2024年12月30日

2024年もお世話になりました。



今年もいろいろなところへ出張する機会をえました。
そしていろいろなトラブルに遭遇した方々からのご相談も多かったような気がします。

来年もまた良き年にしましょう。
日本のやきものの今も未来も限りなく明るいとわたしは信じています。

どうか良いお年をお迎えください。



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(筑前工房はカラス天狗もおります)

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(2025年はもう少し焚いてあげたい)

posted by inoueseiji at 16:22 | イノウエセイジの頭の中

2024年12月19日

三相は単相になりません【中古の電気炉】

電気工事の修行で友人のお手伝いをしましたよイノウエです。

先日窯についてのお問合せのお電話が2本。

一件目は、YOUTUBE見ています、いろいろとご存知のようなので電話してみました、中古の電気炉の設置で聞きたいけれど答えてくれるかな、という年配の方。お昼ゴハン時でしたが、仕事のことかと対応しました。

うちにはエコキュートがあるとか、契約アンペア数がいくつとか、いろいろと一方的に言われましたが、ちょっと待ってください、そもそもオタクの個人売買での中古の電気炉のことなんて弊社に関係の無いことですし、現場も確認したわけでもありませんので、お答えできませんよ、無責任なアドバイスもできないし、どうしてもというなら有料相談として受けるけれど?というと、とたんに無言になりタダじゃねぇのか〜という失望が伝わってきました。特定の工事のことを無料では無理だって笑。

ということで失礼しますね、と電話を切ろうとすると、最後に一つだけ教えてくださいとのこと。
こちらとしても早くお昼ごはんに戻りたいので、なんですか?と聞くと、

三相の電気炉を単相でつなぐ場合、ヒーター線はそのままでいいですか?

とのこと。

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(゚Д゚)ハァ?


いや無理ですよ笑。
まったくの別物なんで。

そこら辺で申し訳ないがと電話を切りました。
ゴハン中の時間なのもちょっとなぁ。


中古の陶芸窯の売買。

三相200Vの電気炉や電動ロクロが安く中古として出ていることがあるかと思います。
動力の契約をして三相を引き込んでいる家や工房でなければ使用できません。

安いのは売り先が相当限定されるからです。
つまりこれまで売れなかったからです。

三相と単相では電力会社との契約も配線もヒーター線も全部違いますから、安直にそれを購入しないようにしてください。

まぁ、もう購入しているから電話してきたのかもしれませんが。


大切なことなので書いておきます。
いつも書いたり言ったりしていることです。

電気炉を考えている方は電気のことを、ガス窯の方はガスのことを、灯油窯の方は液体燃料のことを、ネットで動画を見るだけでもいいのでもう少し勉強してみてほしい。昔に比べればそういう情報はとても多くなりましたし、陶芸以外の世界は関わる人口も多いので質の高い発信もたくさんあります。

電気炉でいえば、単相と三相の違い程度はふわっとでいいから知識を持っていただきたい。
本当に今ならそういうわかりやすくて役に立つ動画がたくさんあります。


そしてなによりも窯のことももっと知ってほしい。そのためのご質問であればいくらでもお答えします。ガンガン電話してきてください。

知らないから新品は高いと思うこともあるのかもしれない。
適正価格だと思えないこともあるのかもしれない。
しかし窯の世界においては安さは正義ではありません。

自動車なら人気がないとか、古いとか補修歴があるとかでクルマとしての性能の割には安いということがあるでしょう。でも窯でそういうことはありません。逆にもう使い物にならないのに価格がついて流通している場合はありますからぁ〜。

中古が悪いわけではありませんが、窯のことを知り、中古になっているのはなぜかと意地悪に考えることも必要です。

お買い得な中古炉はあるのに意外とそういうものは動かない印象です。思っている金額ではないからでしょうかね。それよりも名前はきいたことがあるなというメーカーの電気炉の程度の悪いものの方が動いている印象です。
まぁあくまで個人の印象ですが。

同じ日にあった2件目のお電話は、最近YOUTUBEのわたしの発信を知ってとても勉強になっている、動画で紹介されている電気炉の資料をお願いしたいとのことでした。



ありがたいことです。
資料等はすぐに用意してレターパックにて発送しています。

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(今年大活躍のタウラス築炉工業のみなさん笑)
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posted by inoueseiji at 07:34 | イノウエセイジの頭の中

2024年12月11日

取りに来ていただければ無料です?

