日本のやきもの業界を良くしたい!
こんにちは!議員候補(ウソ)のイノウエです(他国のやきものは知らんけど)。
こんにちは!議員候補(ウソ)のイノウエです(他国のやきものは知らんけど)。
多分木筒区じゃないや、傷付く方もいるかと思いますので、動画からではなくてブログからにしておきます。
ガス窯や電気炉について、特に100Vの電気炉についての誤った発信をされる方が現在・過去・未来にいらっしゃるので、相変わらずこの国には、しなくてもいい質問を発信者以外にする方がたくさんいて、関係ないメーカーや自営業のオジサンがうんざりしながら答える状況がまだまだ続いております。どげんかせんとイカンとです。
先日は「ホントは◯◯ポのアレがいいけどなぁ」とか「今100Vの電気炉がキテマスよ。イノウエさんとこは取り扱いされてますか?」とかも言われてしまい、いよいよなんとか袋の尾がほつれてきたので、いままで理性のある大人として黙っていたことを小出しに言っていこうかな、まずはブログで、というところです。
嗚呼また誰かに怒られるなぁ。
…まぁいいか、いきましょう。
ハイ注目〜、電気炉はスイッチ一つで焼成できるなんて誤解している方がたくさんいま〜す。
共栄電気炉製作所のKCシリーズのカタログでも「お部屋で待つだけで」というかなりギリギリの表現を思わず書いてしまっているぐらい、一般の電気炉のイメージはお手軽方向に振り切れているようです。
それでも日本が誇る共栄電気炉製作所さんは「どこにも行かないで。この部屋で待っててね」というニュアンスをキープしているところが素晴らしいとイノウエは思うのであります。このあたりのキャッチフレーズをどうするのかはかなり社内で検討されたのではないかと想像しますね。
他の窯にあって、電気炉に無いもの。
いろいろありますが、ナント言ってもエントツがありません。
言うたら排気機構ですやんか。いるんちゃいます?
アナタの大切な作品を焼成するときに、窯が100Vの電気炉だろうが100メートルの登り窯だろうが炉内の大切な作品に加熱中に起きている現象は基本的に同じです。
ところが、薪窯やガス窯にあるエントツが電気炉にはありません。
そのために現在の電気炉には大きめの排気栓が設けてあります。昔いまのような大きな排気栓の断熱材ができる前は、上蓋式の扉を少し開けて積極的に排気を促していたのです(いつまで開けるのかは習ったでしょ)。
では前扉式で排気孔が無い電気炉なんてあるのかといえば、100Vの電気炉に関しては共栄電気炉製作所のKCシリーズ以外はまともな排気システムが無いものが多いようです(個人の感想ではない)。なかにはまったく無いというモデルもあります。
え?ファン?
え?ファン?
炉内の排気用じゃないってば。
(窯の中に穴空いてないでしょ)
(窯の中に穴空いてないでしょ)
では炉内の排気をまったく考えていない電気炉において、素焼き・本焼き中に炉内で発生した水分やガスはどこへいくのでしょうか?
マジでどこに行くのかなぁ。
そして電気炉の肝であるヒーター線。
その水分やガスの影響は大丈夫なのかなぁって?
