2011年02月24日

おもしろ検索ワード


わたしのブログ、こちらでアクセス数とかわかるようになっているのですが。

それだけではなくて、どのような言葉で検索してこのブログに来たのかも、わかるようになっているんです。

で、なかには面白い検索ワードがあって。



「陶芸家 食えない」

・・・ほっといてくれい。





「芸術家 師弟関係」


・・・そりゃヤバイ関係でしょうね。無給でいいなら弟子よこい!





「陶芸 弟子入り 

60歳から」

・・・やる気は認めます、が。




「ガス窯 錆ついて」

・・・演歌みたいで、なんか切ないぞ。
ペンキは普通のシルバー塗っておけばいいよ。




「釉薬への思い」

・・・気になる!!




「セイジ」

・・・下だけって。誰を調べたかったの?





とまあ、いろいろありますね。

みなさんも検索ワードには気をつけましょうね。




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2011年02月22日

ちょっとテストです。

ツイッターと連動するの?
posted by inoueseiji at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

煙管つくりました。

SN3I0908.JPG

これがなかなか具合がいいです。
案外と軽いんですよ。

横の箱は、JTが発売している煙管用の刻みタバコ。
その名も「こいき」です。

最近では、なかなか入手困難になってきたみたいです。
10gで360円なり。

ちょっと高めですね。


posted by inoueseiji at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

中古の土練機ありますよ


最近すっかりご無沙汰です。
みなさんいかがおすごしでしょうか?

ようやく暖かくなってきて、活動的になってきました。
わたしの昭和の軽トラ、サン吉号、今日走っていたら日差しで汗かいてしまって、今年初めて窓を半分開けて走りました。

もちろんサン吉号は手でハンドルをくるくると回すタイプの窓です。

まあ、そんな話はどげんでもよかこつですが・・・。




いま土練機がオークション出てます。
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h150821294




posted by inoueseiji at 19:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2010年09月19日

窯を買う


窯を買う、という言い方。

抵抗のある世代の方もいらっしゃるでしょう。
窯はつく、すえる、つくる、などという言い方をすることが多かったはずです。

しかし、今は電気炉やガス炉も小型化されて、大変便利になりました。

機材を買う、という言い方のように、窯を買う、と自然といえる時代です。

ところが、窯というものは、作陶する人間にとって、そんなにお気軽な存在ではありません。自分の作ったものを作品へと昇華してくれる、とても大切なものなのです。

いつも言っていますが、家よりも精神的には大事なものかもしれません。

パソコンに御神酒を上げるデザイナーはいないでしょうが、窯に御神酒を上げる人はたくさんいます。話は脱線しますが、漁船や自衛隊の潜水艦にも神棚があるそうです。その話を聞いて、納得した覚えがあります。

船や窯、そういったものは道具という範疇から超越した存在なのだと思います。

以前、わたしのところにわざわざ3時間半もかけて訪ねてくださった方がいました。もちろん初対面で、連絡をいただいたときより、緊張していましたが、同時に嬉しくもありました。また今度窯の搬入に伺うのを楽しみにしています。

本当に遠路はるばるありがとうございました。

他にも、つたない窯のHPやこのブログなどで信頼を寄せてくださっている方がたくさんいらっしゃいます。

本当にありがとうございます。

そうした方々のさらなる役に立つように、また築炉業界の底上げのためにも、わたしは頑張っていきます。

窯の仕事のことを、単価が高くていい商売だ、などと考えている業者の人はもうずいぶん減ったでしょうが、まだまだいるようです。

腹立たしい話も相変わらず耳にしています。

ゆるしません。電気炉を売るならばオームの法則ぐらいおぼえて欲しいものです。







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2010年09月04日

twitterはじめました。


40歳になったのを機にはじめてみました。
よろしかったらフォローしてくださいね。

http://twitter.com/seiji_inoue
posted by inoueseiji at 15:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | イノウエセイジの頭の中

