自分のことを棚上げして偉そうな発信をいっぱいしているイノウエです。
今回のお話も、わたしがするようなことではないかもしれませんが、釉調合をがんばっていくと避けては通れないゼーゲル式を、このわたしがどう理解したのかという話を元に、次の方への応援になればと考えてアップしました。
粘土細工も楽しいですが、蓋物なんかも出来るようになった方々は是非、釉薬への意識を高めてもらいたいと思います。
ゼーゲル式にも限界はあります。
温度や色見のこと、粒の大きさなどは考えられていません。
しかし、だから化学式なんてダメだと敬遠するのはもっとダメだとも思います。
今ではパソコンや試験場のサイトで簡単に計算してくれます。
だったら利用しない手はないのではないでしょうか。
こういうことをやっていると釉薬屋さんの凄さがよくわかります。
粘土屋さんもそうです。
不安定な原料を使用して、おびただしい数のテストピースを焼成して製品化しているのです。
ゼーゲル式や化学記号であれば、言葉が通じなくてもやりとりができる部分もありますよね。
今まで使用していた釉薬をサイトでゼーゲル式として把握して、釉薬屋さんの透明釉と一緒に窯で焼成し、それぞれの熔け具合を比較してみるなんて所からでも意識は大きく変わるのではないでしょうか。
釉薬のバケツにゼーゲル式を書いておくのもカッチョイイかもしれませんね。