2020年02月08日

穴窯焚きたい…

先日のスカーレット応援動画はオッサンの変な顔のサムネイル画像にもかかわらず、かるくバズってしまいました。
ちょっとびっくりです。

で、今回は穴窯のこと、なんであんなに失敗するのか?といろいろな人に聞かれましたので、その豆知識を話しています。
わたしもガス窯ですが、これだ!と納得するまで15回焼きましたし、後輩にあたる作家さんは二年間、何一つとれなかったと言っていました。つまり二年間失敗し続けたということです。

わたしがアホなわけでも、その作家さんがダメなわけでもなく、我々が目指す仕事はそれぐらい大変でっせ、ということですね。

そんなドラマに描かれない苦労を想像しつつ観ていけば、もっと楽しめると思います。

posted by inoueseiji at 09:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年02月02日

いよいよ搬入です

IMG_20200131_143019.jpg

いよいよ明日搬入です。
わたしと違って初めてのお二人はきっと緊張モードでしょう。

受講生の方との陶三人展。
どうなるでしょうか。

今日にいたるまで、よい偶然がいくつもありました。
きっとうまくいく。


陶三人展「49✕75✕95」 福岡市天神新天町南通り、紳士服シノハラ2F のギャラリーSELにて。
西鉄天神駅降りて新天町マクドナルド斜め前です。

受講生の方との展示は初めてですが、なかなか面白い展示になると思いますよ。
わたしはまた100Vの電気炉も持っていきます。 わたしは毎日在廊しますので、是非ご高覧ください。

お問い合わせはギャラリーSELかmail@inoueseiji.comまで。


posted by inoueseiji at 18:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年01月27日

スカーレットのための豆知識 その4




NHKさんの忖度により、あの弟子の子は辞めて旅立つということになりましたね。
ちょっと嫁とホッとしているイノウエです。

さてさて。

穴窯の初窯。
見事に失敗でした。

薪窯を持っていないわたしだから言える話を少ししたいと思います。

穴窯での灰被りをとろうとすると、実際には1200℃を超えた所から何日間引っ張るかというところが勝負です。
1200℃になったから無事終了、というのは我々が現在行っている焼成に近いわけで、灰被りには程遠いわけですね。

だから織部を登りで焼くよりも、焼き締めで灰被りをとる時の方が焼成日数は長くなります。
そのために尋常でないぐらい薪を使用するわけです。

ドラマのために実際に窯を造って焼成したという情報はとあるところから入ってきましたが、それが今映っている窯なのかな?
だとしたら結構工夫された窯のデザインのような気もします。

棚板ないのかよ!というツッコミが聞こえてきますが、本来の穴窯はあんな感じだったと思いますが、その割には天井が高すぎるというか、作品が小さすぎるともいえるというか。まぁドラマですからね。

それは今後の仕事の方向性で変わるでしょうし、もしかしたらモデルとする窯の最終形態を最初からドラマでは造ったのかもしれません。これは想像ですけども。灰被りを狙う、ガチな穴窯で仕事をされる人はもっと低い蛇窯のような形のものを使用していたのかもしれません。

灰被りなら5日とか一週間、志野なら80時間とか、ある程度の基準はあって、実は1200℃からどうするかが薪窯では重要な気がします。焚き手としての経験はある程度ありますが、残念ながら自分が製造に関わった、いくつかの薪窯の焼成をする機会はとうとう持てず、ここでの意見は、あくまでもわたしの勝手なブログ記事ということでご了承ください。

薪窯にしても、ガス窯にしても、はまりだすと時間の感覚が一般人と変わってくるので、これからさらにヒロインはのめり込んでいくことでしょう!

