2018年08月31日
筒状に挽き上げましょ。
2018年08月08日
Centering Method
2018年08月04日
トゥダイ イズ ハウ トゥ ウェッジング ザ クレイ!
2018年08月03日
ヘロ〜!アイム、シェイジ・イノウイェ〜
2018年07月27日
撥水剤のはなしは多いです
2018年07月26日
ロクロ上達のために使わない!
2018年07月25日
釉薬の沈殿防止
織部の渋抜き実験
2018年06月30日
2018年04月02日
楽焼の釉薬とは?
唐の土 | 白玉 | 日ノ岡 | ||
白釉 | 72 | 21 | 7 | |
赤薬 | 黄土を塗りその上に白釉 | |||
黒楽 | 20 | 64 | 加茂川石16 呉須0.16 | |
あめ色 | 40 | 54 | 6 | 弁柄0.8 |
黄色 | 32 | 53 | 5 | 弁柄1.6 唐白目8 |
藤色 | 41 | 46 | 10 | 藍呉須2 |
青色 | 38 | 35 | 15 | 上絵緑青8 黄土4 |
黄瀬戸 | 22 | 74 | 3 | 黄土0.5 弁柄0.5 |
紫呉須 | 71 | 14 | 14 | 紫呉須1.5 |
上白薬 | 38 | 44 | 18 | |
中白薬 | 61 | 28 | 11 | |
並白薬 | 43 | 47 | 10 |
2018年03月18日
穴窯から釉薬に目覚める
2017年05月10日
陶芸家になる最短の方法
2017年05月04日
登り窯にカセットボンベを埋められていた
2017年01月05日
2016年10月06日
2016年08月09日
陶芸窯の選び方を知っているのか
オートバイに乗らなくなってからのわたしの趣味は自転車です。マウンテンバイク、トライアル、BMXにママチャリや小径車などさまざまな自転車に乗ってきて、いまはロードバイク(厳密にはシクロクロスです)に乗っています。競輪選手がのっているような早いヤツです。
スーパーに買い物に行く人が乗るのはママチャリで、早く走りたい人はロードバイクに乗るでしょう。それぐらいの違いは子供でもわかります。その値段も1〜3万円と15万円以上と、大きな開きがあります。
あなたが自転車でなにかをしようとしたとき、どんな自転車を選べばいいか、これまでの経験で判断できるはずです。買い物にしか使用しない人がロードバイクを 買ってしまうなんてことはないでしょうし、そのうちレースに出てみたいと考える人がママチャリを選ぶこともないはずです。
それでは自分のやきものの仕事にどんな窯が向いているのか、理解している人はどれぐらいいるのでしょうか。残念ながらそう多くはいないでしょう。やきものを学ぶまで窯を見ることもなかったでしょうし、自転車ほどたくさんの種類を知っているわけではないでしょうから。
たとえば同じ大きさの電気窯で、30万円と50万円の二つがあったとしたら、そのどこがどう違うのか指摘できる人はどれほどいるでしょうか。
最近流行の自転車、ロードバイクについては、ネットに情報があふれています。変速機のグレードによって性能と値段が大きくことなること、フレームがアルミか カーボンかで走りに違いがでてくること、タイヤを変えれば異なるシチュエーションに対応できること、パンク修理の方法、カスタムの仕方、購入する際の選び方、台湾製よりイタリア製のほうがはったりがきくこと、などなど、本当に多くの情報が手に入ります。
それでは、陶芸窯についても自転車と同じように、あふれるほどの情報がネットに存在しているでしょうか。ご存知の通り、答えは否です。
残念ながらネットで「窯 焚き方」と検索しても、自分ひとりで窯焚きができるような情報がヒットしない。これが現状です。
これまで何度も陶芸ブームがありました。そのたびに多くの陶芸家が生まれて窯を築いてきたはずです。また、たくさんの築炉メーカーも生まれ、それら企業が切磋琢磨するなかで、陶芸窯は大きく進歩してきました。
ただ、だれも発信していない。あまり教えられてもいない。その証拠に大学で陶芸を専攻した方に窯についての説明をすると、そんなこと初めて知りましたと喜ば れることがとても多いのです。ためしにどこかの大学の陶芸専攻のカリキュラムをネットでチェックしてみてください。焼成についてどれだけ教えられていないかがわかり、愕然とするでしょう。
またアマチュアの方々は、粘土細工講師や陶芸家のなりそこないたちがばらまいてきた根拠のない風説に惑わされて、なかなか購入に踏み切れないでいることが多いようです。
大きな決心をして窯を購入された方でも、窯に関する知識がないために苦労されていることがよくあります。また、本来はロードバイクを購入するべき人がママ チャリを購入してレースに挑戦しようとしていることもあります。ブリジストンやミヤタといったメジャーなメーカーだから大丈夫と思われるかもしれません が、どちらのメーカーもママチャリからロードバイクまで製造しているので、注意が必要です。