動画を撮ろうとしていますが色々と仕事が入ってすすみませんイノウエです。

インスタに少し投稿する程度しか発信しておりませんが陶芸関連の情報はできるだけ見ようとはしています。
陶芸の機材などのグループの窯に関する投稿なども見ていますが、そこでよく目にするのが表題の言葉。

「取りに来ていただければ無料で⋯」

使っていない、使えない古い窯を譲ります、という投稿です。

わたしからすれば、

「処分料は払いたくないし、片付けるのも面倒くさいので、誰かゴミを引き取ってくれませんかねぇ」

にしか見えないものも散見されます。

そんなことを指摘すると嫌われるけれども、それを言わないと失敗者続出だろうと思うので発信していくのみですかね。

まず拙いワタシの経験から申し上げると。

無料でいただける窯で成功した人を見たことがありません。

それでも買い方はある。
いつも言うように中古が悪いわけではありません。

でも窯のことを何もわかっていない人ほど新品を購入するほうがリスクは少ないのです。
陶芸いまいちだったなぁと思っても新品で購入していれば転売できます。

無料でもらえるような窯はもう次はありません。
重量物を処分するのはかなりコストがかかります。だから無料でお譲りするんですよ。

またそういう窯は自分で搬出と運搬の手続きをしなければなりません。
その際に築炉メーカーには頼みにくいでしょう。断るところも多いと思います。
そうなるとクレーン屋さんなどに頼むことになるのかもしれませんが、アナタもクレーン屋さんも窯の設置や運搬のことは何も知らないので、思ったような作業にはなりません。エントツを立てるとか聞いていないと揉めることもあるでしょうし、設置する際に運び込むのは別料金だったりするかもしれません。

すべてちゃんとやってくれる業者に運良く当たっても窯屋の相場よりも高い料金になることがほとんどです。そしてその後になんのアドバイスもありません。数年後にイノウエにダメなところをいくつも指摘されてさらに嫌な気持ちになっちゃうかもしれません。

また、残念ながら親戚のオジサンといっしょに窯を運ぼうとしてフレームを歪めたり、ステーを曲げたりする人もいます。アブナイし、シロウト工事はやめときましょう。

てなわけで。

先日ネットで見た「無料で⋯」の窯はかなり古くて、この窯を補修して使用できるようにするには、新品を購入するよりもお金がかかるなぁとプロにはわかります。それでもその投稿にいいねとかコメントとかシェアとかがあると複雑な気持ちになります。

アマチュアな方ならそこにロマンでもなんでも見ていればいいですが、プロになる方はそういう窯に手を出すのはやめたほうがいい。

築炉メーカーが販売する中古も時々ひどいものがありますが、それでもまた販売した責任を追求できるだけマシです。個人の売買はゴミを掴むだけの負け確定の自己責任の世界だと思います。

と、上記のようなことを思ったんだけど、と嫁に申しましたら、そんなことは書くんじゃないよと仰ったので、そうですよね、想像してみただけです、とお伝えしておきました。


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(一回でいいからやってみたい笑)
posted by inoueseiji at 07:59 | イノウエセイジの頭の中

2024年12月07日

防水を過信するのは危険がアブナイ?

