2022年11月30日

山口工具店と有田で考えたこと


超硬カンナを製造し、そのメンテナンスとして研ぎ直しをされている山口さん。

残念ながらすでに引退宣言をされているそうですが、肥前地区、波佐見・有田だけではなく全国各地に、山口さんを頼りにしている製陶所や個人作家さんたちがたくさんいて、彼の引退後のカンナや道具のメンテナンスをどうすればいいんだろうかと将来に一抹の不安を持っているようです。

そんな顧客のひとりでもあるお客様から、ぜひ井上さんを山口工具店に連れていきたいとお誘いいただき、「秋の有田陶磁器祭り」最終日にお邪魔してきました。

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山口さんには撮影にも質問等にも快く対応していただきました。ありがとうございました。

ある程度本格的に陶芸を習われた方や、製造業や機械工作に詳しい方は、これがそこそこ大きい両頭グラインダーだということがわかるかと思います。そして2台の両頭グラインダーは超硬カンナのあの鋭い刃をたてるために、様々な工夫をこらしてあるそうです。

普通の電動工具や両頭グラインダーには振動やわずかなブレがあります。そんな状態では超硬カンナのような薄く鋭い刃を研ぎ直すことはできません。そのためにグラインダーの固定やその砥石の回転部分には振れ取りのための調整を行ってあります。実際に近くで拝見していましたが、まったく砥石にブレはありませんでした。

そしてそもそもの砥石がそれぞれ角度を指定した特注のダイヤモンド砥石。一つが十数万円はするものだそうです。それが4つ。
やきものの仕事では棚板の掃除などでダイヤモンドカッターをサンダーにつけている方も多いかと思いますが、あのサイズの刃とは比べ物にならない大きさ素材、そして角度も指定して特注しているのですから当然の価格でしょう。

また砥石の部分にかかるように流れ出ているのは水ではなく、水溶性の特殊な切削油を使用しています。それを循環させながら砥石とカンナにかけながら研いでいくのです。普通こうしたことを山口さんのような技術者が話してくれることはありませんが、たまたまオイルのことを調べていた井上の質問から説明していただくことが出来ました。

また山口さんは20年以上牛ヘラを作っていらっしゃいます。その際にどんな木材をどのように乾燥させて加工するのかをずっと試行錯誤されてきたという貴重なお話も聞くことができました。

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そしてわたしとしては当然の感覚だと思うのですが、山口さんは牛ヘラを作るに当たり、ロクロを学ぶようになったそうです。どうしてそんなことをするのか、ものづくりの人間には明確な理由があります。自分が作るもののレベルを上げるためです。アマチュアの人にわたしが道具の自作をあまり勧めないのは、自分の技術レベルの道具しか作れないからです。自作する前にプロレベルの道具を使うべきだと思うからです。

山口工具店さんについては以下リンク参照。

https://hasamilife.com/blogs/people/yamaguchi-kouguten


ちょっと脱線しますが、わたしの幼友達はトラックメーカーに営業マンとして就職が決まった際に、アルバイトで貯めたお金で春休みに大型免許を取りにいきました。同期入社で大型免許を取った営業マンは彼ひとり。彼はいまでもその会社にいて、部長職になっています。自分の販売するトラックはすべて自分が運転できるわけです。

瀬戸の梶田絵具店さんや山内陶料さんも同様です。製造現場を把握し、自分たちの販売する原料や絵具がどう使われているか常にアンテナを張っている。時には自分で焼成して確認もする。自分が作るもの、自分が販売するもの、その使用現場や製造現場を知っておく。こういう当たり前の感覚を持つ人が増えてほしい。つくづく自分は口だけで生きているなぁと反省した次第です。


絵具も筆も道具も土も、いまはもう手に入らないがドンドン増えています。そして山口工具店さんのような工場や職人さんも引退していくばかり。そもそも山口さんが牛ヘラを作るようになったのは金属の仕事が減ったからなんだと思います。

それにしても本当に勉強になりました。山口工具店を出て泉山磁石場、チャイナオンザパーク、忠次舘と見て回りました。忠次舘で1900年のパリ万博に出品された大花瓶を見てふと思いました。

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俺たちって退化してないか?








