久しぶりに、この数日は電動ロクロに向かっています。
それにしても、ロクロは不思議な道具ですね。
紀元前、それも数千年前から人類はロクロで土器を作ってきたようですが、今でも、陶芸のロクロというと、なにか特別なことのように思われている節がありますよね。
わたしは取り立ててロクロが好き、ということもないのですが、昨年は急須ばっかり作った個展をしたこともあり、多少ロクロの技術は上がって、人並みの技術がついたかもしれません。
ロクロはただ回るだけの道具です。
それでも手ロクロとか蹴ロクロとかあり、いろいろと語る人がいたりして、本当に不思議な道具だなと思っています。
わたしは手ロクロも蹴ロクロも使ったことはありません。また、使いたいとも実は思っていません。このブログを数年して読み返すことがあったなら、この頃は、こんなことを言っていたのか、と蹴ロクロでもしながら思うのかもしれませんが、現状ではそういう気分です。
ロクロは電動に限る、と仮に言ったとすれば、どうでしょうか。
そう言い切ると、手ロクロがいい、とか蹴ロクロがいい、という人が現れても、恐くも(?)なんともありません。
電動がいい、ということになれば、モーターの進化などについていかなければいけなくなりそうですね。どれだけ静か、とかトルクがつよい、とかこだわりはじめると、携帯電話のように数年で買い換えることになるのでしょうか。
そういう人はあまり知り合いにいないようですが、どこかにいらっしゃるでしょうか?
それにしても、最近の電動ロクロの進歩はすごいですね。静かです。振動もほとんどありませんし、驚きます。
ちなみにわたしのロクロは、築炉メーカーに勤務していたときに閉鎖した陶芸教室から引き上げてきた中古だったりします。
修理して使っていますが、もうかれこれ7,8年目でしょうか。製造からは12年です。そろそろ買い替え時かというと、ただ回るだけの機械、ちっとも壊れません。それどころか、途中でまた古い電動ロクロをもらったりして、2台もあります。
古いシンポの88型をお使いの方は、ロクロの内部にある、コーンがあたる部分のゴムのOリングを交換するといいですよ。回転トルクやペダルの感触が新品に戻り、音が静かになりますから。
確か、部品代だけで1万円弱だったとおもいます。上手くすれば工賃無料で交換してくれるかもしれません。自分でも、やろうと思えば出来ます。
音とゴリゴリした感触に辟易されている方、それはコーンが当たるゴムの部品の磨耗と劣化です。買い替えるのもいいですが、直してみてはいかがですか。
そういえば、わたしのロクロは、ペダルを戻してもピタッとは止まらないんです。原因をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。特には困ったことはないんですけど・・・。
それから、ロクロカバーの強度アップのためか、溝が三つありますよね(シンポの場合)。あそこに泥が入ると掃除しにくいので、昔から布ガムテープで閉じていますが、去年、T先生とスタッフの方が来たときに、「これは盗んでもいいですか?!」と聞かれました。
後日訪れると、教室のロクロ全部にテープが貼ってありました。これだけのロクロお掃除が大変ですよね。
実用新案など申請していませんから、シンポのロクロカバーのお掃除にお困りの方がいらっしゃいまいしたら、貼ってみてください。ガムテープは布のほうです。
ランキングに参加しています。
↓↓↓ ほかにもたくさんの美術・陶芸ブログがありますよ。

