2008年03月22日

釉薬の自作について

出発原料に長石を、溶媒原料に合成土灰を使って、釉薬をつくります。

長石 9〜1

土灰 1〜9

上記の範囲で5〜9種類を調合して、杯型の素焼きテストピースに塗り、焼成してみます。

粉末20gでテストピース2個分ぐらいだと思います。


 

まず、秤でできるだけ正確に重量を測り、紙コップ(プラスチックのほうがよい)などに、順次入れていきます。その時、カップに番号などを書いておき、間違いのないようにしてください。

 全ての計量が終了してから、乳鉢で擂ります。まず、粉擂りと言って、粉だけを軽く擂ります。数十秒で結構です。それから少しづつ水を入れて、擂りながら、クリーム状にします。クリーム状になってから1分ほど擂れば十分です。水の入れすぎに注意してください。


 素焼きのテストピースに、ゴスか弁柄で、裏側の釉薬をかけない部分に、どんな調合か、焼成方法か、判るように、番号などを記入してください。(例 長8:灰2RF など)そして、釉薬が掛かる部分にも、線や模様などを描いてください。これは下絵がどうなるかを見るためです。以上、釉薬を塗る前に全てのテストピースに描いておきます。


 刷毛などを使って、釉薬を塗ります。このとき、必ずムラになるように塗ります。厚いところと薄いところが、一つのテストピースにできるようにします。焼成します。



一つの調合で、酸化・還元それぞれ2種類作るとよいでしょう。

土の種類を増やすなら、調合する粉の量も増やすこと。

テストピースは同じ形のものをあらかじめ作っておく。

調合比や、原料、土の種類など記録しておく。




わたしの講座で実際に配ったプリントです。


まずは簡単な二成分系の釉薬から受講生全員で試験焼成しました。その後、自分の釉薬を自作する人もでてきて、成果はあったと思っています。

 

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posted by inoueseiji at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 釉薬に関すること
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