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posted by inoueseiji at 12:49 | イノウエセイジの頭の中

2022年11月15日

マラソンも仕事へつながることが多い

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(マラソンのきっかけをつくってくれたmiccoしゃんと完走)

いろいろな方の応援を受けてどうにか3回目の福岡マラソンを終えました。

一応自己ベストでの完走ですが、内容はいままでで一番ひどかったと思います。
脚がつったりして結構歩いてしまったし…。

4時間59分48秒をめざしていましたが、5時間21分15秒でした(笑)。

コロナ禍で2年連続で中止となり、その間わたしは自転車よりもランニングよりも、ひたすらプールで泳いでばかりでした。

そのおかげで?肩周りと胸板に筋肉がかなりついてしまいましたし、年齢相応にお腹周りにもいろいろなものが付着しております。Lだと小さいけどXLだとデカいみたいな上半身になってしまいました。
2019年の最後のフルマラソンから体重は3キロぐらい増えていると思います。

全身筋肉痛ですが、いちばん酷いのは二の腕です。腕の肉が重たいってことですね。

さて、今回もいろいろなことを考えて練習したり、あえて休んだりウォーキングをしたりしてきました。
たとえばカカト着地かミッドフット着地か、そもそもそれは5時間台のオッサンに影響するのか、とか。他に大事なことはないのか、など。

仕事でやきものを作るのと趣味の頻度で作る場合、プロのカメラマンと子供を撮りたいお母さん、それぞれに必要なスキルや知識の違いがあるんじゃないのか。また、それらの発信に偏りや、ウソ・大げさ・紛らわしい、はどの程度あるのか?など。そして講師業としては、どこを重点的に伝えるべきか、お客様をサポートする際にヒントになることはないか、などを走ることで考えつづけた良い練習期間でした。


わたしの頭の中をつらつらと書いても仕方ありませんが、今回痛感したのは、自分の身体と対話できるようになることの重要性、自分の身体のセンサーを育てて信じること、そしてなにより大切なのは、
















ダイエットすること





でした(笑)。

同じパワーがあるのならば体重が軽いほうが良いというシンプルな事実。
だから体重増で自己ベストは、惜しいっちゃ惜しい。

もし歩かなければ、ペースを最後まで守れれば目標に近づけたかもしれない、ということですね。

言い訳はせずに、来週ぐらいからまたスロージョギングをはじめます!





posted by inoueseiji at 07:12 | イノウエセイジの頭の中

2022年10月27日

オジサンたちのおすすめ「やきもの映画」!


やきもの映画って微妙なものが多いですが、おすすめをいくつか。

イノウエのおすすめは「HAZAN」


福田さんのおすすめは「初恋のきた道」


みんな知っている「ゴースト/ニューヨークの幻」


はしゃいでるオジサン二人









アホな二人にかかわらずにお仕事中の吉田さん

posted by inoueseiji at 10:18 | イノウエセイジの頭の中

2022年10月17日

困っとぉ人ばア〜タほっとけんでしょうが!

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(経済産業省と厚生労働省の陰謀)

低圧電気取扱特別教育を受講して電気がらみの資格や修了証が4つに。
ほぼこれで現状の仕事をカバーするものはコンプリートではないかと思います。
(電気ブラン一気飲みは受講済)

電気には電験や第二種の上に第一種がありますが、わたしの仕事でそれらの資格が必要になることはありませんし、受験資格も得ることができないものもあります。

将来ヤシマ作戦(エヴァです)に駆り出されても、ケーブル捌きあたりをやらされる程度じゃないかなと思いますので問題ないでしょう。

資格者証も増えたので確認してみるとちょうど10種類です。

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(福岡の住所に書き換えたやつは同じ写真)

中にはボ〜っと座っていれば貰えるものもありますが、意外と勉強が必要なものもあります。
お金と時間はそれなりにかかっているかなぁ。

これに陶磁器系の資格が2つありますので、1ダースってことですね。
もうなにか取ることはないかと思いますが、どうかなぁ。
(可能性があるのは高所作業車・危険物・毒劇物取扱とか?)



