各YouTuberの発信のおかげと、コロナ禍の影響で、小型電気炉は例年より売れているようです。
うちも問合せと発注は少し増えてきています。ありがとうございます。
またそうしたお客様の気持ちを後押ししてくださっている各YouTuberの方にもこの場を借りてお礼申し上げたいと思います。製作方法の公開や情報の発信がたくさんの方の人生を素晴らしい”やきもの”の世界へと導いているようです。
さて、焼成を意識したときに、もっとも手軽に導入できるのは100Vの電気炉です。
それでも100Vの電気炉の運用というのは200Vの電気炉よりも少しだけ使用に工夫が必要なことがあります。
家庭用電源を使用するわけですから、ほかの家電との電気の奪い合いが避けられません(笑)。
そこで電気について、この動画程度のご理解をしていただければ、温度が上がらないなどのトラブルがおきにくくなります。もし温度が上がらないということであれば購入したメーカーや業者にご確認ください。
そもそも各メーカーが販売している100Vの電気炉は家庭での使用を考慮して設計製造されています。後述するように使用する側も電気についての簡単な理解をして、工夫した運用をすることも時には必要です。
弊社で納入した全ての100Vの電気炉は問題なく1230〜1250℃の温度で日々運用されていて、お客様からのお礼のメールや、焼きあがった作品の写真をいただく時、しみじみと喜びを噛みしめているイノウエです。
では電気の簡単なお話。
雑学程度ですので、どうかお気楽に読み飛ばしてください。
電気は発電所や変電所から数十万ボルトで送られてきます。
(碍子の数で大まかな送電圧がわかる)
(撮影はイノウエ@チャリ。鉄塔好きなんです)
さらに変電所を経て、街の電柱に張り巡らされた電線では6600Vになっています。
その6600Vが電柱から家庭に引き込まれる際に200Vになり、洗面所とか廊下にある分電盤に届いているわけですね。そこから各部屋のコンセントまで100Vの電圧で繋がっています。
このイメージをわかりやすくお伝えすると、
源泉のお湯を直径5メートルのパイプで街まで送り
各地域に66センチのパイプで供給します
家庭には2センチのパイプで引き込み
さらに1センチのパイプで各部屋の蛇口へ送る
ということです。
では…。
どこでお湯は冷めていくでしょうか?
もうご理解いただけましたね!
家から電柱までの距離、家の敷地面積も全て影響します。
1センチの部分が長くなってしまうからです。
これで延長コードがダメだという理由がわかってくるかと思います。
(こうなります)
動画と合わせてもう一度ご確認いただけると嬉しいです。
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