かつてこんなことがありました。アマチュア作陶 家としてやきものを楽しんでいる方でしたが、あることをきっかけにうまく焚けなくなってしまったので窯を見てほしい、という相談でした。会社経営に成功さ れ、やきもの三昧の生活と趣味の車のために一等地に広大な家を建てた方でした。ヨーロッパ各国の高級車が何台もあり、成功した芸術家のモダンなアトリエと いう雰囲気の仕事場。しかし窯場にあったのは、その場に似つかわしくない「ママチャリ」の窯でした。たしかにメーカーはよく耳にするところのものです。本 人もそれが理由で選んだということでした。残念ながらメーカーの営業マンは対応できずに土下座して逃げており、わたしに話がきたというわけです。
わたしはその窯場で、なんとも言えない気持ちになりました。車に何千何億と払える人の窯としては、あまりにも貧相でした。また設置の状況、煙突の取り付け方などから、メーカーの営業や工事者が窯焚きできない人間であるのは一目瞭然でした。
このことから言えるのは一つです。自分で努力して知ろうとしなければ、決していい窯に出会うことはないということです。カタログが立派なことや全国展開していることが、まったく製品の良さに比例していない業界です。
例えば自動車は、たくさんの法律に守られて、メーカーもテストドライバーなどによる試験をくりかえしています。しかし陶芸窯の世界にそんなシステムはありません。黙々と いい窯を造っているところが大企業とは限りません。事実多くの築炉メーカーが産地密着の中小企業です。車と違い、窯が焚けない人もたくさん製造や営業にか かわっています。もちろん、窯を焚ける人が設計をしていますが、あくまでその人のポリシーで窯を造っているだけで、最低ラインの基準が存在するわけではな いのです。
アマチュアにはこれでいいだろう、壊れれば修理させればいいさ、そんな声が聞こえてきそうなものもあります。何十年も仕様変更されない窯をカタログに乗せつづけているメーカーもあります。逆に顧客の現場をまわり、細かな改良を黙々とつづけているメーカーもあります。
2016年04月12日
平成28年度 木曜やきもの講座
ま どかぴあ生涯学習センターでは、これからやきものを始める方々への基礎講座として、この木曜やきもの講座を開講いたします。工作室には、そのための設備が すべて整っています。はじめに申し上げておきますが、ここはいわゆるカルチャーセンターではありません。みなさんはお客様ではなく、受講生、つまり生徒で す。週に一度の学校に通っているという認識でこの一年間、一緒に楽しく学んでいきましょう。
●はじめに
「陶芸」や「陶芸家」という言葉ができてから、実はまだ百年もたっていません。これらの言葉は現在では当たり前に使用されていますが、とても新しい言葉なのです。
みなさんは「陶芸」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。わたしは長くこの世界にかかわっていますが、これほど定義があやふやな言葉もない気がしています。
そ れでは「陶」という文字はどうでしょうか。これは「やきもの」という意味があります。「陶工」という言葉はかなり古くからありますし、「陶器」「陶土」な どの言葉もみなさんご存知でしょう。この講座名に陶芸という文字を使用していない理由は、みなさんにイメージが人によって異なる「陶芸」ではなく、土を焼 いてものを作る、「やきもの」を意識してほしいと願っているからです。
言葉は少し厳しいですが、みなさんがなんとなく イメージしたり、テレビなどで見聞きする陶芸教室というものは、実はただの粘土細工教室に過ぎないことがほとんどです。焼成の工程にかかわれないのなら ば、粘土で形を作ることがいくら上手になっても、それはやきものを身につけたということにはならないからです。しかし残念ながら、このことに疑問を持つ生 徒や講師に出会ったことがあまりありません。
これは巷の陶芸教室だけの問題ではありません。多くの教育者、教育機関、 大学の陶芸専攻の授業でも、その生徒や受講生に、まともに焼成のことを理解させているところはほとんどありません。それどころか焼成専門の助手がいたり、 講師が窯焚きしたりして、生徒がまったく焼成にかかわれないところが多いのです。
また、学ぶ人のほとんども、目先の技 術的なこと、主に電動ロクロなどに興味を奪われて、それを追求することが陶芸の勉強であると勘違いしてしまいます。少し器用な人なら一年ほど、普通の人で も二、三年もすればある程度ロクロができるようになります。そうなると確かに面白いのです。わたしも焼成実習のまったくない訓練校で、黙々と電動ロクロの 技術を磨いていた時には、自分は今まさにやきものの勉強をしているんだ、と勘違いしながら、とても充実した日々を過ごしていました。