目指せスカーレット!




posted by inoueseiji at 09:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2020年01月21日

やるかやらないか

火曜日の朝の講座。

不定期の講座なのですが、ガラス系のアクセサリー作家の方などに指導しています。
でもね、実はわたしの方が受講生の方々にたくさんのヒントや刺激をもらうことも多いんです。


今日はかねてより考えていたテストピースの窯出し。

IMG_20200121_091224.jpg

素地にいろいろなものを混練したテストピース。
一つの原料につき、たったの二つ。
それでも結構な手間です。




P_20190606_125038.jpg

これは今度三人展をする受講生の方のテストピース。
自分で灰を作り、銅ヘゲを作っての織部のテストピース。

灰を作るのはマジで大変です。





勝手にリンクの川瀬さん。
これも自分で土を採取して使えるようにするのは大変です。








やるのか
やらないのか。








焼くのか
焼かないのか。











アナタはどっち?
(今年も嫌なオッサンでいこ〜!)

posted by inoueseiji at 14:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年12月28日

脱初心者のためのゼーゲル式動画!



自分のことを棚上げして偉そうな発信をいっぱいしているイノウエです。

今回のお話も、わたしがするようなことではないかもしれませんが、釉調合をがんばっていくと避けては通れないゼーゲル式を、このわたしがどう理解したのかという話を元に、次の方への応援になればと考えてアップしました。

粘土細工も楽しいですが、蓋物なんかも出来るようになった方々は是非、釉薬への意識を高めてもらいたいと思います。

ゼーゲル式にも限界はあります。
温度や色見のこと、粒の大きさなどは考えられていません。
しかし、だから化学式なんてダメだと敬遠するのはもっとダメだとも思います。

今ではパソコンや試験場のサイトで簡単に計算してくれます。
だったら利用しない手はないのではないでしょうか。

こういうことをやっていると釉薬屋さんの凄さがよくわかります。
粘土屋さんもそうです。
不安定な原料を使用して、おびただしい数のテストピースを焼成して製品化しているのです。

ゼーゲル式や化学記号であれば、言葉が通じなくてもやりとりができる部分もありますよね。

今まで使用していた釉薬をサイトでゼーゲル式として把握して、釉薬屋さんの透明釉と一緒に窯で焼成し、それぞれの熔け具合を比較してみるなんて所からでも意識は大きく変わるのではないでしょうか。

釉薬のバケツにゼーゲル式を書いておくのもカッチョイイかもしれませんね。

posted by inoueseiji at 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年12月26日

陶芸オヤジの話は長いゾ

※話は相変わらず長いので音声入力して編集してみました!




先日ですねかなり長い動画を出しましたが、結果としてはあれぐらい長い話をしても良かったなと思っています。


どうしても陶磁器製造というのは工程が長いし、多い。それから、なかなか数値化できない部分もあるということで、その前後の作業との兼ね合いを説明した方がいいのかなという思いがあったので。まぁ実際は1時間近く話してるんですがちょっと編集したりして40分ちょっとのものになりましたね。


電動ロクロの説明の動画であるとか、菊練りの方法などを、これまでも動画で紹介しています。


しかし、やはり技術というものは、そんなに短い動画では説明ができないと思ってましたし、その考えで長めの動画を数本あげて見た人はうまくいっているようなので、求める人によっては、しっかりと長い時間の動画があってもいいのかなと思いました。


もちろん、わかりやすさっていうのは非常に重要で、あまりにも文章が多いホームページとかですね、ブログは敬遠されるっていうのは友人からも指摘はされてるんですが。


分かりやすさだけで進んでしまうと、じつは納得してないのに何かを購入してしまうとか、本来やらないほうがいいことに時間を費やしてしまうようなことにもなるので、文章や動画の長さというのは、もう一つのフィルターかなと思います。


文章を読むのはもうめんどくさいとか、長い動画を見るのはもう面倒くさいということであれば、到達できるレベルというのは非常に低くなってしまうかもしれません。


どんどん前に出て発信するのが僕の役目だと思いますので、あえて嫌なこともいっぱい言うんですけど、それはいろんなプロの業者さんが皆さん同じこと言うからなんです。


みなさん仰るのは、最近の人は全く本を読んでいない、ってみなさん嘆かれますね。専門的な知識を専門的な本や情報源で身につけようという努力をしてる人がほとんどいない。失敗したくないから答えが先に欲しいという人が多いのかな。もったいないと思います。


例えば透明の釉薬の調合の代表的なパターンを知らない人と知っている人では、こちら側の話す内容も変わりますよね。茶陶を目指しているの方であれば重要文化財とか、大名物とかになってる茶碗のことについて、せめて名前と写真ぐらいは見とかないと、これもその世界では通じませんもんね。そんな例は結構あるかと思います。


自分は窯なんですけど陶芸窯について、ご自身が使うものに関してはちゃんと理解していただくというか。窯にはどんな種類があって自分が使ってるのはどういうものだということですね。その役に立つ発信を続けていきたいと考えています。

posted by inoueseiji at 10:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年12月13日

快挙!KCシリーズ!【100V電気炉】


動画の中で作品も紹介している神奈川県のお客様、先日メールをいただきました。


なんと本焼き200回を突破!