晩ごはん当番を無事にこなしましたイノウエです。

さて。


陶芸用でもないし、他社製の窯ですが、ということでご相談をいただいていた電気炉。
今月いろいろと忙しいし、突然ですが今日でもいいならと、先日お電話して伺ってきました。
また当然ながら直らなくても料金が発生します、ということでも納得していただいての訪問です。

ご相談をいただいたのはチャイナペインティングなどの上絵用のモデル。
制御盤と配線方式から日本電産シンポさんの製品だとわかります。

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お客様はマンションの広めのバルコニーでこの窯を運用。
もう十数年使用されているそうですが、粘土を焼成しないのでヒーター線の傷みはほとんどないように見受けられます。
電気炉を傷めるのは水分ですからね。

症状はいつものようにスイッチを入れて焼成をスタートしたが、気がつくと止まっていて、制御盤の電光掲示もファンも止まっていた、その後なにをしても動かない、とのことでした。分電盤のブレーカーも落ちていないし、バルコニーのコンセントに他の製品をつないでも問題なく動くとのこと。

ということは、電源関連の可能性が非常に高いと思われます。
ヒーター線の断線などではエラー表示がでますし、ファンが止まることもありません。

メールでその辺りを伺っていて、なんとかなるかもと思った次第です。


県内の近いところです。
電気関連の道具を用意して伺います。

まずテスターでバルコニーの屋外用コンセント確認。
問題なし。

次に電気炉側のコンセントプラグを確認。


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パナソニックの防水タイプ。
ゴツくてしっかりとしていますが。

次に本体側のスイッチとプラグ側で通電を確認。

あれ?
通電してませんな。

開けるとこうなってました。

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銅線もかなり焼けています。
10センチ程度切断して被覆を剥き圧着端子をつけ直して修理完了。

お客様に聞き取りをさせていただきました。

窯にも手製のカバーをかけ、お部屋などもとてもキレイにされている方でしたので、当然ながらバルコニーも定期的にお掃除をされているそうです。その際に誤ってプラグ部分に水がついたことはあったようです。広めのバルコニーで雨は降り込まないのですが、掃除の際に水に使ったことが最初のきっかけだったのかもしれません。

今後は巻取り後にプラグ部分にはビニールをかけるようにされるとのことでした。
すぐに改善策をとられるところが素晴らしいですね。作品も見せていただきましたがとても美しいものでした。洋風上絵もいいですね。


それにしても。

すぐに行くことにして本当に良かった。

パナソニックの防水プラグですが、これは施工側がケーブルから電源ケーブルをつくるための部材です。
防水とはいえ、一体型ではなく、ケーブルとの隙間はゼロにはなりません。先程確認しましたがパナソニックの説明書でもそれは記載されています。

ふくおか陶芸窯のお客様でバルコニーで運用されている方、軒先などで使用されている方もいますが、今一度水に濡らさないということを気をつけていただきたいと注意喚起させていただきたいと思います。

そう考えると普通のコンセントプラグは一体型ですので、安全性は思っているよりも高いということですね。

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posted by inoueseiji at 07:27 | イノウエセイジの頭の中

2024年12月06日

ロクロが回りはじめました

ようやくというか背中を押されてというか。
やっと筑前工房でロクロを回していただけるようになりました。
(なんか日本語ヘン?)

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(ロクロはいっぱいあります)

これまでひたすら草刈りと建物の手直し、違法工事の是正を繰り返してきましたが笑。
受講生の方にお願いされて、見切り発進気味ですが試しに来ていただいてロクロの練習をしていただきました。

やってみればテーブルがここじゃダメだとか、水場がこうだなとか、アレが無いとか、コレも持ってきてないとか。
いろいろとデータ?も取れて良かったです。

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(土練台もかんがえなければ)


そして何よりもゆっくりした時間の中でロクロを回すと、いつもより上手になっているという事実を確認。
御本人たちもそれにはびっくりしたようで、生涯学習センターや陶芸教室の区切られた時間は弱いながらも一つのストレスにもなっているということを我々は知ることができました。

指導中にロクロの歪みは心の歪みじゃ〜!とか冗談で言っていましたが、ゆったりとした気持ちで作陶すれば自ずから良いものができるということなんでしょうねぇ。

そう考えると、銀行家とか美食家など、作陶の基本技術はなくても良いものを作ったとされる(本人は焼いてないんだろうけど)人がいたというのもちょっと納得できます。我が身を振り返っても、あまりにもゆとりが無いとロクなものはできなかったという覚えがあります。

モノづくりには、その人の気持ち、精神状態は大きく影響する、だとすれば場所も大きな要因なんだなと改めて思い至りました。つくば市から日置市まで、知人やお客様の作陶環境を思い出すと、それはその人たちの作品にちゃんと良い影響を与えているように思いました。いまさらだよね。