資格は大切ですが、実際に窯を造った経験や補修した数が重要です。
どっちもないけど仕事で窯を扱っている人、たいした度胸ばい、ほんなこつ。




さて、先日来シンポ製の窯の修理問い合わせが続いております。
実際に補修にも出掛けております。

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シンポ製の電気炉、ふくおか陶芸窯で修理可能です。またヒーター線も用意できます。
100Vの電気炉、有名なあのDMT-01も対応できます。



ただし、部品のみの供給はしておりません。

なんともグレーゾーンにありますが、高温になる機材のヒーター線の接続、仮に電気工事士免許がいらないとしても、なにがしかの資格は必要だとわたしは強く思います。一応「電熱器のニクロム線の張替え」は軽微な工事として無資格で可能ですが、陶芸用電気炉のヒーター線はニクロム線ではありません。電気工事士とまではいかなくても低圧電気取扱か何かは必要じゃないでしょうか。

電気保安協会に確認する機会がありましたので、このあたりを色々と質問させていただきました。内容はあまりにも専門的過ぎてここに記載するのは今回はやめておきます。よりグレーが濃くなったとだけ言っておきましょう。

ただ、保安協会側の意見としては、仮に無資格で可能だとしても、やはり製造メーカーに補修してもらうようにオススメするとのことでした。もちろんそれが不可能な状況にあることもあり得るとは知った上です。高温になる機材です。さらに電気には感電や漏電の危険性が常にあります。

また築炉屋目線でいえば「ここがこうなっているのは意味があるけど、普通の人わかるのかぁ?」とかはよくあります。それをするかしないかで安全性が大きく変わるようなことが電気は以外とあります。




DMT-01の説明書には、ヒーター線の交換方法が載っていて、資格が必要かどうか、そうした記載はいっさいありません。しかし、安全のためにもなるべく製造メーカーや経験豊富な資格のある業者にたのんでください。

資格なしで工事できる、ということがわかればそれにこしたことはありませんが、そうなると「起こった事故は全て使用者の責任」となりますけどね。






ご安全に。



posted by inoueseiji at 15:44 | イノウエセイジの頭の中

2022年10月10日

「好きな動画・嫌いな動画」はヤバいかな(笑)





世の中は好き嫌いで動いている、とはフクダさんの迷言もとい名言。
まぁ組織の人事とかあるかもしれないねぇ。

そんな世界で絶対に選ばれないオジサンたちが好き嫌いで話しているんですから、まぁ編集でカットカット。

最終的にはミ○○リ○トの部分にもピー入れてくださいとの要望がでて、ピーじゃなくてマシンガン音にしておきました。
まぁ○ニマ○ス○の人たちは余計な情報も排除されているでしょうから、この動画やブログに到達することはないでしょう。

実は次のネタが編集まちですが、結構大ネタなので重い腰が上がりません。
連休も関係なく仕事の自営業ですので、まったく連休の感覚ナシ。メームスが家にいるから気づいたような感じです。

みなさまも良い一日を。
posted by inoueseiji at 06:57 | イノウエセイジの頭の中

2022年10月06日

ポッドキャストではなく”ポット”キャストげな〜


そんなオヤジギャグを言ったのは誰でしょうか(笑)。

特殊な業界で一人自衛業もとい自営業をやっていると、自分の世界のネタで雑談できる人は世界にホンのひと握りしかいないことに悲しくなってしまいますが、ネットのお陰で同志発見みたいな感じになっております。とりあえず放送できないテスト回などで、みんなの溜まりに溜まった宿○を吐き出しておりました。

絵面とはうらはらに、結構編集が大変で、産地が特定されたり、個人名につながるような部分をこまかくカットしたり、全員が暴言を吐いているところを泣く泣くバッサリカットしたりしてアップしております。

それからオジサン特有の「え〜っと」とか「そうですね〜。う〜ん」なんて間をつなぐ部分をカットするので、なんだか全員よどみなく喋っているような仕上がりとなっております。自分でこうした編集をやってみると意外と生放送じゃないラジオ番組もこんな感じで編集しているんだろうなぁと感じました。


次回はすでにデータは上がっているので、週末あたりにアップします!

