(今観るとちょっとキレ気味笑)
ドツボにいくつも嵌まってYOUTUBEに手を出さざるを得なくなった40代。
この動画は過去の自分に向けて、というコンセプトで制作したシリーズです。
陶芸家になる最長の方法で失敗したモノとして、陶芸家になる最短の方法へのヒントを提示したかったということですね。
思えばこのあたりから自分の中のOSが「ONISAN 8.1」から「OJISAN 10」になったように思えます。知らないひとの応援なんて若いときはできたもんではありませんぜ。
実際にこの動画をきっかけに本当に陶芸家になった方も出てきたりして、オジサン的には多少は世のため人のためになったのかなぁと思いますが、いかんせんもう8年近く前のもの。
その8年の間に自分も多少は仕事が安定して経験値も上がったし、様々な現場を知り、プロアマ含めさまざまな人に会ってきました。
市の生涯学習センターの講師も続けてきましたし、その形態も変遷しました。そこでアップグレードした知識もあるし、初めて意識した考え方などもいくつもあったと思います。
その8年の間に自分も多少は仕事が安定して経験値も上がったし、様々な現場を知り、プロアマ含めさまざまな人に会ってきました。
市の生涯学習センターの講師も続けてきましたし、その形態も変遷しました。そこでアップグレードした知識もあるし、初めて意識した考え方などもいくつもあったと思います。
というわけで今年は2025年版の「陶芸家になる最短の方法」をちょこちょこやっていきましょう。
ブログはとりあえず発信ネタを書いておくような感じですかね。
窯のはなしばっかりでもなんなので、今回はロクロのことを書いておきましょう。
陶芸家になるかならないか、プロかアマをわけるのはロクロの技術ではありません。とはいえ、下手な人より上手い人の方がいいに決まっています。この場合の上手い下手は福田さんが言うところの「プロ野球選手の中での上手い下手」ということであって、芯が出せないとかそういうレベルではないです。念の為。
陶芸家というプロになりたいならば、
- 基礎を大事にする
- 円筒形(切立湯呑)を挽きつづける
- 寸法と重量をあわせる
これだけです。
なぁ〜んだと思いますか?
わたしが一応いまでもロクロが挽けるのは、訓練校でこの地獄の訓練を受けたからです。
土殺しと芯出しが出来たら次の段階として(ここまでも数週間かかってるが)、
- 玉取りしてしっぴきで切って測る
- 玉取りから皿割りしてしっぴきで切る
- 玉取り皿割りからぐい呑で切る
これを各一週間づつやります。
他のことは出来ません。
自分の身体に300グラムの感覚が出来るまでひたすら行うのです。
この感覚ができれば茶碗だからこうしようとか、徳利だからちょっと多めとか加減ができるのです。
そして次に引き上げです。面白くもなんともない円筒形の切立湯呑を永遠に練習します。その次の段階に進めるかどうかは先生が判断します。引き上げが安定してきたらコテの使い方、ヘラの使い方、そして削りへと進みます。わたしの時代では初夏から秋までこうしてロクロで過ぎていきました。
切立から筒花、小鉢や袋物などやっていきましたかね。訓練修了時に壷までいく人もいれば、切立湯呑のままの人もいます。進度は人それぞれです。安心してください、ここで進度が早くても成功するわけではありませんし、遅くても失敗するわけでもありません。
切立から筒花、小鉢や袋物などやっていきましたかね。訓練修了時に壷までいく人もいれば、切立湯呑のままの人もいます。進度は人それぞれです。安心してください、ここで進度が早くても成功するわけではありませんし、遅くても失敗するわけでもありません。
要するに、大切なのは基礎を大事にしてこれからの基準となる技術を身につけるということです。
わたしのロクロは下手な方だと思いますが、こうしたことを体験し、様々な職人さんや作家さんを見てきたので、画像や動画でも相手の基礎がどのようなものかはわかるようになりました。自分も動画で下手なロクロさらけ出していますが、こういう部分、技術って怖いですよね。
とはいえ。
あれもこれも作りたいですよね。
楽しい作陶の方がいいでしょう?
でも薄茶三年じゃないけれど、本当にレベルを上げたいひとはこんな訓練の時期を持つべきだと思います。ロクロができるようになるというのは、楽器ができるようになるということと変わりません。
一週間でもいいからやってみると変わりますよ。
重量や寸法の数値化と合わせてやってみましょう。
土練機もあるし筑前工房でロクロ教室やろうかな。
本当に上手くなりますよ。