2025年02月04日

思い込みは誰にでもある【電気炉:電気工事】

何故か根拠のない自信を持てるときというものがあります。
二三年で一二台しか乗ってないのにいっぱしのライダー気取りとかさ笑。

若いときのそれは微笑ましい。

でも。
いい歳してからの違法な電気工事はダメだって笑。

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芯線が見えてます笑。

実技試験では重大欠陥で一発アウト。
要するに不合格になります。
だから誰も見ていなくても、無意識レベルでも、最底辺の電気工事士でも、絶対にこんなことはしない。
つまりこれを行ったのは無資格のシロウトということがわかる。

筑前工房でこういう補修を続けていると、赤信号みんなで渡れば怖くない、という陶芸オジサンたちの集団心理が見えてきてマジで怖い。

以前相談のメールがきた港区かなんかのガス窯の話を思い出す。
この過去記事はぜひ読んでいただきたい。こんなノリになることは誰にでもある。今の自分にもあると思う。

気持ちは痛いほどわかるけれども(2021.11.19)

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陶芸家になるとか、なれそうとか、そういう根拠のない自信は絶対に必要です。
思い込みはパワーでもあるし、前進する勢いでもある。
そんな人はいくらでも応援する。
マジで全力で応援するし、してきた。

だけど電気炉の補修とかガス窯のメンテナンスとかでの、根拠のない作業への自信は危険でしかない。

百歩譲ってアマチュアはいいとしよう。でもせめてプロならそれはやめようよ。
厳しい言い方をすればプロとしての自分の仕事をないがしろにすることに等しいんじゃないかと思う。

めちゃくちゃなメンテナンスや補修で取り返しがつかないようになっている窯は多いんです。

思い込みは誰にでもあって必要なエネルギーのひとつだとわたしは思う。
だけれども他人に迷惑がかかる部分、わかりやすくいえば免許や資格が存在している作業への思い込みは危険でしかない。

そんな無茶をするぐらいなら。




作品でやってクレイ!
posted by inoueseiji at 08:02 | イノウエセイジの頭の中

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