ヒマワリ
志村正之
朝の輝きで一杯に盛り上がっている海を
両手ですくい挙げて顔を洗った。
指の隙間から光の雫が
バシャバシャと溢れ落ちていく。
あの山のイノシシの鼻に
大きな工場の煙突の中に
僕が過ごした小学校の
グランドに引いた白線の上に
川から飛び出した岩の端っこに
八百屋や魚屋や
干からびた田んぼやみかん畑に
小さな駅のレールの上に
鉄屑の山に乗っかった
ステレオの回転盤に
新しく出来た
道路とマンションのコンクリートに
そして、昨日君が撒いた
小さな花壇の
ヒマワリの種の上にも。
志村正之
朝の輝きで一杯に盛り上がっている海を
両手ですくい挙げて顔を洗った。
指の隙間から光の雫が
バシャバシャと溢れ落ちていく。
あの山のイノシシの鼻に
大きな工場の煙突の中に
僕が過ごした小学校の
グランドに引いた白線の上に
川から飛び出した岩の端っこに
八百屋や魚屋や
干からびた田んぼやみかん畑に
小さな駅のレールの上に
鉄屑の山に乗っかった
ステレオの回転盤に
新しく出来た
道路とマンションのコンクリートに
そして、昨日君が撒いた
小さな花壇の
ヒマワリの種の上にも。
志村さんの窯焚きに参加したのは大沢ガス炉商会を退社した翌週でした。
もう20年以上前ですね。
その人柄や経験、考え方、そして詩人としても評価される才能。
ハニワのこと。一緒に窯を焚いたり造ったりしたこと。
いつも相談にのってくださいましたし、たくさんの励ましたやアドバイスをいただきました。
ふと思い返せば志村さんとの思い出は楽しいことばかりです。そんな人いない。
あまりにも急でまだ気持ちをうまく整理できておりません。
でも、わたしはこれからも窯の仕事を続けていきます。
今日はいい日です。