今年の仕事で、とある教育機関に電気炉やロクロを納入させていただきました。
そこで全く初めての大人や子供の方々に指導する機会もありました。
そこには陶芸家になりたいという人は一人もいません。
そこは陶芸教室のように、陶芸をするだけの場所でもありません。
あくまで様々な教育の一つのチャンネルとしての陶芸。
アナタならどのような指導を行いますか?
多分20年前のワタシなら、まず菊練りは…と考えてガチガチの指導をしたのかもしれません。
全くの初心者や力のない子供にロクロの楽しさを伝えるにはどうすればいいでしょうか。
訓練校や陶芸教室とはまったく違う考え方で指導を行う必要がありますよね。
たとえば無理のない粘土の量やロクロの回転速度、指導方法が必要です。
それを通じて、自分の指導方法や技術への考え方も少しづつ変化していきます。
新たな視点を持つことで柔軟な指導方法を考えることができました。
この動画で紹介している一個挽き。
底の厚みも把握しやすく、オススメです。
欧米の方はよくこのような挽き方をしますし、日本でも産地によっては小さなものでもこのような挽き方をしています。
柔軟に作業を行うことができれば、指導も柔軟になっていくのだと思います。
それは過去に様々にお世話になった先輩方の指導方法を思い起こして思い知らされています。