しかも、まだプログラムの遅延もなく順調に焼成できているそうです。

もちろん、炉壁などはかなり傷んできていますが、プログラムの遅延がない以上ギリギリまで使用していただくことになりました。共栄電気炉製作所からのアドバイスもいただいての判断です。補修となれば、交換ですからとことん使用するのが正解でしょう。

共栄電気炉もふくおか陶芸窯の井上も、本当に嬉しいお知らせでした。

世間には数十回しか使用できないという100Vの窯もあるらしいですが、これは完全に共栄電気炉の技術力と品質の勝利でしょう。

もちろん、誤解のないようにお伝えすれば、このお客様の使用環境が理想的であったということですので、すべてのKCシリーズが200回の本焼きに耐えるわけではないということを明記しておきます。ただ、ふくおか陶芸窯仕様の家庭用電気炉で、100回を超える本焼きを行ったというい報告は数件いただいております。

窯出ししたらすぐ窯詰めのローテーション、釉薬で周囲を汚さないこと、キチンとした記録を残すことなど、もう完全にわたしの方が教えていただく立場です。

今後ともよりよい商品だけでなく、使用方法や設置の際のアドバイス、作陶へのサポートをつづけていきたいと思います。


本当にありがとうございました。





(増税後価格は変わっています。くわしくはご連絡ください!)
posted by inoueseiji at 09:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年12月12日

イギリスに行ってみる?


わたしの講座でちょっと話題になった動画です。



ここをご覧の方々なら優勝間違いなし?


面白いヒントもありますし、ボトルキルンも映ります。
posted by inoueseiji at 17:10 | Comment(3) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年12月08日

発信する目的は?


このブログがスタートしたのは11年前の3月です。


はるか遠くから見てくれている友人からは、「お前はブレてないぞ!」と励ましてくれますが、本当に言っていることは変わっていません。

というか知っていることが少ないからなんですけど(笑)。
たいした経験もないですし、なにかの実績があるわけでもありません。
わたしの発信の根源にあるのは、窯ですが、それこそ諸先輩やお世話になっている社長陣に比べたらたいした経験はありません。

ただ一般の方よりも少し前にいるというだけのことです。

これからもブレないように発信を続けていきます。

最近気になるのは、他の方々の発信。
大変に勉強になりますし、思わずメールしてしまったことも数回あります(笑)。

少し陶芸系の動画などは増えてきているようにも思いますが、中には目的が不明瞭な動画も散見されます。



----ここから嫌な話----


わたしが発信する目的は、「窯焚きは自分でしましょうよ、なんならワタシ窯を売ってますから!」ということです。

情報を発信してもタダ乗りされるだけでは?

と心配されることもありますが、発信の真意をくみ取ってくださる良いお客様ばかりに恵まれました。

以前設置のバイトに来てくれていた友人も「せーちゃんの仕事で嫌な思いすること全然ないよね!」と言ってくれたことがあります。本当にそうなんです。


わたしの発信、特に動画の発信では間違ったものは訂正を入れたり、人知れず削除していたり、撮り直したりしています。
しかし、YouTube上には明らかな間違いを堂々を述べている動画もあって、なんとも複雑な気持ちになってしまいます。

ネットの情報の真偽の判断は視聴者の自己責任だとしても、ちょっとGoogle様で調べればわかるような間違いについては、発信者にもある程度の責任があると思いますが、どうでしょうか?