お楽しみに〜。



番組へのお問い合わせ・リクエストは
私書箱893号、FKB「やきものおじさんラジオ:リクエスト係」まで。
(たぶん Fukuoka Kiln Broadcast やないかいな)


posted by inoueseiji at 06:42 | イノウエセイジの頭の中

2022年09月30日

ライターを買おう


ちょっとサボっていたらもう9月も終わりです。
今月は納入が結構あったのですが、年内はこれで終了であとはコツコツと営業活動をするのみ。

時間はあるので質問やお問い合わせも大歓迎で対応しております。

これまで焼成指導(この言葉ちょっとエラそうだよね)や質問をいただいてきた方々で気になっていることがあります。
ガス窯のみのことになるかと思いますが、倒炎式の窯であれば本体側面にある色見穴、バーナーと同じ線上の本体壁にバーナーの数だけ開いている小さな穴です。

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ここで炉圧をみて窯を操作していくんですが、相談や指導などの対応をさせていただいた方々の多くは、この穴にライターの炎をかざす、という確認方法を「知らない」か「行っていない」という方ばかりでした。

先日対応した方はなんとなく知ってはいたけれど手をかざしていただけ。

吹いたら消えるようなライターの炎のゆらめき程度の炉圧の変化を果たして人は手のひらで感じ取れるものでしょうか。まず無理でしょう。

だからお電話があったわけですから。

もしかして窯の方になにか問題があるのかとエントツの長さを疑ったり、設計を疑ったりする気持ちも本当によくわかります。しかしガス窯の場合、薪窯と違って安定したバーナーの燃焼により炉圧は一定の状態をキープできるわけですから、エントツへの「引き」とバーナーの炎の「押し」のバランスをいつも絶妙にとっていかなければなりません。

一度理解して解脱できればこんな簡単な理屈もないんですが、それが腑に落ちるまで、独学ではそれなりに時間が必要かもしれません。その際にハードを疑いだしたらもう沼にハマっていくだけです。

そのメーカーが何十年も続いているのなら、その窯をつかっているプロがいるのなら、ハードに問題はありません。


それよりもライターを買ってエントツの引きをコントロールしてみてください。
目視で確認できることや数値化できることは積極的に利用していくことです。経験が長いとかは関係ありません。理屈を理解していかないと「自分の窯さえ焚けない人」になってしまいます。





posted by inoueseiji at 07:23 | イノウエセイジの頭の中

2022年09月21日

おかしいのは窯の方じゃないの?


世のため人のために発信していても、ネガティブモード過ぎるといろいろな人に怒られてしまいます。
とはいえ、事実は事実として発信しなければならないので、記録として残しておきましょう。

ずいぶん前にあったお電話での相談で、ちょうど自分が在籍していたころの大沢ガス炉商会の0.2㎥のガス窯について。

購入は中古で、人を介しているので前の持ち主も経路も不明。一度大沢ガス炉にも電話したようだけれど社長不在で対応されず。で、うちに電話やFAXがきたという流れ。内容は横バーナーがわけわかんないということでした。

大沢ガス炉商会のガス窯は横バーナーです。
これにはいろいろなメリットがありますが、ここではその説明は割愛します。

この相談者は中古購入から10回ほどの焼成で全然思ったように焚けなかったとのこと。
自分は他にも他社の0.4㎥のガス窯を所有していて志野をやっている、陶芸歴50年というアピールもこちらが聞く前からあり、おかしいのは大沢ガス炉の窯の方じゃないの?という疑いの心が丁寧な口調の向こうから見え隠れしているような感じでした。

これは通常有料相談案件ですが、大沢ガス炉商会の窯であること、ネームプレートからイノウエが製造した可能性が高いことを相手に伝え、大沢ガス炉商会に成り代わって無料対応にすることとしたい、とこちらから提案しました。有料相談というものがあるということ自体、その方には寝耳に水みたいでしたが。

もちろん大沢ガス炉商会さんにしたって中古の経路不明な窯のことを問い合わせたところで、はた迷惑な話だということは理解しておいてください。そもそもこの相談は本来その窯を売りつけた中古販売業者が対応すべきことです。


・窯のサイズが変わる

・窯のメーカーが変わる

・下バーナーが横バーナーに変わる


これで思い通りに焚けなくなる人は意外と多いですし、残念ながらそういう方はまだ基本を押さえていないとも言えます。

自分はアマチュアとはいえ50年やっているんだ、大きな窯も持っているんだ、志野で3日も焚いているんだ、電話での丁寧な言葉の端々から垣間見えるこの方のプライドも、よくわかります。

大沢ガス炉商会の名誉のために書いておきますが、アナタが知っているあの人もアノ人も大沢ガス炉商会のガス窯で作品を焼成しています。わたしの同期の方も同じサイズで志野をバリバリ焼成しています。