大丈夫のわけないじゃん。
大丈夫のわけないじゃん。
ふくおか陶芸窯のお客様には、電気炉が届いたら、わたしがプログラムの操作説明を兼ねて30分程度そのあたりを説明させていただいております。
ようするにいきなり使い始めたら寿命に影響するということですね。
でも◯ン◯の100Vをネットで購入した人はそんな説明はだ〜れもしてくれないでしょうから、さらに寿命は縮みます。
そもそも丸と四角の炉内の差、ヒーター線の取り回しの差、設計思想の差、作っている国と人間の差、売っている人の差が、ド〜ンと静寂の向こうの山二つ分ぐらいあるわけですよ。
でもね。
これは良い窯・悪い窯という話ではありません。
それはそれで理解した上で活用していけばいいだけです。
様々な理由で横扉が絶対にいいという方もあるでしょう。わたしだって9Vの乾電池なんて100円ショップのでいいわと思ってますし、それで支障がありません(エフェクターとかさ)。
問題は、こうした情報や感覚がやきものを趣味とする人たちのなかで、水漏れ防止に米の研ぎ汁を入れるらしいというウソやデマほどにも知られていないということです。
そこにつけこまれてそんな電気炉を設計されちゃっているということです。
(設計した企業もわかっていないという可能性も否定できない恐ろしさ)
そこにつけこまれてそんな電気炉を設計されちゃっているということです。
(設計した企業もわかっていないという可能性も否定できない恐ろしさ)
排気栓なんて設けたら、締め忘れるヤツが絶対いるしだろう、火事になったら責任とれないしなぁ、途中で蓋開けるヤツが絶対にいるだろうから扉にはロック機構をつけておこう、ヤケドした上に火事を起こすヤツいるだろうしなぁ、って感じだったのかはわかりませんが。
でもヒーター線の交換工事の対応なんて超絶面倒くさいから、熱効率を無視して側面配置にしてしまえば、部品供給だけで持ち主に交換させられるよね!それイイっすねとなったかどうかもわかりませんけども。
炉内の断熱材を交換してまで使い続けるプロは注文してこないだろうし、そこまで使ったアマチュアがいたら、もう寿命ですよといつものパターンで買い替えさせましょう!ということではないとは思いますけれどねぇ。
たしかに特殊な事例を除いて、プロはアソコのアレをメインの一号機にすることはありません。
あくまでテストやサブ機、3つ目の窯ぐらいの位置づけで、ガンガン毎日使うことはないでしょう。そうであればまったく問題ありません。アマチュアでもそんなガンガン回すことはないでしょう。それなら本当に便利ですし、どこでもネットで購入できますからね。
補修だって業者に頼んだら8〜10万とか取られるみたいですけど、まぁ全然乗ってないクルマも保険代とか毎年かかるしね。
あくまでテストやサブ機、3つ目の窯ぐらいの位置づけで、ガンガン毎日使うことはないでしょう。そうであればまったく問題ありません。アマチュアでもそんなガンガン回すことはないでしょう。それなら本当に便利ですし、どこでもネットで購入できますからね。
補修だって業者に頼んだら8〜10万とか取られるみたいですけど、まぁ全然乗ってないクルマも保険代とか毎年かかるしね。
でもね。
こうした情報と感覚があろうとなかろうと、ハイアマチュアの方や経営が中途半端な陶芸教室なんかはあれをメインにしてガンガン使ってしまうようになるでしょう。そして、嗚呼やっぱり持たいないな、そろそろ大きめの窯にしなければな、とはならないで、ギュウギュウに詰めて20回ぐらいしか本焼きできない!ダメだ!って言ってしまうんです。
その割にはサヤ鉢に木炭詰めて還元焼成可能とか言ってしまうしやってしまう。
自分で寿命縮めてりゃ世話ないッス。
一回こっきりだったら何でも可能ですよ。
そういう世界を変えようとしているんです、アタクシは。
窯業機材だって適材適所がある。
アナタがあるレベルまで来たら機材のレベルも上げないと。
それだけ作品のクオリティと、つくる才能がアナタにはあるんですよ。
スズキの軽自動車とトヨタの高級車は価格は違うが、開発にかかるの時間や労力は変わらないという話を聞いたことがあります。窯だってそれと同じことで、別にディスっているわけではありません。マルキョウにしか行かない奥様にレクサスはいらないし、みんなで頑張って上場したのに社長車がアルトだったら社員は微妙な気分になるってことじゃないんですかね。
それぞれの窯に得意不得意があるし、ポジションがあるんですよ。
それを見てわからない人しか未だにいないってどうなってるの?この国のヤキモノは?
え?
ヘルマン・ゼーゲルさんに土下座して謝れ。