2010年10月31日

作業台をつくる


先日とある所から作業台をいただきました。

大工さんが作ったとかで、とにかく頑丈です。重たいし、びくともしません。

土を練る台としては、もう言うことなし。


みなさんは作業台などはどうしてますか。

わたしは学生のときには、小さな平屋に住んでいましたので、その土間にベニヤを敷いて膝をついて土練りの練習をしたのが最初です。

それから小さな作業小屋を借りて、そこで作業台を作りました。
もともと、日曜大工のようなことは好きでしたし、いまでも時々はそういうことをしています。

同期の女の子のを男子数人で造ったりもしたなぁ。今思い出しました。

陶芸の作業台で大切なのは、ぐらぐらしない、ということでしょうね。
自分の体重だけでなく、土練りという加重運動の繰り返しをしてもギシギシしない作業台を作るというのは、実はとても大変なことです。

同期の女の子で、男子に作ってもらった子はどうなったのか知りませんが、自分で木工の本を借りてきて、釘とゲンノウを買ってきた子は今でも続けています。

一応、わたしは大学で木彫を専攻していたので、普通の人よりは知識だけはあったと思います。作ってくれない?というのと、この釘を買ってきたんだけど、ちょっと見てください、というのではこちらの心意気が変わりますよね。

陶芸というのは、ものづくりの総合格闘技的なところがあるわけですから、なんでもできた方がいいですし、それを楽しむことも重要ですよね。

わたしの周りをみても、窯だけではなく、作業場や小屋、家まで自分で建てる人がごろごろいます。薪の窯を焚く人は、チェーンソーも使えますし、薪割りも上手なものです。

わたしの溶接や電気のことも、わたしの心根ではしっかり「やきもの」につながっているのです。


「これはわたしには関係ないことだ。」

目の前で行われる物造りを、すべてそう思っていては、毎日がつまんないとわたしは思います。

ものをつくる人同士は、お互いにとても刺激しあえます。
違うジャンルの方の仕事場に伺うと、面白いですよね。

posted by inoueseiji at 09:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 作陶に関すること
この記事へのコメント
お元気ですか。創っていますか。 私も授業がない時は仕事場で粘土の塊を掘って、蓋をつける香炉を創っています。 
岐阜新聞のコラム記事9・10月の2ヶ月掲載終わりました。 別記事で授業の写真と一緒に報道されます。 NHK地球ラジオという番組に30・31日投稿が読まれました。ホームページから入ってお聴きください。1週間は再放送で聴けますよ。 生きている証として投稿しています。 日本でも聴いていたよい番組ですよ。是非どうぞ!
Posted by 二十先生 at 2010年11月02日 08:37
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