すっかり仕事モードですイノウエです。
年末に2022年よりKCシリーズが値上がりしますとアナウンスしておりました。
まっとうな電気炉の素材は特殊で高価なものばかりですので、企業努力だけでは価格の維持は難しい部分があります。
どうかご理解いただき、ご検討の材料としてください…などとメールを送ったりしておりました。
実はさらに年末に、共栄電気炉製作所さんから電気炉の制御部分に使用するリレーにおいて、工場だけでなく、供給メーカーの在庫さえも底をついてしまったため納期が大幅に伸びると連絡をいただいておりました。
つまり本体が完成しても、肝心の制御部分が完成しないということですので、大型小型関係なく全ての電気炉の納期が延長するということになります。
これも販売する側には寝耳に水でしたが、誰の責任でもありません。まぁ極論をいえばコロナのせいですよ。
今の製造業はジャストインタイム生産システムがほとんどでしょうし、電気炉自体も受注生産が基本でした。別にリレーなんてどんな産業機器にも使用するものですから、特定の業種の問題ではありません。いま自動車メーカーさえ部品が来ないといっている世界情勢です。たった一つの機器が納められずに工事が完了しないということも頻発しているようです。
コンテナの流通もまだまだ安定しないようですし、2月には中国などが旧正月を迎えてさらに停滞するのかもしれません。
いまこのときは情報発信や電気炉の選定に時間をかける時期と割り切ってロクロなどを頑張ってみることにしましょう。
寒くて粘土に触りたくない方には釉薬についての書籍を読んだり、調合実験などをオススメしますよ。
さて、KCシリーズですが、ネットでは他所でも販売されています。
ふくおか陶芸窯仕様へのリスペクトをいただき、同じような制御装置変更モデルもあるようですよ(その質問だけウチにするのやめてほしいわ)。
ふくおか陶芸窯仕様へのリスペクトをいただき、同じような制御装置変更モデルもあるようですよ(その質問だけウチにするのやめてほしいわ)。
価格も納期も表記が変わっていないようですから、そこで発注してもいいかもしれませんね。
その際には発注画面の画像保存をお忘れなく。Windowsキー+プリントスクリーンキーです。
あとで価格と納期を変更すると言われても証拠が残ります(笑)。
まぁまぁそれは冗談としても、世の中まだまだ予断を許さない状況が続いているようですので、笑顔でやきものを楽しめるようにみなさまご自愛くださいませ。
本年も窯と焼成を軸に仕事と情報発信を継続して参ります。
どうかよろしくお願いいたします。
厳しい状況がつづいても共栄電気炉製作所さんのクオリティは守られています。
受注生産が基本なのはよりよい品質を守るためでもあります。
断熱材とヒーター線に妥協するようなことはありません。
それが電気炉でもっとも重要なパーツだからです。
コンテナ流通が不安定になったいま、あそこの土練機とか電気炉は大丈夫なのかしら?