2010年08月31日

わたしの作品です。


お前はちゃんと作っているのか、とよく言われます・・・・。

はい、一応。

SN3I0414.JPG






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2010年08月18日

店長の部屋


お盆は嫁の実家に行きましたが、今回は主役は子供たち。
呑んだくれている自由はあまりなかったです・・・。

でも、一日は仕事がらみで自由を与えられました。現在進行中の話にかかわるメーカーさんに行ったり、愛知県岐阜県をうろちょろと。

いくつか用事を済ませて、店の前を通る流れになったため、瀬戸の梶田絵具さんの所に。

少し買い物をさせていただき、またコーヒーをご馳走になりながら瀬戸の近況など、雑談していました。

陶磁器業界の厳しさはつのるばかり、様々な話題がでましたが、その中でも驚いたのが、瀬戸の釉薬屋さんがとうとう1件になってしまう、という話です。

開店休業的なところは何軒かあるようですが、そういうところも気持ちは廃業というところでしょうから、数年後そこがあるのかというと、ないわけです。

せともの、やきものの街と言われた瀬戸でこの現状です。

厳しいですね。

仕事をする人も減り、跡継ぎも減り、日本の陶磁器業界は完成品の輸入なしにはやっていけない状況になっています。


そんな中でこつこつとバトンを渡し続けているのが、梶田さん。

http://kajita-enogu.com/

↑クリックしました?


★特に「店長の部屋」を見てください。

お店に現物がある、釉薬などのテストピースと調合が紹介されています。しかも年々増殖中。
SN3I0392.JPG

SN3I0390.JPG
とあるメーカーの社長さんも言われましたが、これからは陶芸の知識がないと関連企業は駄目です。

これまでも何度も紹介していますが、梶田さんは自分がわからないものは売らない、というスタンスで3代にわたって瀬戸で商売されてきました。

下絵、上絵、原料、溶剤、ありとあらゆる製品への深い知識と経験に裏打ちされて夥しい種類の製品を取り扱われています。

SN3I0389.JPG

SN3I0391.JPG

そのどれについても詳しい説明をしてくれます。

電話やファックス、メールでも販売しています。

http://kajita-enogu.com/



自社のHPがクリックされてから、こちらに仕入れに来るような人もいたりいなかったり、するらしかったりだそうです・・・というのは本当かどうか、知ってたり知らなかったりするわたしです(大人になったでしょう?)。

ま、それでもあなたはナントカ.comで買いますか、ちゅうこつたい。

陶芸版死亡の塔の1階を守るのがわたしなら、2階にいる大男が梶田さん。


さあ、クリックだ!!


http://kajita-enogu.com/




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2010年07月26日

陶芸にまつわる資格


陶芸に資格は必要ありません。念のため(笑)。

窯の仕事がいくつか続いていて、そのために必要な資格の住所を変更したり、
新たに取得したり、をこの頃よくしています。

ちなみに作陶でわたしに勝る方は五万といらっしゃるでしょうが、溶接でわたしに勝る方はいないでしょう!

大学で美術を専攻したときに資格を取り、その後ガス炉メーカーでレンガ積みにあこがれつつもフレームの組立・溶接をしていましたから、切るのも点けるのも、かなり上手になりました。

建設業の溶接とは違い、人目に触れ、場合によっては素手で触られるかもしれない部分の溶接なので、仕上げを特に重視していました。

わたしが作った煙突や窯が日本の各地にあると思うとなんともいえない気持ちになりますね。もちろんわれわれ作陶家は作品や器で同じことをしているわけですから、ご想像がつくかと思います。

以前、愛知県の美大や母校などにうかがったときに、実習棟で金属専攻の学生の作品などをみました。数年窯仕事をこなしたあとでしたので、やっぱりプロと学生は違うなぁ、と思い、大人になった自分の大学時代を懐かしく思ったのであります。

で、なにが言いたいのかというと、これはちょっと勇気がいることかもしれませんが、電気炉などの工事では、有資格者かどうかをしっかり確かめよう、ということです。

見積の段階で、工事に来る人の資格者証を見せてね、ぐらい言っておくべきです。業者にとっては毎日、毎月のやっつけ仕事であったとしても、買う方は、きっと一生覚えているはずのことなんです。

業者は、そういう初心を忘れすぎです。

知人の知人が電気炉の工事でいやな思いをされたり、陶芸とは関係ありませんが友人の仕事で無資格の事故がおこったり、聞かされるたびに最近わたしもピリピリしています。

先日は電気炉の搬入にいきましたが、ガス炉の撤去もありました。そのガス炉の煙突を立てたあとの雨仕舞い工事がとにかく酷かった。せっかく良い窯で、鉄骨の窯小屋なのに、あまりにも酷い。