やきものの発信のいいところは、情報の劣化が非常に少ないということだと思います。

本焼きの焼成温度が来年から2000℃に変更になったりはしませんし、酸化銅の融点が4月から大幅に下がったりもしません。

これは教育系の発信にも言えることでしょう。まぁ歴史なんかは、新たな証拠が出てきて真実や認識は変わったりするかもしれませんが、新事実が明らかになったからといってロクロの回し方が変わることはそうそうないでしょう。

だから、やきもの業界の真実は、ちょっと調べればちゃんと手に入ります。
わたしも今後とも情報の精度には気をつけていきたいと思います。


発信の目的。

ある方に、自宅では陶芸教室系のYouTube動画を参考に手ロクロで作陶してます、と聞きました。
その方は短期間に作陶技術がドンドン向上されていたので、なるほどと納得したものです。

しかしちょっと待てよと。

作り方を発信してしまうと、家に窯がないとか、場所がないとか、設備の不備以外で陶芸教室に通おうとする人は激減するのではないか?ましてやどっかのオッサンが100Vの電気炉いいぜ!とか動画発信しているわけだし(笑)。高齢化社会の今、様々な安価なサークル活動や生涯学習が行われているわけだし。

ではいったい、その人が発信する目的は何だろうかと思って視聴すると、また違った見方で陶芸動画を観ることができるのかもしれません。

作家であれば、このような環境でこんなに手の込んだ仕事してますよ、今度ここで展示会しますよ、わたしのポリシーってこんな感じとか、同じ意識の人とのつながりを期待、などなどあるでしょう。現にそういう方の動画もいくつもあるようです。

わたしも作りました。吉田さんのですけど。



ただ、もしわたしが陶芸教室を運営するとしたら、作陶に関する全部の情報は出せないし、間違った情報の発信も、自身の首を絞めることにつながるな、と考えてしまいます。

もっとも陶芸教室のマネーポイントはまた別の部分なのかもしれませんね。
オッサンの勝手な取り越し苦労かな。

けれど、発信の目的はとても重要で、そこがブレていては続けることができませんし、すぐにネタ切れになってしまいます。わたしの個人的な意見ですが、まともな人はYouTubeなんかしないと思います(暴論)。わたしだって電話が鳴りまくって、出張しまくりの毎日だったら、動画発信なんてしてないかもしれないし、十何代イノウエセイジだったらやってません、確実に。

それでもやらなければならない目的がわたしにはあります。

わたしのポジションを例えるならば、〇ィズ〇ーランドの駅を降りたところで最後尾はコチラ!とプラカードを持っているオジサン(そんな人いる?)、もしくはブルースリー死亡遊戯の塔の一階で棒を持っているヤツ、それでわからなきゃ北斗の拳の修羅の国篇で上陸最初に闘う名も無き修羅(まぁ福岡だし)って感じです。

本当の楽しいアトラクションは門をくぐった先にあると思います。









posted by inoueseiji at 07:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年12月07日

スカーレットのための豆知識 その3

いよいよ絵付けだけでなく作陶にも進みそうな状況になりましたね。

商品開発室の棚や作業場所の設備や道具に注視しているわたしとしては、陶芸指導の気配りが痛いほど伝わってきます。
電気炉の上蓋はまだレンガを組んでいるものですし、棚に乳鉢と一緒に海綿があるあたり、流石の一言です。

信楽という産地が舞台である以上、いい加減な描写はできませんし、おそらくは普通に指導していてこのクオリティなんだと思います。

海綿でなければならない仕事をしている人は、令和のご時世でも使用していますが、陶芸愛好家で知っている人は非常に少ないでしょうねぇ〜。

梶田絵具店さんや村上金物店さんにて販売しています。
また動画でもお話していますが、たかがスポンジ、されどスポンジなんですね。

自分の技術と作品のレベルが上がれば100円ショップのもので使えるものはどんどん少なくなっていきますよ〜。

posted by inoueseiji at 20:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年11月26日

わたしのオススメYouTubeチャンネルはこちら!


ご本人とも連絡を取り、動画も一通り拝見させていただき、そろそろ紹介動画でもと思っていたら橋本さんに先に言われてしまいました(笑)。

kawasemi.co
川瀬隆一郎さん


動画で発信するよりも前から、インスタではたくさんアップされていたようです。
長崎の陶芸家で、茶陶で井戸茶碗をよくされているようです。
土も釉薬も自身で作り、その難しい土でのロクロ挽きは、わずかな経験しかないわたしが一緒に息をとめて見入ってしまいます。

驚くべきは毎日アップされていること。
そしてそれを週末に一本、解説を入れてアップされているのですが、釉薬の話など、よくそこまでオープンにされるなぁと感心してしまうほどです。

はっきり言って初心者には良さが分からないかもしれません。
それでも日々のロクロ挽きを観ていれば、そのリズムや呼吸が自分のものにできると思います。

もし一度でも自分で土を採取して製土したことがある方なら、ロクロ挽きや削りがまた違った意味で面白く観れるのは間違いありません。

チャンネル登録よろしくお願いします!




posted by inoueseiji at 16:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年11月25日

ロクロの回転方向の話だったかなぁ?


先日YouTubeのわたしのチャンネルでのアンケートにお答えくださったみなさん、誠にありがとうございました。

結果は現在、このような感じです。
作るときに右回転の方は85パーセント。

これは思っていたよりも多い気がしました。

これはわたしの勝手な想像ですが、学校教育として陶芸が教えられるようになり、徐々に右回転が多くなっていったのではないかと想像します。

もちろん、右手で道具を持つ場合、自然と右回転になるような作り方(たたき技法など)もあるでしょうし、手ロクロでろくろぼせ(回すための棒)を使う際も自然と右回転になるかと思います。これは右手で持った棒をどちらに回すのがやりやすいかを想像していただければ納得できることだろうと考えます。

スクリーンショット (78).png


こうして長い時間を経て、日本のロクロは右回転が主流になったのでしょうし、そもそも右回転が多かったと思います。
産地でも右左が混在しているところ、親子で違う窯元、それぞれ確認していますが、それはやはり学校や訓練校などの影響を無視することはできません。

そのルーツは?と考えてみれば、ロクロの歴史では納得する資料を得られず、ふと思い立って車、車輪の歴史をしらべていくことで自分なりに納得することはできましたが、どこをどう伝えればよいか収拾がつかなくなり、支離滅裂な動画になってしまったようです。

これまであえて歴史には触れないようにしてきました。それは解釈の仕方や資料が膨大であり、そもそも専門外のことであるからですが、道具の歴史程度なら案外と楽しんでもらえる方もいるようです。

ご意見などをいただけると幸いです。

posted by inoueseiji at 07:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年11月18日

スカーレットのための豆知識 その2

いよいよヒロインは信楽でやきものの世界に入りましたね。
いや〜よかった、よかった。

絵付けの仕事をする決意を固め、あっという間に三年経ったというところ。

それにしても、わたしには知らないことがたくさんあって、このドラマをヒントにいろいろなことが分かったり、個人的には毎日面白く視聴しています。

岡本太郎さんがモデルのジョージ富士川は西川さんが演じていますが、実際に岡本太郎さんは信楽の製陶所と仕事をしていたそうですね。

有名な「座ることを拒否する椅子」はどうも信楽で作られていたようです。


わたしは絵付けの修業をしたことはもちろんありません。

しかし、訓練校で製造科のとなりの校舎にはデザイン科があり、こちらが一年ロクロや鋳込みに没頭しているときに、ひたすら絵付けをしていました。それでも、わたしたち製造科のロクロがそうであったように、学生の絵付けが「仕事になる」レベルになるには長い期間の訓練が必要でした。

コツコツ。

地道な訓練なんて、アートな世界を志す人には嫌なことかもしれませんが、それは絶対に必要なことだと思います。

こんなちゃらんぽらんなオジサンにも、毎日毎日デッサンをしていた時期もありましたし、休み時間にひたすら(三日ぐらいだったかも)溶接・溶断の練習をしたこともあったようです。

自分の上達を楽しむ気持ち、いつかこの時代をネタにしてやろうという面白がり方、そういうものに支えられていくしかないのではないでしょうか。

ただものを右から左へ売っているようなネットの販売サイトはさておき、梶田絵具店の梶田さんも仕事のための資格取得の勉強や、新たな業者を探したり、これまでのものをテストピースに起こすことを日々行っています。

ねんどやさんの山内陶料さんも、年々変化する原料から安定した製品を供給するために、さまざまなテストを行い、釉薬との相性など、われわれ以上に厳しい目で製品を開発しているのです。

そんなことを思いつつ、これからの放送を楽しんでいきたいと思います。



posted by inoueseiji at 10:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年11月13日

ロクロの回転方向は?

