茨城県で陶芸窯の焼成をしていた3人の方が一酸化中毒になり、二人が意識不明、一人が亡くなったという報道が、今ありました。仕事を中断して書いています。
窯の製造や販売にかかわるものとして、陶芸家として、もう一度、以前の記事からこの一酸化炭素中毒について書いておきます。
http://inoueseiji.sblo.jp/article/18365242.html
◆以下記事より抜粋して加筆
陶芸窯で使用するバーナーの燃焼に必要な、酸素の量は、
プロパンガスで約24倍、ブタンガスで約31倍を必要とします。
(酸素量です。空気ならばさらにこの5倍必要)
※これには人間の呼吸の分は含まれません。
一酸化炭素中毒の経験者の話によると、意識の喪失は、じわじわというよりも突然くるそうです。
山小屋で一斗缶で焚き火を4人で囲んでいたら、一人が突然倒れ、大丈夫かと声をかけた二人目も倒れ、窓に向かう途中に三人目が倒れ、四人目が窓を開けてどうにか全員助かった、という話がガスの本に載っていました。
最初の一人に聞くと、突然のことで、自分が倒れたことは、まったくわからなかったそうです。このように症状があらわれるのは突然で、個人差もあるようです。
とにかく仕事場にガス窯がある人は、換気には気をつけてください。
また、これまで以上に、購入・運用者には、こうした説明を詳しくしていきます。