そ のため、多くの人が独立を意識してはじめて、一人では窯が焚けないということにく気がつきます。陶芸を勉強したはずなのに窯が焚けないという事実。それは 同時に、釉薬のことや土のこと、そして焼成を支える窯のことを理解していないということでもあるのです。つまり、前述した教育機関の多くも、残念ながら粘 土細工学校に成り下がっているということです。これははっきりいって教育者の問題です。
本来、陶芸教育は焼成を抜きにしては考えられません。「やきものを作る」ということは、粘土鉱物を高温で焼結させるという工程が絶対条件として必要です。そしてそのことを理解し、実践できなければ、どれだけロクロが上手くなろうと何の意味もありません。
わかりやすく料理にたとえるなら、キャベツの千切りだけがいくら上手になっても、それは料理が上手になったとはいいません。また本や知識の上でレシピをいく らおぼえても、料理というものの根幹を理解しているとはいえないでしょう。大切なのは下手でもいいから、温かい料理を作る努力をすることです。それができ るようになってから、必要に応じて各工程の技術を磨いていけばいいのです。
料理もそのほとんどは「加熱する」という工 程があります。それを理解する一番の近道は、実際に手を動かして、料理を作って食べてみるということです。やきものならば、作って焼いて使ってみるという ことになります。これを繰り返すことのみが、あなたの作陶レベルを引き上げてくれる唯一の方法です。
下手な作品を窯に 入れたくない、自分はまだまだ、などと思ってはいけません。確かに、はじめは失敗作をたくさん作ってしまうでしょう。しかし、それでいいのです。すべての 答えは窯で焼くことでしか得られません。自分がやっていることが正しいのか間違っているのかは、焼成を通してしかわからないのです。
た とえば、常識では間違っているというやり方をしたとしても、それがきちんと焼き上がって、その後もそれを再現できるのならば、その方法は正しいと判断して かまいません。また逆に正しいと思い込んでひたすら努力をつづけ、自分も納得できて、ようやく窯に入れてみたら、その後何度も同じ失敗をしてしまうという こともあるのです。
●世間一般に言われていることを信じない
実 は「陶芸」という言葉ができたのは、一人の陶芸家がつくりだしたからだといわれています。それまでの多くの陶工は主に分業で仕事をし、自分のかかわる仕事 についてしか熟練していませんでした。これは今でも大規模な製陶の現場ではあまり変化がありません。ピラミッド構造の分業制度なのです。
また原料などを供給する側も当然、それぞれの分野に分かれています。製土、築炉、釉薬、絵具などです。これをなるべく一人で行うように腐心したのが初期の陶 芸家です。それはこれまでの窯元というシステムが行っていた製造工程を、一人の人間が行うようになった、ということです。そうすることによって個人作家と しての価値を高めようとしました。量産ではなく、個人の作品制作にシフトしていったのです。
また、薪の窯しかなかった やきものの世界に、さまざまな燃料の窯が開発されていきます。石炭、重油、灯油、ガス、電気などです。レンガなどの耐火物の品質も飛躍的に向上し、また新 しい断熱材なども開発され、いままでになかったような技術革新がおこったのも、この百年未満のことなのです。ほかにも原料の質が向上したり、輸入原料が使 われるようになったり、新たな技法や絵具が開発されたり、ほかの産業と同じようにやきものの世界もすさまじい勢いで進化していきました。
もしかしたら、多くの人が抱く陶芸とはこういうもの、というイメージはもう時代錯誤かもしれません。もちろんそのイメージを守ろうとする個人作家や窯元も多数存在します。それはそのほうが売るためにプラスに働くと考えるからです。必要な演出という部分もあるでしょう。
しかし、やきものを学ぼうとする人がそういうイメージにとらわれることは危険です。みなさんがあるイメージをもっているということは、そうなるように働きかけ、それを支持した人々がいるからです。電動ロクロよりも、手ロクロや蹴ロクロのほうが良いものができる、大きな窯でないとだめだ、電気炉なんてつまらな い、薪の窯でなければ良いものはできない、そもそも素人にそこまで教える必要などどこにある、などと、わたしも多くの人に散々言われてきました。
一応反論しておきますと、紀元前はいざ知らず、現在作られている手ロクロも蹴ロクロも、回転する軸の部分には精度の高い工業製品のベアリングが使用されてい ます。小さな窯で油滴天目を再現した研究者も過去に存在し、窯の大小はガス窯や電気窯などではそこまで重要ではありません。そういうことを口にするのは無知をさらけ出しているようで、滑稽ですらあります。ガス窯で人間国宝になった作家も存在しますし、薪の窯といっても所詮工業製品の耐火レンガで造られてい るものがほとんどで、設計も施工も自分で行える作家は一握りしかいません。素人に教える云々の話においては前述のとおり、高い授業料をとっても教え切れていない教育機関が多いのは残念ですが、わたしにそれを言ったキャリア三十年の人もわたしが指摘するまで、窯焚きについての間違いを繰り返していました。陶芸の世界の人々の多くは過去の口伝や根拠のない漠然としたイメージで物事を断言することが案外と多いのです。
