2020年12月04日

ロクロ上達の一つのヒント


今日はロクロ上達のためになるヒントを一つ。

先日講座で数人の方に指導した電動ロクロでの一個挽きです。
重さをキチンと測り、フリーカップのようなものを挽いてみます。
ロクロの天板がまぁGLですから、底の厚みがつかみやすいわけですね。

そして以外と難しいのが230〜250グラムていどの土の芯だしと土殺し。
小さいものができればあとは大きくしていけばいいのですが、小さいものをしっかりと芯だしするのは意外と難しいです。

底の面積があまり大きいと持ち上げられなくなりますから(動画参照)、その場合は亀板を使用するといいでしょう。

確実に230グラムでフリーカップができるようになれば、組み合わせたり継ぎ足したりして、様々な器形を求めることができます。

IMG20201203162842.jpg

土の性格から、常にこのようなロクロ挽きをしている産地もありますし、海外の方の動画でもよくみる技法ですね。

いつでも数キロの土を回す必要は、趣味や量産以外の作陶では実は意外とありません。
わたしは窯詰めの最後にガンガンこの一個挽きをしてフリーカップを作ります。
削らないから仕事が早いんですよね。



(全然芯が出てないなぁ)


↓ くっちゃべってない海外向け(笑)バージョン。





一個挽きしてガス窯で炭化焼成(ちょっと失敗気味)のカップたち。

tanka_01.JPG



posted by inoueseiji at 16:14 | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188188113
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック