いよいよヒロインは信楽でやきものの世界に入りましたね。
いや〜よかった、よかった。
絵付けの仕事をする決意を固め、あっという間に三年経ったというところ。
それにしても、わたしには知らないことがたくさんあって、このドラマをヒントにいろいろなことが分かったり、個人的には毎日面白く視聴しています。
岡本太郎さんがモデルのジョージ富士川は西川さんが演じていますが、実際に岡本太郎さんは信楽の製陶所と仕事をしていたそうですね。
有名な「座ることを拒否する椅子」はどうも信楽で作られていたようです。
わたしは絵付けの修業をしたことはもちろんありません。
しかし、訓練校で製造科のとなりの校舎にはデザイン科があり、こちらが一年ロクロや鋳込みに没頭しているときに、ひたすら絵付けをしていました。それでも、わたしたち製造科のロクロがそうであったように、学生の絵付けが「仕事になる」レベルになるには長い期間の訓練が必要でした。
コツコツ。
地道な訓練なんて、アートな世界を志す人には嫌なことかもしれませんが、それは絶対に必要なことだと思います。
こんなちゃらんぽらんなオジサンにも、毎日毎日デッサンをしていた時期もありましたし、休み時間にひたすら(三日ぐらいだったかも)溶接・溶断の練習をしたこともあったようです。
自分の上達を楽しむ気持ち、いつかこの時代をネタにしてやろうという面白がり方、そういうものに支えられていくしかないのではないでしょうか。
ただものを右から左へ売っているようなネットの販売サイトはさておき、梶田絵具店の梶田さんも仕事のための資格取得の勉強や、新たな業者を探したり、これまでのものをテストピースに起こすことを日々行っています。
ねんどやさんの山内陶料さんも、年々変化する原料から安定した製品を供給するために、さまざまなテストを行い、釉薬との相性など、われわれ以上に厳しい目で製品を開発しているのです。
そんなことを思いつつ、これからの放送を楽しんでいきたいと思います。