共栄電気炉製作所の牛田会長から「ブログの記事のアソコとアソコがちょっと間違ってますね」と優しく指摘される夢で目覚めましたイノウエです。
申し訳ございません。ブログ記事には間違いが多々あると思います。
みなさんも100パー信用しないようにお願いいたします。
さて。
昨日は熱電対のことなどを書いておりましたが、それは結局は選び方の話になっていくと思います。
お客様になるみなさんに窯の選び方を伝えるには、窯の基本の情報を教える必要があるでしょう。
窯の構造や素材だけではなく、熱電対のことも温度計のことも含めてです。ガス窯や灯油窯ではエントツのことをしっかりと伝えることも必要です。
例をあげれば、お付き合いがあるとはいえシンリュウさんの窯本体とエントツ部材が別見積なのはいまだに納得できません。エントツなしで焼成はできないのですから、わたし個人の感覚としてはクルマ本体とマフラーが別見積みたいな違和感があります。
また、先日補修のお仕事をいただいて、あらためて確認したシンポさんの電気炉のギリギリセーフな配線の状態や部品はもっとヤバいという気がします。それは内線規定としてはオッケーでしょうが、あくまで規定は最低ラインを決めているのであって充分というものではありません。
クルマの選び方みたいに、今自分が販売しているものや、これから購入を検討しているもの、すでに運用している窯がどのレベルのどの程度の窯なのかをわかっていないという状況はなかなか改善されていないように感じています。
しっかりと選ぶこと、すでに運用されているのなら適正なメンテンナンスを行うこと、使用方法を確認することが重要ではないでしょうか。
特に中古の購入には気をつけてほしいと思っています。新規の窯炉でトラブルことはほとんどありません。これまでわたしに相談されてきたものは95パーセントが中古導入の方々でした。
安くて使えるものが欲しいのが人情です。
それはよくわかります。
では安くていい器はあるのでしょうか。
使うたびに喜びを感じるような器があるでしょうか。
窯も同じです。
それをまず認識していただきたい。
中古が悪いということではありません。ウチのガス窯も中古です。
骨董の器みたいにとはいいませんが、良い中古の窯はたくさんあります。
プロ筋の知人などは厳しい意見も多いです。
”中古とか値段で判断する人に関与する必要はないって。
好きなように買って失敗すればいいんじゃないの?”
そうかもしれません。
でもそれでは日本のやきものは良くはなりません。
さらに言えば、そうした相談されるお客様はみなさん最初は業者などを信用して購入しています。
自分がよくわからない窯のことを、きっとこの業者さんならサポートしてくれるだろうという期待です。
ところが相変わらず地方に行けば行くほどその質は酷い。
窯の製造現場も知らないし、そもそも焚けない。
もちろん産地だからちゃんとしているわけでもないです。
築炉メーカーがみんなこんな考えをしているわけでもありません。
考えるのは社員ではなく経営側ですが、今月の支払いと人件費しか考えられない状態のところもあるかもしれない。
わたしは窯選びをクルマ選びに例えることがよくありますが、圧倒的に分母と分子の数が違いますので、実は比較にもなりません。
そしてこちらには車検も保険も免許もありません。
もっとも最近ではクルマを「メンテナンスする」なんていう意識がない人が多いそうです。
陶芸窯を販売する側は情報を発信する努力を続けていくしかありません。
そしてお客様になる側は情報を収集する努力をするしかないでしょう。
ただし根拠のない情報、顔の見えていない情報には気をつけてください。
もちろんこのブログみたいに100パー信用できないという前提で受け取りましょう。
なによりも焚ける人や窯を造れる人から購入しないとトラブります。
さて、あなたは最近いつ自分のクルマの空気圧チェックとオイル交換をしましたか?
エアクリーナーエレメントとかラジェーターキャップとかも交換するものですが大丈夫かな?
posted by inoueseiji at 07:41
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イノウエセイジの頭の中