囲も感じ取っていると思うのも甚だ危険である。
そもそも技術系の人間は自分が何かが出来ると思うこと自体、常に疑っておくべきなのかもしれません。わたし(だけじゃないが)の昔取った杵柄とかはガチな現場では必要ないことの方が多いですし、そんな杵柄を持った自分と他人が一緒になったその現場で、確実にその仕事を成し遂げていかなければならないのです。
また、雇われていた時期も相当あるので、働く側の気持ちもある程度覚えています。雇われている側としては、何時に終わるんだとか、出張手当はどうなっているのかなぁとか、土日もなしかぁとか、この人スゴい博多弁だなぁ〜とか、そういう気持ちの方が強いはずだし、それが普通です。珠洲焼復興とかよりも残業手当の方が気になるのが人情というものでしょう。それでいいんです。正しいんです。
ただし、技術系の仕事ですから、よそのレンガ師が仕事していれば見て盗もうとか、そういうのはあるでしょう。それを望むのであればルール無用でエクスペンダブルズと一緒にそういう取り組み方をするしかないこともあります。
今回の反省としてはタイムスケジュールを厳密に管理すること、やはり一日ぐらいは休養日を入れるべきだったのでは、というところかな。
posted by inoueseiji at 08:08
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イノウエセイジの頭の中