作業者をつれて屋根に上ってましたが、不覚にもその屋根の上で悔し涙がでました。わかります。その業者が何を考えて、こういうことをしたのかが。

たった数十センチ雨どいをずらす手間を面倒くさがったのです。

陶芸の窯、陶芸の用品、それらを扱うのに資格は要りません。
(原料などのなかには毒劇物取扱などが必要なものもあります)

わたしたち作陶家にとって、窯は時には家よりも大切なものです。

「業者」の方は、本当にたのむから、ちゃんとした仕事をしてください。

何度も言うけど、焚けない人は売らないでください。頼むよ。




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2010年07月23日

電動ロクロ

kouza_madokapia (1).JPG

学習センターのロクロです。

趣味で陶芸をされている方でも電動ロクロをお持ちの方も多いでしょうね。

シンプルですが、こんなに面白い道具もないかと思います。

わたしのロクロは結構古いタイプなんですが、今日の昼間、オーバーホールをしました。

いつもの場所から出して、汚れを落とし天板のホイールを外してグリスアップしました。

内部のゴムホイールの部分の劣化を確認してみましたが、まだまだ大丈夫でした。古いタイプのロクロはゴムの摩擦でホイールをまわしているのです。

最近のものはダイレクトドライブといって、モーターが直接ホイールをまわしているので、そういうメンテナンスは必要ないようですね。

それにしても、長い間使っているうちにいろいろなところが汚れているものです。もちろん目に付くようなところは日ごろ掃除するのが基本ですが、ホイールの内側とか、内部のモーターの周囲など結構粘土やゴミがついています。

ロクロは生活の糧をつくってくれる道具の一つです。
大事にしたいものですね。

いろいろと手入れをしたら、異音がかなりなくなりました。

新しい機種の方はなにも問題ないでしょうが、少し古い型をお使いの方は定期的なメンテナンスをなさることをおすすめしますよ。

電動ロクロはとてもシンプルな機械ですから、きちんと手入れをすることで何十年も使うことが出来ます。

それだとメーカーは困っちゃうでしょうけどね。


まあ、売りっぱなしにしてるほうが悪いか・・・。







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2010年06月27日

山の上の作陶展


仕事も絡めたりして、関東方面に行ってきました。

わたしの訓練校の先輩で、とってもお世話になっている方の作陶展にも寄ることができ、有意義な関東出張でした。

いつも窯焚きのお手伝いに行ったりはしていましたが、作陶展に伺うのは初めて。
夕闇のなか浮かび上がる夜景がとってもきれいなところです。

今回はふられましたが、富士山も見えるんです。



福岡から、ものすごくハードスケジュールでしたけど・・・・。
久しぶりにお邪魔できてよかった。


陶芸家としても、詩人としても、人としても尊敬しています。

時光窯 志村正行
http://cariocaz.com/jikogama/








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2010年06月26日

電気炉テスト焼成

15kw_test.jpg

けっこう前ですが、先月納めてきた電気炉の試験焼成に行ってきました。
10〜15kwというとプロが使うのには丁度良いサイズですね。

温度調整器がつくようになって、電気炉は本当に便利になりましたね。

陶芸とは関係ないですけど、学習センターの電熱器のニクロム線の交換もしました。
何かを修理するのが好きなので、これは趣味。

ニッケルとクロムが入っているから、「ニクロム」って知ってました?






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2010年06月17日

初個展

keitai2010_1 (19).JPG 


わたしが大変お世話になった友人の初個展が愛知県で開催されたため、仕事も絡めて2,3日東海地方に行ってきました。

わたしは9年以上、愛知県の瀬戸にすんでいましたので、趣味のつながりの人など、あちらには会いたい人がたくさんいるのですが、時間の都合もあり、個展のパーティーと各メーカーさんめぐりで終わってしまいました。

また夏に法事などで行く予定ですので、そのときを楽しみしています。


◆小川友明 「焼き物の原展」

期間:2010年5月26日(水)〜30日(日)