陶芸を勉 強しているというと、周囲の人はその人の知っている範囲で様々なことを言ってきます。ですがそれに影響されないようにしてください。過去のわたしもそうで したが、自分の土や窯でのみ通じる事実と、普遍的な真実、科学的な正確さを混同している人は思っている以上に多いものです。迷ったら講師であるわたしに質問し、なによりも自分が焼いたものに答えをさがすようにしてください。他人の無責任な言葉にぶれないように気を付けてください。書籍や技法書も、すべてが 正しいわけではないということを知ってください。
●量産の技術と作品作りに必要な技術
みなさんがこれまでの人生で目にしてきた、やきものの技法や窯元の仕事などは、ほとんど量産のためのものです。プロがそうしていたからといって、あなたが同じことをする必要はありません。
ロクロにたくさんの粘土をのせて人より早い回転で回しても、なにも偉くありません。よくプロが修業時代に一日千個の湯呑を挽いたなどと伝説のように語られる ことがあります。しかし見方をかえれば、それは哀しく貧しい労働の時代だったとも言えるのです。
脅かすわけではありませんが、電動ロクロの実習で手首を傷めて挫折していく人は多く、わたしの同期にもいました。瀬戸の訓練校時代、二十代半ばだったわたしも、左手首にガングリオンという関節の腫瘍ができてしまい、つらい思いをしたことがあります。幸いわたしは治りましたが、ある年齢を超えてから手仕事の訓 練をすると体を傷めることはよくあることなのです。決して「無駄な」無理をしないようにしてください。
●この一年の目標
この講座で、あなたが目指すべきことは、実にシンプルです。それはロクロだけ上手くなったり、絵付けだけに特化することではありません。一人で全工程を把握し、自分のやきものを作れるようになることです。やきものの最終段階である焼成から逆算して、そこへむかって形作りや釉薬掛けなどを行えるようになることです。
やきもの作りで最初に到達すべきレベルは、通信簿のオール2というレベルです。ある教科だけ5や4をとってもほかが1では何もできないのです。
やきものを作るには様々な工程があり、それぞれにおぼえることがあります。そして時間は限られています。ですからきちんとノートをとるようにしてください。 最初の一年で一番大切な道具は、ロクロなどではなく、筆記用具とノートだと思っていただいて間違いありません。なにも頭にすべて記憶する必要はありませ ん。ノートを見ながら制作していったほうが失敗は少ないものです。
やきものは実は簡単です。そうでなければ一万年以上前から人類が作っているはずがありません。難しくしているのはあなた自身に植え付けられたイメージのせいであり、量産の職人を訓練するような間違ったこれまでの陶芸教育のせいなのです。みなさんは、これから一年をかけてその呪縛を解きつつ、楽しいやきものづくりに目覚めてください。それを支えるために講師と仲間がそばにいます。たくさんの質問を周囲に投げかけてください。こころよく答えてくれる方ばかりです。わたしもみなさんのために全力で質問に答えてい きたいと思います。
これから一年間、よろしくお願いします。
2015年05月16日
新しい棚板を使う前に
新品の棚板には白いコーティング剤が塗ってありますが、バインダーでとりあえずくっついているだけのようで、しっかりと棚板に溶着させるには、1100℃以上で焼かないといけないようです。
ですから、いきなり素焼きで使用するとバインダー成分だけが燃えてしまい、十分な溶着ができないようなんですね。本焼きから使用するか、本焼き温度で空焚きするかしないといけないようです。
こんなこと今まで誰も教えてくれなかったなぁ。まあ自分の窯道具は全部中古だったし。
まあ、これからは新品をおろす時には気をつけましょう。
わたしが講座を持っている生涯学習センターでは、年に何度が新品をおろすのですが、係長に言って、本焼きから使用するようにしていきたいと思います。
棚板はカーボランダムという非常に硬くて、科学的にも安定した物質でできています。大事に使用すればかなり長期間使用できるのですが、不特定多数の人が使用するからか、生涯学習センターの棚板はよく割れるんです。もったいないですね。
決して安いものでもありません。窯道具は焼成に関わる大事な道具ですから、みんなで大切に使用していきたいと思います。
http://www.knowledge.ne.jp/lec1535.html
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