先日、友人の吉田さんにとある作家さんの動画をおしえていただきました。
それはまたキチンと紹介したいと思いますが、それらの動画を観ていて思ったのが、みなさんのロクロはどっち回転だろう?という疑問。

わたしは大学でかじった時には、教育大のおじいちゃん先生から左回転で習い、その後、瀬戸の訓練校で右回転に矯正されました。
みなさんはいかがでしょうか?

アンケートはわたしのYouTubeチャンネルです。
↓ ↓ ↓
posted by inoueseiji at 12:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年11月08日

タタラは踏まないで切りましょう!

ふと考えるとタタラの動画を作っていないことに気が付きました。

織部の作品を作っていた頃にはよくタタラ仕事をしていたものです。
また一時期製陶所でアルバイトをしていた時もタタラの七寸皿を毎日80枚とか作っていたこともあります。

ロクロも楽しいですが、タタラがある程度作れるようになると作品の幅も広がりますよね。

ということで、どこまで参考になるのかわかりませんが、わたしなりの基本的なやり方を動画にしてみました。

もっとこうしろ、ああしろ、あの棒の名前はコレコレだ、そんなご意見お寄せください。

posted by inoueseiji at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年11月05日

テストは嫌いですよねぇ〜。

今年も福岡マラソンの季節になり、二度目のわたしはちょっと緊張モードになっています。

今回の記事は、先日お客さまにもさせていただいた、ちょっとしたアドバイスの話です。

陶芸をやっていくうちに、いつか大きな壺やお皿を作りたいという願望を持つことはとてもいいことだと思います。
作りたい作品のイメージや目的があることで、本来なら技術や知識は向上するからです。

しかし、よくよくお話を聞いてみると、陶芸教室には長く通っていたけれど、成形と絵付けをしただけで、乾燥や素焼き、釉掛けや窯詰めの経験が全くなかったという方も多く、中には陶芸教室で出来たものはすべて自分の能力によるものであり、一人になっても簡単にまた再現することができる、と勘違いされている方も時々いらっしゃいます。

実は陶芸教室で、生徒がいない間に講師がおこなっていたことこそ、本来身につけるべき、やきものの技術と知識です。

繰り返しますが目的があることはいいことです。
しかし、そこへ向けての段階的なアプローチや、試験的な作陶を嫌がる人がとても多いのは残念でなりません。



いくつか例を出してみましょう。

マラソンのトレーニングで、わたしはスロージョギングを今回取り入れました。隣の人とおしゃべりしながら走れるペースで距離を稼ぐのです。そうすることで、身体には様々な変化が起きて、翌日に筋肉痛になることもなく、ペースもじりじりと上昇するのです。あなたが仮にフルマラソンを4時間で完走したいという明確な目標があるとして、いきなりサブ4ペースで走る練習をするでしょうか?


次に大きな立体の作品、彫刻などを作ることを考えてみましょう。

まずスケッチをたくさんして、次にマケットという小さな模型をいくつも作ります。それによって、様々なバランスを確認して、徐々に大きな習作や作品としていくのです。

有名な彫刻、ロダンの「考える人」を例にすれば、あのポーズは不自然で右手も大き過ぎますが、わたしたちにはとても自然に見えています。

「考える人」は地獄の門という彫刻群の一部ですが、たくさんの習作が残っています。もし、まったく正確な人体のバランスで「考える人」を制作して地獄の門の上に置いたら、貧相に見えてしまし、ロダンが表現しようとしたダンテの世界観は台無しになってしまうのではないでしょうか?


RIMG0036.JPG



またまた嫌なことを書いているなぁと思っています(笑)。

しかし、事実です。



マグカップの取っ手の話と同じです。
作品にトラブルが起きる場合、どうすればいいのか。

まずは、キレや割れがおきないような技術と知識を身につけるという道があります。
もう一つは、素焼きしたものを修正するパテや特殊な接着剤をさがして入手するという道です。


ただし、どちらの道も基準は窯と焼成に置いておかなければなりません。




posted by inoueseiji at 09:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年10月25日

センスを磨け!