初個展といいますが、この方のキャリアは20年以上です。

赤津のある有名な陶房を切り盛りして、作陶だけではなく、薪窯のレンガ積みや焼成にも尋常ならざる経験をもっています。彼が造った登り窯の数は四つ五つではありません。

わたしのように勢いでスタートするのも大事かもしれませんが、本来こういう形が陶芸家というものかもしれませんね。

この小川さんの個展は、野焼で焼成されたおおきな作品を軸に、瀬戸の赤津で修行してきた織部などの器を展示していました。

野焼は、個展会場に窯の準備と焼成の様子を連続する写真パネルで説明付きで紹介してあり、大変興味深いものでした。

彼は面倒見がよく、あたたかい人で、作品より多いぐらいたくさんの花束、また、友人や生徒さんなど、たくさんの人たちが来場していいました。


シャンパンを持って、個展のパーティーの乾杯の音頭をとる後援の方の、彼との思い出話を聞いているうちに、自分も、彼にまつわる様々なことを思い出して涙があふれるのを抑えることができませんでした。

わたしはこの人のお陰で、陶芸における実践的なことをたくさん学びました。

様々な薪窯の焚き方や、織部の渋ぬきを教えてくれたのも彼でしたし、楽焼を一緒にしたり、食えないときに一緒に深夜のアルバイトに行ったり、窯の仕事をしたり、いつだったか陶器市で下手くそのわたしが足を引っぱって、全然売れなかったりしたこともありました。

それによく一緒に呑みました。

オーブントースターを分解して電気炉を作ったこと、それから発展してさらに上絵用の電気炉をつくったこと、彼の0.4m3のガス炉をもう一人の友人と三人で造ったこと、わたしの独立の際にガス炉をトラックで運搬してから、九州各地の窯場を旅行したこと、話したこと、面倒をかけたこと・・・。


わたしの失敗作のゆがんだ茶碗で毎日ご飯を食べている息子に、彼の黒織部の飯碗を買って帰りました。幼稚園のころ、アトリエでかわいがってもらっていた息子はよろこんで毎日もりもりごはんを食べています。

そして今月から、嫁とわたしのおかずは、彼の器にのっています。



◆まえぐま陶房
http://www.ab.auone-net.jp/~maeguma/








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2010年06月10日

熱電対の保護管


みなさん、折る折る。

keitai2010_1 (7).JPG


細いのは中電工の電工さんが。

太いのは預かりの修理。

keitai2010_1 (35).JPG

なにかあったら、よろしくです。
http://fukuokatougei.web.fc2.com/

サイズにもよりますが、保護管だけなら6〜8千円ですよ。




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2010年06月03日

有料のメルマガ発行します・・。


新年度など、かならず陶芸の世界に踏み込んだ人につたえる言葉があります。

それは、陶芸というのは、できるとかできないという技術よりも前に、知っているか知らないかだけの知識が膨大にある、ということです。

その膨大な情報の、たった一つを手にするだけで、あなたの仕事や作品が劇的に変化する場合もあります。

しかし、なかなかそれを伝える人がいない。


どうでもいいことを隠す人はたくさんいます。
しかし、本当に必要なものを伝える人があまりにも少ない。

そのため数年ブログなどで伝えてきましたが、無料の情報には責任もなく
相手のレベルもわからない。

それでは伝える意味がない。



★この有料版は月4回金曜日発行です。



★毎週100円で、あなたに缶コーヒー以上のものをわたしは伝えます。

それは、同じ頂を目指す者としてかもしれない。

陶芸を愛する者同士としてかもしれない。

バブルの余韻を懐かしみ、若手をかえりみない者への反逆者として。


わたしはあなたを応援する。

コンパスもなく孤軍奮闘するあなたに、せめて地図だけでも渡したい。

だけどごめんなさい。

それはタダではできないんです。

そのため知識と情報の蓄積に十数年かけました。
それらを元に、毎週記事の打ち込みに数時間かかっています。



★週に100円です。どうかよろしくお願いします。



★購読にはクレジットカードを登録します。

抵抗ある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、まぐまぐから個人情報が漏れることはありません。


