お久しぶりです、イノウエです。
さて、わたしは一人自営業。
これまでいろいろな目に遭ってきて、いつの間にか自分なりのルールがあります。
これまでいろいろな目に遭ってきて、いつの間にか自分なりのルールがあります。
- 作陶する人を応援する
- 技術や知識はすべてオープンにする
- 窯と焼成についての発信を優先する
- 誤解や危険な内容の発信はその限りではない
- 業界の迷惑になることはしない
- 背後に立つものは条件反射で倒す
- 常にお客様の利益になる方を選択する
- 自分は無知であることを知り学び続ける
そして迷った時にはアメリカ大統領が「リンカーンならどうするだろう?」と一人執務室で考えるように、「ゴルゴ13ならどうするだろう?」と一人アトリエで考えるのです。
別に冗談じゃなくて、わたしは最強の一人自営業者がゴルゴ13だと思うからです。
相手を主義、主張、性別、年齢、経験、釉薬、宗教などで差別することはありません。
陶芸の世界ってたまにとんでもないお金持ちがいますが、わたしは動画発信やホームページを通じて販売する窯は統一価格です。フェラーリ3台お持ちのお客様でも見積り金額は変わりませんし、実際にそういう方へも無償でアドバイスをしたことがあります。またいくら言われても価格を下げることはありません。
陶芸の世界ってたまにとんでもないお金持ちがいますが、わたしは動画発信やホームページを通じて販売する窯は統一価格です。フェラーリ3台お持ちのお客様でも見積り金額は変わりませんし、実際にそういう方へも無償でアドバイスをしたことがあります。またいくら言われても価格を下げることはありません。
そもそも値切ったりされるのも、自分がするのも好きではありませんし、嫌な目にも遭ったからです。朝市で野菜買ってるわけじゃないんだから。
ちょっと想像してみてください。
ゴルゴ13のギャラ値切れますか?
無理ですよね。
かといって。
実はゴルゴ13が金額のみで動いているわけではないのも有名な話。
実はゴルゴ13が金額のみで動いているわけではないのも有名な話。
わたしも依頼とあらば、老婆が家財道具を売りはらった雀の涙のギャラであっても、数千万円の経費と自分の命をかけて仕事を完遂するゴルゴの心意気はもっているつもりです(第136話 海神が目覚める )。
そんなわたしもルールを無視されると悲しい気持ちになりますし、時々は自分で自分のゴルゴ13ルールを破ってしまうときがあります。
まだまだ修行が足りません(まだ2巻のゴルゴレベル)。
先日もやらかしてしまいました。
早朝、古いお客様から電気炉のとある部品が破損したという連絡がありました。焼成には問題の無い大型炉だけのフレームのパーツの一部分です。
早朝、古いお客様から電気炉のとある部品が破損したという連絡がありました。焼成には問題の無い大型炉だけのフレームのパーツの一部分です。
状況を聞き、すぐに行きますとお答えしましたが、電話をいただいたのはあいにくの出張工事のための移動中。その日は対応不可能でした。
翌日の朝改めて電話した際に、ふと思いついて「…そういえばホームセンターでこういうものを購入して付けていただければ応急処置になるかもです。」と言ってしまったのです。
翌日の朝改めて電話した際に、ふと思いついて「…そういえばホームセンターでこういうものを購入して付けていただければ応急処置になるかもです。」と言ってしまったのです。
その方はわたしより少しお姉さんのお客様。とても器用な方というのもわかっていましたし、そもそもその窯は昨年大規模補修をしたばかりだったからというのもありました。
設置場所は県外ですから、また出張費をいただいて数千円の部品代のために赴くのは気が引けたのです。なぜならこれまで、
お金はかけたくない
できればタダがいい
てか、タダで教えろ
中古の窯はないんか
という一部の陶芸ファンとのいろいろな楽しい記憶がよぎったためでした(笑)。
長いお付き合いの方ですので、こちらのスタンスもご理解していただいていると思ったのですが、さらに次の日に「よその窯屋さんにきいてみようかなと思っている」と電話してこられたので、ちょっと待ってください、と改めて説明しなおしてお互いの認識を確認し、すぐに伺ったのでした。
そして現場に行ってみれば錆びたボルトを女性が回せるはずもなく、わたしでも無理でした。
結局は電動工具で破壊して付け直し、せっかく来たので不安がある部分をすべて交換して帰ってきました。他の部分もしっかりとチェックすることもできました。
そして帰る前にお客様に謝りました。
こんなことを考えて、お金のかからない方法を伝えようと思ってしまった、と。
お客様には許していただき、逆にだからお前は信用できると言っていただき、ホッと胸を撫で下ろしました。実際に多数の生徒さんを抱えているお客様ですので、お金はいくらかかってもいいから、不安を払拭してほしかったということです。
お客様には許していただき、逆にだからお前は信用できると言っていただき、ホッと胸を撫で下ろしました。実際に多数の生徒さんを抱えているお客様ですので、お金はいくらかかってもいいから、不安を払拭してほしかったということです。
これは完全にわたしの悪いクセがでたなぁと思ってしまいました。
貧乏な自分を基準に世界を見てはイケナイということですし、お客様が不安に思っている部分を理解しきれなかった、そして窯の補修は安全につながるということを一瞬でも失念してしまったという失敗です。
器用貧乏キャラあるあるですかね。
器用貧乏キャラあるあるですかね。
お客様にしてみれば確実にこなしてくれるゴルゴ13に依頼の電話したのに、
「ホームセンターでさぁ〜
「ホームセンターでさぁ〜
安いショットガン買って〜
自分で撃った方が早いって!
俺まだジンバブエなんよ!」
と答えられたようなものだったのです(ホントかよ)。
と答えられたようなものだったのです(ホントかよ)。
それができないから依頼しているのにってことです。
ゴルゴ13に電話してタダのわけはないのも承知の上ですから、お互いにプロとしてそこはキッチリと依頼を受けるべきでした。
自分の軽口に深く反省しました。
ただお客様を不安にしただけでした。
本当にすいませんでした。
アナタも一人自営業ならゴルゴ13と同じです。
自分のルールがあると思います。
そして自称の方も他称の方もプロはプロです。
相手もゴルゴ13と思って接していきたいと思います。
「ゴルゴさぁ〜、
ついでによ〜、
あの隣のヤツも撃ってよ。
高い金払うんだからさぁ、
いいだろ〜?ダメ〜?」
ついでによ〜、
あの隣のヤツも撃ってよ。
高い金払うんだからさぁ、
いいだろ〜?ダメ〜?」
さて、それにゴ、いやデューク・東郷はなんて答えるかな?