相変わらず仕事が早くて確実な梶田絵具店の梶田さんとトキちゃん。
今回は天然灰と合成灰の違いについての動画です。
これは自分ですこしやったことがありますが、ここまでシッカリとした比較のデータを見れるのはこの動画ぐらいでしょう。
天然灰の方がいいと思う、思いこんでいる、信じている、ウワサで聞いている、という方も多いでしょう。
動画にもあるように、それぞれに一長一短があるものでもあります。
合成灰の良さは、いつでも安定している、ということにつきます。
またすでに様々な原料を合わせているため、比較的簡単な調合で様々な釉調を得られるということもあります(動画参照)。
天然灰の良さは、含まれている計測できない不純物の働き、また有機物であることと言えるでしょうか。わたしは経験がありませせんが、黄瀬戸や御深井のあの色は本来灰の成分の発色です。
だからそういう仕事をされている方は灰に拘るのです。そして灰を作るというのは実はかなり難しいことです(危険でもあります)。焼けばいいというものでもなく、ある程度の経験も必要でしょう。
それを製品として扱うために、梶田さんが長い期間をかけていたことをワタシは知っています。天然とはいえ、ある程度安定した質、量の供給が可能な所を探すのは時間がかかることです。自分の店で売るものの生産現場や使用現場を把握するという、実に当たり前のことを続けている梶田さん。そしてその知識量には本当に頭が下がります。
最近、知人から得た情報によりますと、トキちゃんの知識量と経験値が動画制作のせいで爆上がりらしく、いつもなら電話の途中でお父さんとか梶田さんに替わりますと言われることが多かったのに、トキちゃんが全部説明して電話を切られることが増えたとのこと。
「○○とxxだったら、こっちの方がアルミナ分が多いけどいい?じゃあ送っておきま〜す!」ガチャン!
(想像です)
う〜ん。
恐ろしい。
わたしは窯と焼成についての発信からスタートしました。
そして焼成には釉薬も大きくかかわってきます。みなさんも2,3種類の粉を混ぜるだけのことです。是非一度やってみてください。
やった人にしか見えない世界があります。
混ぜるだけ。
楽しいですよ。