★最近、不景気だそうです。

わたしは逆に、業界の底上げをするいいチャンスだと考えています。

窯が焚けない売りっぱなし業者。

酸化と還元も説明できない営業マン。

絵具店に仕入れに来るなんとかドットコムの担当者。

作り手の苦労も知らない雑貨店。

安直に中国やアジアに発注して不良品をばら撒く製陶所。


さようなら。


日本の陶芸にあなたたちはいらないよ。



★逆に、苦しい経営の中で技術や仕事を守っている人がたくさんいる。

見えないところの材料を惜しまない築炉メーカー。

こつこつと焼成サンプルを作り続ける釉薬屋さん。

たった一つの材料を置くか置かないかの下調べに何ヶ月もかける絵具屋さん。

若手の作品を買い上げ、コレクションをつくっている電気炉メーカー。

技術の伝播にかける道具屋さん。

バイトを掛け持ちして作品をつくり続けている陶芸家の卵たち。

オリジナルを突き詰めているプロの陶芸家たち。


そういう人たちをわたしは知っている。

彼らのため、あなたのため、そして自分のため。



日本の陶芸は、わたしが一番底辺で守っていきます。

クリックしてご購読お願いします。

http://www.mag2.com/m/0001126712.html





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2010年05月11日

楽焼というよりRAKUでしたね。


先日、毎年恒例の楽焼会をしました。
ことしはなかなか良かったです。二酸化マンガンが効いてますねぇ。

rakuyaki.jpg

rakuyaki (1).jpg

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rakuyaki (3).jpg

もちろんその後は宴会でした。
これまた毎年恒例のカッポ酒。そしてだんだんと焼酎へ・・・。

締めはお抹茶で、受講生のみなさんは楽しんでいただけたようです。

そして、講師の作品が一番ダメだったりします・・・。





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2010年04月28日

師弟関係2


わたしの親友で、整体師をしている人がいます。

先日また会ったときに、以前ここに書いた師弟関係の話をしたところ、面白いことを言っていました。

師弟関係というシステムは、その業界に入る人間を選んで淘汰してきたのではないか、ということを彼は言っていました。

その世界でプロとなった師匠が弟子を取る、もしくは弟子が入る。その時から弟子は、この世界でやがて師となれるかをずーっと師匠に見られるわけです。

こいつは無理だな、となれば免許皆伝にはならない。奥義は教えてもらえない。
そういうシステム。技術が未熟な人間は絶対に道場は開けないということです。

しかし今現在の整体・カイロ業界ではそのようなことはないでしょう。
駅前整体学校、何たら協会認定証、何チャラ学会公認施術士とか。

治療院もわたしの家から歩いていける範囲だけでも3軒ぐらいの整体、整骨院があります。病院も歯科が4件、その他十数院あります。一般的なベッドタウンですが、ちょっと多すぎませんかね。

まあ、それはさておき師弟関係のはなし。

わたしの友人も、最初は何も知らず飛び込んでいったそうです。けど、直らない人がいる。どうしてだろう、そう思った。調べる、追求する。そうやって技術や知識を身につけて段々と信頼を勝ち取っていったのです。

先日、「日本辺境論」からの引用で、弟子に学ぶ姿勢があるかどうかが、師弟関係が機能するかどうかの鍵になるということを書きました。

仕事でもバイトでも陶芸でも整体でも、弟子がそういう姿勢をとった時なかなか受け止めてくれる師匠はいないような気がしますねぇ。

しかし、その気があれば学ぶことはいくらでも出来るわけですから、とことん追求していくしかないか、とこの頃思っています。

わたしは、ブログやメルマガをはじめる時に、実際かなり迷いましたし、葛藤しました。

しかし、わたしの友人のように、たった一人答えを探してどこまでも追求する人の助けになればいいか、と思ったのです。

わたしの友人は、10年前に最初についた先生の頭が固まっているのを確認すると飛び出していきました。あちらこちらで修行して、いま凄い技術を持っています。そしてなにより、彼は努力と勉強を怠りません。