改めて筑前工房に来ていただき、そこでロクロを回していただいたことで、自分のこれまでの草刈りと補修作業もここにつながっていたんだという太い道筋が見えたように思いました。

ということで今日もコツコツ頑張っていきましょう。


posted by inoueseiji at 07:25 | イノウエセイジの頭の中

2024年12月02日

実技試験を受けてきましたぜ【液化石油ガス設備士】

いくつになっても無我の境地にはなりそうにありませんイノウエです。

先日の日曜日に液化石油ガス設備士の実技試験を受けてきました。

え〜やっぱり。
学科同様、反省することばかりです笑。

まぁもし落ちていたとしても、学科免除で来年もう一度実技を受験できるので備忘録として書いておこう。

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(貸してくださった〇〇ガスさんありがとう!)

まず、この窯屋のオジサン以外はみなさんガス屋さん、もしくは設備関係の人たちでした。
当然ながら試験官もガス協会などの方々、窯業界のワタシにはかなりのアウェイ感がありました。
道具のサイズとかいろいろね。

でもまぁ機械や工具は試験の規定に沿っていれば問題ありません。
わたしは三脚のパイプバイスではなく、REXの小さいバイスを自作の木製台に据え付けて持ち込みましたが、特に問題はなかったようです。そんな人はいなかったけれど、受験要項にはフットバイスでも可と書いてありましたし、施工ができれば良いということだと思われます。

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わたしのネジ切り機はかなり古い四分六分くんです。なぜならわたしが唯一使用経験があるものだからです。試験前にはガッツリとメガーで絶縁抵抗値も測られてチェックシールを貼られます。中古を購入して受験する方はそのあたりしっかりとメンテしておきましょう。

わたしはすべてが終わったときに試験官の先生に「かなり機械が悲鳴を上げてましたね。」と古いネジ切り機についてコメントされました。まぁこれは減点対象とかではなく世代的に試験官の先生も懐かしかったんだろうと想像します。ただ試験会場ではコードリールに周囲の受験生4人ぐらいがデカいネジ切り機をつなぎますので、使用時の電圧降下はめちゃくちゃあります。そういう部分ではかなり不利でした。

服装ですが、わたしガはあえてガッツリとふくおか陶芸窯の社名の入った作業着と安全靴で臨みました。作業帽と老眼鏡も装備です。

逆の立場で考えるまでもなく、人が判定する場所においては受験生の見た目はかなり重要だとわたしは思います。

国家資格の設備士にするかどうかの判断をされる試験です。回転する機械を使用する実技試験です。私服みたいな格好では危険なシロウトと判断される可能性があります。一般人であることは問題ありませんが、作業や業務経験の無い人間と試験官に思われても一つもいいことはないと思います。会場にはスウェット上下みたいな人がいましたが、ちょっと有り得ないとわたし個人は思います。

さて。

笛を吹かれて試験開始です。寸法が公表されているものを書き写して計算します。もうこの段階でネジ切り機をグイ〜ンと回し始める人がいますが、人は人、自分は自分で焦らないようにしましょう。練習ではBパイプまですべて先に切りましたが、本番では裏技的なことはしませんでした。

試験官だけではなく現場にはいろいろな人がいて、みんながめっちゃ見ています笑。
まずはAパイプからカットしますが、もうオジサンはいりなり3ミリ程度マーキングからズレてしまい焦ります。なにしろ遠視気味の老眼なんです笑。

やばい。
マズイ。

脳内に警報が鳴り響きます。

仕方ない。減点されるだけだ。
Cパイプも少し長めにしておこう。

いったん深呼吸です。
起こったことは仕方ないのです。
オジサンには現場での対応力があるんデス。たぶん。

とりあえず淡々と作業をします。

CとDを間違えないように。パイプにはAとかCとかマーキングをコソッとしましたが、周囲を見るとガッツリと書いている人が多かった印象です。おそらくはこれはなんの採点基準にもならない部分だと思いますので、間違えないように書いておきましょう。現場ならそうするだろうしねぇ?