なんて言ってますが、最近のわたしはいわゆるアートなセンスなんてないと考えています。
センスというのはその人の生まれ育った環境や人生で培われた感覚の一つだと思っています。

やきものの教育でいつもわたしが伝えているのは、作るよりも大事な技術や知識がたくさんありますよ、ということです。

どれだけ”センス”があって、すごい手びねりの作品を作っても、乾燥や焼成でダメにしたら何の意味もありません。

また、いつの時代のことですかと言いたくなる言い伝えや都市伝説のような情報もよく飛び交っています。

自分で時間とお金を使って、コツコツと積み上げていくことでしか”センス”というものは手に入らないのではないかと思います。

多くの作家が50代から60代にピークを迎えてきたのは、積み上げてきたことと技術や経験がドンピシャでハマる年代だからではないでしょうか。

逆にあまりにも若くで売れてしまった人の悲劇も時に耳にします。
あるスタイルだけを求められ、それ以外のことへ挑戦する時間もゆとりもなくなってしまう。
場合によっては作品が評価されているのか、作家個人が単にキャラとしてもてはやされているのか判断つきかねることもあるのかもしれません。

極端な二人のことに言及しておきましょう。

サルバドールダリは奇行とその風貌で有名ですが、実は技法書を書いたぐらい絵具やオイルにうるさい理論派でした。

また加藤藤九郎さんの仕事場には電気炉や様々な新しい機材があったそうです。そもそも陶器大辞典を編纂したぐらいですから、薪窯一辺倒の陶芸家ではなかったのです。

メディアのほうがまんまとこの二人に騙された(?)のかもしれませんね。


最近は失敗はしたくない、回り道もしたくない、答えをタダで教えてくれ、という人が世代に関わらずチラホラいらっしゃいます。

これは完全にオジサンの説教ですが、実践のないところに理解も進歩もありません。
馬には乗ってみよ人には添うてみよ、窯なら焚いてみよ、ですよ。

わたしにしても某絵具店の店長にしても、実は教えてくださいと言われると、なんでも答えたくなりますし、一番嬉しい言葉だったりもします。しかし、そこに正直さがなければ、お互いの時間の無駄になるだけです。

ここまで自分でやってみたんですが、この間焚いたらこうなったんですが、という質問ならいくらでもお答えします。

自分でやってみるしかないんです。
こちらもやったことしか答えられませんしね。








posted by inoueseiji at 17:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年10月16日

スカーレットのための豆知識 その1

ヒロインが大阪に行っている間に、陶芸に関する豆知識をひろめようという魂胆です。

実際に仕事で移動してみると、京都、大阪、信楽、四日市、名古屋、瀬戸、多治見などは案外と近いものです。
中央構造線ラインですかね。

もちろんそれなりの距離はありますが、福岡と有田ほどは離れていない印象です。

そして分岐になるのは草津や大津でしょうか。
今では新しい高速も完全に整備されて信楽は行きやすくなりました。




posted by inoueseiji at 18:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年10月02日

スカーレットでの機械ロクロシーン

昨日、今日の放送ではちょっぴり窯元の仕事の様子がながれましたね。

大きな機械ロクロで作るところ、窯出しの様子、天日乾燥の様子などなど。
機械ロクロは石膏の型が回るようになっていて、そこにヘラで押し付けて成形します。
訓練校で実習をうけましたし、バイトで半自動の機械でカップを作ったこともあります。

意外と歴史は古いようです。

火鉢の窯出しも、しっかりと窯の中から出すシーンとより土を火鉢の裏から落とすところもチラリと映っていました。


動画は有田の製陶所の様子です。


posted by inoueseiji at 10:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2019年09月30日

スカーレット始まりました。


実はけっこう朝ドラファンです。
意識はしてませんが、この数年はほとんど見てるんじゃないでしょうか。

今回は信楽を舞台に女性陶芸家をヒロインに話が展開していきます。
実に楽しみです。


posted by inoueseiji at 17:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中