わたしもそうありたいし、各業界に同じような頑張り方をしている人がたくさんいるのも知っています。

よくだれそれに師事、とプロフィールに書いてあることがあります。

あれってみなさん師匠に許可取って書いているんでしょうか。
え、この人の弟子でこのレベルなの・・・という人もよく見ますが。

実はわたしも1回だけ書いたことがあったので気持ちはすごく分かります。
しかも、絶対に書いてはいけないと言われていて、です。権威にすがりたかったんですよ・・・。

ちゃんとした陶芸家ですよ、となんとか証明したいという、ね。

ほとんどそのプロフィールは使わず、消したものをまた作りました。もう何年も前のことです。

ちょっとした知り合い数人は、だれそれに師事、と書きたいから弟子入りしていました。これはもう明らかに師弟関係の崩壊ですね。






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2010年04月06日

電気炉を設置する


最近では電気炉を最初の窯として購入する人が圧倒的に多いようですね。

これは10数年前ごろから、100Vの家庭用電源で焼成できるプログラムコントローラー付き小型電気炉が普及してきたからでしょう。

100Vの電気炉は、うちにも一台ありますが、大変便利なものだと思います。

プログラムコントローラーといっても、数個のボタンをポチッとするだけですので、特に難しいことはありません。設定は保存してくれますし、スイッチ入れれば寝ててもいいんです。(安全対策は大事ですよ)

うちでは奥様のお仕事や、かんたんな上絵、金彩などに使っています。



・・・しかし、電気炉では大きなネックがあります。

プロの方や製陶所の方にとっては、ほとんど意識することもないでしょうが、電気炉で「使える」サイズにするには、どうしても単相か三相の200Vにしなければなりません。

現在、100Vの電気炉の最大サイズは最大でも25センチ立方ぐらいでしょうか。棚板だと23センチ角ぐらいまでかな。

以前はそれ以上のサイズもあったような気がしますが、電圧の各家庭におけるばらつきなどから、温度が上がりきらないなどのクレームがあったりしたそうですから、昇圧トランスを内蔵したり、別途オプションで用意したりして、各メーカーとも現在のサイズに落ち着いているようです。

100Vの電気炉では、当然、それ以上のサイズは焼けません。

その場合は、200Vの電源を用意しなければなりません。
現在のほとんどの新築、都心部、郊外の住宅では単相200Vを引き込んであります。

わたしのアトリエは将来を見越して単相200Vをすぐに取れるようにしてあります。(いまは溶接機がつながったりしてますが・・・)

となりの両親の建物と一緒で50A契約をしていますから、3〜4kwの窯ならそのまま設置できます。

今日、メルマガを書くために九州電力と九電工に電話で問い合わせてみましたが、小さな窯で焼成中に電気の容量が足りるようであればこのまま接続できるようです。

ただ、10kwぐらいになってくると、窯だけでかなりの電気を使用しますから、新たに線を引き入れてメーターを設置するそうです。

★ とにかく、こういうことは電力会社に相談することが大事です。

九電でも東京電力でも相談用のフリーダイアルがあり、懇切丁寧に説明してくれますので、かならず相談してから窯を設置しましょう。

電力使用状況によってさまざまな契約プランもあります。電力会社に直接聞くのが一番いいのです。

知人の知人で、小さな電気炉を購入し、ブレーカーを新設して配線する工事を頼んだだけで、電気工事店に、なんと30万円も請求されたという話を聞きました。
(窯の代金にあと一歩だよ・・・)

また、各電力会社のような紛らわしい名前で工事詐欺を行っているところもあります。
九電工に確認しましたが、契約した業者には同じ制服を着せているようです。

オール電化の訪問販売などがそうです。必ず名刺をもらって、身分証明書を見せてもらいましょう。わたしが名刺を下さい、と言った人はいま名刺を切らせていますのでまた伺います、と言って二度と来ませんでした。


電力会社に電話すれば、どこまでが無料で、どこまでを電力会社が工事するのか、どの部分を電気工事店に頼むのかを親切に教えてくれます。

そして、

★ 電気工事店は数社から見積もりを取ることも大切だと思います。

というか、九電工のような電力関連会社に紹介してもらえば一番安心です。
ブレーカーの設置のときなどに、ついでにお願いしたいと言えばやってくれたりもするようです。


電気屋の知人でもいればいいでしょうが、そうでなければきちんと見積もりを取りましょう。電話の対応や返事の早さ、そしてなにより値段ですね。

わたしの仕事で、熊本県での電気炉の設置では、九電が新しい電柱を立てトランス(電柱の上のポリバケツみたいなやつ)を設置して電線を引き込みました。

それらはすべて無料です。

あくどい業者は、それもすべて工事費がかかった、というように請求するところがあるようです。

女性だから、この家外車だから、と30万円も請求するような腐りきった業者は、かならずどこかで感電(ピー)しますよ!

