ハイ、というわけで、土殺しの動画をまとめてみました。
(3回の上げ下げでいいそうです)
(粘土の量と解説はアマチュアにも参考になる)
(土の量がプロ盛りです)
(下げる部分を大袈裟に解説)
(英語の字幕がしっかりと編集段階で入ってます)
(かたい粘土ということで特殊な例なのでしょうか)
よく「芯だし」と「土殺し」という言葉が混在しているように感じます。
言語を明確にするのは、ある程度意味があると思うのですが、芯だしは単に中心軸にあってブレていない状態のようなイメージでしょうか。わたし個人は素焼きの器の絵付けや、削りの際に使う単語のように思っています。
「土殺し」は粘土の粒子の配列が完全に人間の力で征服された状態かと思います。今から作るぜ!って感じのイメージでしょうか。わたしの過去動画でも少し触れていますが、ようするに
粘土とは何ぞや
可塑性とは何ぞや
という問いを発して初めて、作陶の技術やロクロの技術は上がっていくのではないでしょうか。
同じように川瀬さんも発信されていて、こちらの方がよりわかりやすいです。
流石に「焼き物実践ガイド」を2冊も持っているだけある川瀬さんです(イノウエは1冊だけだぁ)。
(貧乏なのでトランプを犠牲にすることができませんでした)
(みなさんのためにトランプが二組も犠牲になってます)
「殺し」はこれから原料が不都合なく製品に(焼成まで含めます。殺しのアマイ材料は焼き割れしますから)できるようにするために、必要に応じて材料(ロクロの場合は坏土)に加える手間のことです。
轆轤の場合、据え付けた土の芯まである程度以上の方向性を揃える?みたいなイメージ。芯までフォースが伝わらないと底切れしたりつまんないことが起こりやすいっすよね。
上げ下げの回数より言うこと聞くようになったかならないかが判断基準じゃないかと思います。
柔らかいと楽だし、硬いと面倒。
ロクロに限らず、鋳込みでも加圧成形でも殺しの工程は必要なら行います。
特定の原料粉末を「V焼」するのも収縮や可塑性等の安定のために行う殺しの一種だと考えてます。
一回鋳込んだ泥漿を戻して使ったり、一回プレスした原料をもう一度崩して二度目のプレスで決める。ということもファインの場合日常的で、全部「殺し」と言ってます。
実際は殺しじゃなくて「傀儡化」「完落ち」「ロメロ以前のゾンビ化」みたいな屈服とか支配の構図かと(笑
芯出しは単なるチャッキングした土のブレのことですよね。
コメントにて補足していただき、ありがとうございます。
おそらく私も原料名などで同じようなイライラをフクダさんや梶田さんたちに感じさせているのかもしれません(笑)。
原理原則というか、本当に形で入ってそのままとか、そうした指導で身体を傷めるのはチョットいただけなくて。ましてや回数少ない自慢はねぇ…。
原料においてもファインの世界もV焼などを「殺し」という認識で行っているんですねぇ!勉強になります。
殺しっていえば、建築の用語でも時々ありますね。ハメゴロシとか。こちらは「完落ち」って感じですね。