2011年10月31日

電気炉のヒーター線


●ウェーブとコイル


ヒーター線の加工で、ウェーブ式とコイル式があります。

ウェーブ式は波型のヒーター線を同素材のピンでレンガに打ち付けていきます。
加工に手間暇がかかっています。

コイル式はレンガや断熱材に溝を作り、そこにコイルを入れておく方式です。
レンガなどのカベに加工がひつようですが、コイルの製作はウェーブよりも楽ですし、張替えの手間も少なくて済みます。


どっちがいいのか。

断言しますが、ウェーブです。

加工が楽ということは、作り手側の都合です。
結果、安かろう悪かろうという窯が増えているのです。

多角形の窯は間違いなくコイルでしょ?

直角に曲げにくいからでしょうかね。

コイルは焼成を繰り返せば必ず縮みます。すると温度ムラができてしまします。
ウェーブ式は、温度ムラがほとんどできません。

見た目はコイル式がいいかもしれませんが、欠点が多いのです。

また大型炉でコイル式の窯は、溝加工したレンガがせり出してきます。レンガを組んで、コイルのヒーター線をつければ電気炉になると勘違いしているメーカーが時々います。



posted by inoueseiji at 10:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 窯と焼成に関すること
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