2010年08月30日

電気炉が最近は主流になりつつあるようです。ガス炉屋出身のわたしとしてはちょっと寂しいです。
たしかに100Vの家庭用電源で焼成できるというのは魅力的。単相200Vでも小さなものであれば、自宅の電気配線で接続できるでしょう。
その電気炉で採用されるのがコンピューター制御です。
自分もこのごろ、友人に聞いたり本を読んだりして勉強していますが、なかなか素人には難しいです。
PID制御というものが採用されていますが、微分積分の世界なのです。
来た。微分積分。
はい美術専攻、数学2のわたし。
どうしましょうかね。
まあ、がんばりましたよ。お勉強。
それではいってみましょう!PID制御って何だ!!
PIDのPは(比例制御),Iは(積分制御),Dは(微分制御)の略なのでした。
まあ、多分曲線の温度グラフを、時間ごとにこまかい直線グラフに直して、その直線部分の角度と長さをどうこうしよう、というお話のようです。
Pの比例制御というのは、今の温度から、本来到達しているべき温度との差からその偏差の大きさを埋めるために電気の出力を上げて温度を上げていこうとする操作をを行います。
Dの微分制御の部分は、このままでは目的の温度をオーバーしてしまうぞ!というときに出力をオフにするの働きをします。微分というのはその一瞬の温度をとらえた言い方のようですね。
で、Iの積分制御ですが、その温度の数値をキープするときに微調整する働きをするようです。
わたしが読んだ一番簡単な本では、車の運転に例えてありました。微分はそのときのスピード、積分はそれを維持した場合のスピードということです。
車のメーターは積分メーターという説明に納得しました。
また、60キロで走行しよう、と思っていても上り坂になればアクセルの踏み込みを増やして出力を上げますよね。それがまさにPID制御なのです。
そんなこと知らなくても窯は焚けます。
だけどどうしても電気炉は制御が簡単すぎてありがたみが薄れすぎ。いろいろな制御グラフをご自身で考えて、さまざまな焼成を試みられたら面白いのではないでしょうか。
わたしは自分の上絵実験用のニクロム線テスト炉を将来的には制御できるようになってみたいですね。
答えのはっきりしない世界にいる分、このごろこういう理系なお話がきになります。
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posted by inoueseiji at 08:51
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窯と焼成に関すること
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