試験官の先生方はかなり近くでガン見してくださいます。
ネジ切り機のオイルのことを指摘されている人もいました。

わたしはAパイプの寸法間違いのカットで焦ってしまい、切り口にリーマーをかけ忘れました。
それも試験官の先生がガン見してくださったので気が付きました。

いま思い返せばそうやって指摘してくれていたのかもしれません。
だってこのオジサン明らかにガス屋じゃないからね。


いよいよBパイプの長さです。最初に97.5ミリでマーキングしていましたが本番では先述のようにまだカットしていません。ユニオンを手締めしてCのチーズとの実測値をみます。プラス2ミリという感じでしたので、それでカットしてネジ切りします。

「ユニオンのリングを忘れない」と、わたしはスタート時の図面に初恋の人を忘れない勢いで書いていましたので忘れませんでした笑。練習でも本番でも配管組間違いの精神的ショックは失恋の比ではございません。

Bパイプは8割程度の強さでネジ込み、チーズを締めてユニオン部分をあわせます。ちょっとキツいのでさらにBパイプをネジ込んで合わせました。ホースエンドをつけてバイスから外します。

今更手遅れなんですが一応寸法を確認します。

Aパイプの切り寸法を3ミリほど強めに間違って焦ってしまいましたが、これまでの練習でもなかったぐらいピッタリに仕上がっていました。試験官の先生が厳しめに判定するとしてもプラマイ1〜2ミリ以内でしょう。ラッキー!笑。

自記圧力計を繋いで計測。
5分待つ間にようやく周囲を見る余裕が生まれました。
自分がまぁまぁ早い方だなとわかり、ようやくちょっとずつ落ち着いてきます。

若いもんには負けんばい!

試験官の先生に終わりましたと申告して記録紙を出しました。
一瞬明るい未来を見たような気がしました。まだ終わっていないのに⋯。



しかし。




試験官の先生は測定された記録紙のラインを穴があくほどガン見して、

「⋯測り直しましょう。」

と言われました。

ええ?

どういうこと?

という目で先生を見ると8.4kPaのラインをギリギリ下回っている(ように見える)との指摘でした。

またもや老眼のせいです笑
(先生この子遠くはめっちゃ見えるんです!)

記録紙の位置を変更すれば良いとのことでしたのでズラしてまた5分測定だけど6分ぐらい行いました。測定圧力も今度は8.8kPaぐらいに上げておきました。針が8.4kPa以上のグリーン部分ならいいんだろうという判断。

記録の取り直しもしくは測定し直しは他の受験生でもあったようです。
これは減点対象になるのかなぁ?


測定がおわりもう一度手を上げて先生に提出。
まためちゃくちゃガン見してくださいます。今度は良かったようです。
一応一度目も二度目も漏れや圧力低下は一切ありませんでした。

次に配管をチェックされ、指で触られて「傷がつきましたね」と言われました。ここは減点ですよという宣言でしょう。オジサンの心もキズだらけです。
配管のキズは減点項目です。知人のガス屋さんのはなしでは昔はかなりキズに厳しかったとのことですが、今はどうなんでしょうか。

いずれにせよ終わった。

漏れなし。
寸法も大丈夫。
キズと測定やり直しがどこまでマイナスされるのか。

学科のときと同じぐらいの不安感をのこしたまま帰路につきました。
ダメでも来年もう一度学科免除で受験できます。
開き直りましょう。

発表は来年1月6日の15時。

リーマーをかけ忘れた件ですが、ネット情報だとこんなに発表に時間がかかるのは、試験で作成した配管はバラバラにされてチェックされるんだそうです。そこで試験官の先生に、あのオジサンちゃんとリーマーやり直したな、とわかっていただければと切に願うばかりです。

今日なんの話?と思われた方はガス窯にかかわる、多分どこの築炉屋も持っていない国家資格の話と思ってください。窯の世界を良くしていく努力は続けていきます。

実技試験はこんなことをするんだよ、という動画を貼っておきます。


posted by inoueseiji at 07:54 | イノウエセイジの頭の中

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