今はネットで何でも調べられますが、きちんとしたプロに電話で問い合わせるのも必要なことですね。

電気はさまざまなカテゴリーで電力会社や工事会社などの「なわばり」のようなものがあるみたいで、素人目にはあと一歩というところまでしかやってくれなかったりします。

そして一番簡単そうなところをする工事店、作業員がピンキリです。

なにしろ、陶芸家が受かった安全講習のテストに落ちる人がいたりします。

こういう話を聞くにつけ、情報をせき止めて、ぼったくる側にまわれるのに、利他的なブログなどをしている自分が哀しくなってきます。

ぼったくるような電機屋は、仕事に対するプライドのかけらもないんですかねぇ。
わたしは、自分のことと、お金のことしか考えないで、豊かな人生が送れるとは思えません。

それだけが、このブログやメルマガをつづける理由なのかもしれません。





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2010年03月12日

師弟関係


先日、人に勧められた本に面白いお話がありました。

日本の文化論についての「日本辺境論」という本ですが、その中で師弟関係について書かれている一節があり、わたしは大変考えさせられたのです。

要約すると、


 ものを学ぶ側には、先生を正しく選ぶための予備知識はない。

 そのため何かを学び始めるには、なんだか分からないけれど、
 この師についていこう、という大きな覚悟が必要である。


というような内容でした。そして、この覚悟の度合いを、


  清水の舞台から飛び降りるほどの


と形容しています。


そしてこの師弟関係が、ものごとを学ぶ上で極めて優れた学習装置である、と日本人は考えているようだ、と書いてありました。

例えば、トイレ掃除を延々とさせられる。それも修行だと。

このとき弟子は、だんだんと、この掃除にはなんらかの意味があるに違いない、と考えるというわけです。この考える気持ちを持つところから学びがはじまるらしい。

つまり弟子の方が、なにか学び取ろう、と考えはじめ時、初めてこの師弟関係は機能するわけです。師匠が思ってもみないところで弟子は悟りを開くかもしれませんし、なにかを会得するかもしれません。

学習中の弟子は人からの問いに、わたしはまだ修行中ですから、と答えられないことがあってもいい。出来ないことがあってもいい。

しかし、心に目標たる師をもっている、その学びのスタンスがどんどんその人を高みへと導いていくのです。

逆に、開祖や家元になれば、逆に必ずそうした問いに答え、試合にも臨み、自分が出来るということを証明しなければならない義務があります。

そのため、生半可な腕前で開祖や家元になることはできません。


それでは今、陶芸の世界では、この師弟関係はきちんと機能しているのでしょうか。

わたしは、はなはだ疑問だと思っています。

スタッフ、と呼んだ方がよい立場の人が圧倒的に多いのではないでしょうか。

これまで見聞きしてきたなかで、なるほど、と納得した話は、弟子入りしたいと言って来た人に、ある一定時間は働いてその後きちんと自分が持っている技術と知識を教えるから、月々幾ら月謝を払いなさい、という話でした。

これは、悲しいことかもしれませんが、学ぶ側がお金を払うことで、どちらも真剣になり、密度が濃くなるような気がします。実際わたしは教えるという形でそれをしています。(しかしこの教えるも怪しいのが多い・・・)

陶芸という世界の測り難さもあるような気もします。

大工さんや各職人さんなどは修行の意味があるかと思います。
ある意味数字でも表すことが出来る世界だからです。

しかし、陶芸という世界ではどこまで技術が必要なのかはまったく人によって違うと思うのです。どちらかというと、画家や小説家に近い感じではないでしょうか。

作品上、批判はあってもいい。テクニック上アドバイスがあってもいい。
しかし若い方がロクロが上手いかもしれない。学生の方が知識はあるかもしれない。研究の幅も広いかもしれません。

しかし、いわゆる弟子という存在に対して、あらゆる面で超越した、師となれる陶芸家というのは存在するのでしょうか。

現存しているのならば、血縁関係などが近いのかもしれませんが、それも微妙に師弟関係とは違うような気がします。

ええい、と飛び降りる覚悟をもって、人についていくことが今は難しい。

弟子にあまりにも情報が入りすぎます。
もうここで学ぶことはない、とバッサリ切り捨てられます。


わたしは九州人ですから、自らの意思で関門海峡を渡った段階がその覚悟をしたときだと思っています。わたしの世代の九州人のメンタリティでは、九州を出ると決めた段階で、東京もニューヨークも精神的な距離感は全く一緒です。(どげんね?そげん思わん?)


師弟関係を否定しているようなわたしにも、実はたくさんの師がいます。
直接知っている人、知らない人、本だけの人、ほとんど友人という人。

そういう意味では、わたしは幸せ者なのかもしれません。

けれど、この人だ、と思った師のもとで修行できたある知人のことを、本当はとてもうらやましく思っています。






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2010年01月31日

茶碗と桐箱


無事に12月の二人展は終了いたしました。

たくさんの方に後来廊いただきました。ありがとうございました。
たしかに、不景気なんだな(笑)、とは感じましたが、自分たちが考えた以上に良い反応と売り上げがありました。すこしほっとしています。

とはいえ、金額でいえば昨年よりも悪かったのは事実ですので、あんまりのほほんともしてられないのですが。

わたしは来年40歳になりますが、今年初めて値段をつけて抹茶碗をだしました。これが早いか遅いが知りません。しかし、わたしとしては、昨年の急須同様、茶碗は陶芸家としていつかは世に問わなければならないもの、という認識でいました。

売れないぞ、と散々脅された今年、しかも二人展でRAKU、初めての茶碗のデビュー、これでタイミングは良かったと今は思っています。

そして、これからは、毎年茶碗を発表しようと思っています。
たまたま、うちはお茶をしている家族や親類が多いのですが、それ以前に、茶碗づくりの全工程が面白いと思いました。

会期中、いろいろな人にいろいろなことを言われました。ありがとうございました。買ってくださった方々にも本当に感謝いたします。

作品を一目で楽焼と看破し、九州にもこういうことをする作家がいるんですね、とおっしゃってくれた方もいましたし、ケチョンケチョンに言われる方もいらっしゃいました。高いという人もいましたし、安いね、ほんとにこの値段、という人もいました(どっちの人も買わなかったけど)。

どんな技法も誰のものでもありませんし、わたしには、属している団体も組織もありません。そのため、これからも自分の気持ちに正直に従い、あらゆる技法であらゆるモノをつくっていくつもりです。

ある方には、陶芸家を駄目にしたのは(するのは?)抹茶茶碗だ、という言葉があるよと教えていただきました。重たい言葉だと思いましたし、その言葉の意味をずっと考えています。

答えはでませんが、茶碗はやはり、特別な器です。

最近の考えですが、やはり陶芸家は茶碗をつくるべきだし、つくった作品から茶碗になるものが見出されるべきだと考えています。

お得意の例え話、これを他の世界に置き換えるとこうです。

音楽家は、アルバムをつくるべきだし、つくった曲からアルバムになるものが見出されるべきだ。

どうです?



またまた、非常に前置きが長くなりました。

今回のお話は、そのアルバムのジャケット、桐箱です。

この二人展で、数年前から教えていただいていた箱屋さんに、ようやくお世話になることになりました。

会社に伺い、説明を丁寧にしていただきました。材質、形状、箱書き、真田紐、ウコンなどなど、たくさん勉強させていただきました。

はじめから思い通りの箱はつくれません、という言葉が印象的でした。いくつかつくっていくうちに、自分の好みの形、スタイルができるということでしょう。もちろん、おおまかな決まりはあります。でもやはり個性というか作家の考えが尊重されるようです。

価格も本当にピンからキリまでありました。茶碗自体の価格からある程度の比率で決めるのが一般的なようです。

ここまでくると、こいつは本当に桐箱に入れるべきか?などという疑心暗鬼な気持ちがでてきたものがでてきたり、また逆に、もっといい箱に入れてやりたい、というものも出てきました。

器に対して、こういう考えをするのはきっと日本人だけでしょうね。
箱屋さんでお茶をいただきながら、そんなことをしみじみと考えていました。

なにごともやってみないとわかりませんね。みなさんも、これは、という作品が出来たら、箱をあつらえてみませんか。

経験しないとわからないことが本当にたくさんありました。
「箱入り娘」のお父さんの気持ち、いまのわたしには痛いほどわかります。





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