そしてイノウエがこのエラそうなポジションでいられるのも「大沢ガス炉で仕事していました」と伝えるだけで、他メーカーの社長、会長、工場長がピリッとするぐらいのレベルの窯造りを大沢ガス炉が常にしてきたからです。

この相談者が口には出さないまでも、そもそも窯の設計がわるいんじゃないかと、横バーナーのせいにしたくなるのもわかります。それでも20分ほどの質疑応答で問題点をあぶり出すことができました。

そしてわかりやすく詳細に、焼成時の操作や注意点をお伝えしました。これでわたしとしては解決ですが、当のご本人が納得したか、今後アドバイスどおりに焼成を行うかはわからないですし、確認しようもありません。自分の50年の陶芸歴を一度捨てなければ改善できないかもしれません。


難しいのは小さな窯です。
大きな窯のほうが簡単なんです。

そしていつもお伝えすることですが、焼成で大切なのは、還元かけるところとか緋色をだすために3日ひっぱるとかではありません。


最初の4時間です。


そこがコントロールできていないと焼成は失敗します。また炉圧の捉え方も重要です。
ガス窯の場合、窯の側面、バーナーの延長上にある色見穴で確認します。ライターの炎をかざしてわずかな圧力の変化を感じ取らなければなりません。手をかざしても絶対にわかりません。

むかしの人はどうだったのよ、という質問もあるかもしれませんが、ガス窯は戦後にでてきましたから、まったく別の文法が必要です。

これはまた「窯のはなし」の動画発信につなげていきたいと思います。





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posted by inoueseiji at 06:44 | イノウエセイジの頭の中

2022年09月16日

半分の半分

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(半年の成果を発表しているじぇ)

16年ぐらい続いた生涯学習センターの一年講座を、本年度は半年講座とし、毎週講座だったのを月二回に変更した。
当然講師収入は半減するわけだが、センターが持つ様々なデータから、あえてそれにチャレンじしたわけです。

一年毎週講座の敷居は相当高いらしく、常連で固まっているんじゃないか、受講生の人間関係も独特なのではないか、など不安要素が多いらしい。

今年の半導体関連部品の供給不足など想像もしていなかったのもあり、ふくおか陶芸窯の仕事的にも都合が良いと二つ返事で改変に応じたのであります。

蓋を開けてみれば今ままでありえなかった若い世代も多く受講し、なにより新規の人が一気に増えた。これは事務所ともども狙い通り。
また月二回というのも働きながらの方も受講しやすいということが改めてわかったし、受講する側の負担も軽いようです。

これまでの講座からすれば半分の半分になったけれど、逆にそれだけ講師の負担は増えました。
新規の人、なにもわからない人が一気に増えたことで、いかに自分が継続受講の方に甘えていたのかを痛感しました。

また一年講座から引き続き申し込まれた方々には、事前に説明をしっかりと行ったにもかかわらず、思ったような講座内容ではない不満の声もチラホラ聞こえましたし、途中退講もありました。

生涯学習センターは民間の商売敵になってはいけないわけですし、そもそもきっかけとしての講座が設定です。
長く受講してくださる事自体は、講師としては大変ありがたいことです。正直そっちのほうがこっちも楽です。

でもそうやって腐敗してきた数々の講座があったわけですが、わたしはそうはなりたくないんです。
新規の人、初めての人のきっかけ作り、という明確な目的が生涯学習センターの講座にはあります。
それに共感するから続けています。

とはいえ、半年講座にはやはり無理があったのは認めざるを得ません。指導内容という意味ではなく、そこまで受講生を確保できないということのようです。すでに早い段階で来年度は月二回の一年講座にと言われております。確かにそのほうが電動ロクロなどもできると思います。

9月で前期の講座は終了です。

今日から二日間は講座発表会。


また後期講座も絶賛受講生募集中です。
陶芸以外もよろしく!

大野城まどかぴあ https://www.madokapia.or.jp/





ちなみに何人受講しようがワタシのギャラは変わりません(笑)。







posted by inoueseiji at 10:24 | イノウエセイジの頭の中

2022年09月09日

知らないことが多すぎる




バルブとバーナー。

なんとなく操作していたり、作業内容は教わるけれど意味は教わっていなかったり。
ヨシダさんとの会話から出てきたこの発信のネタ。

これまでのお客様や友人知人とのことを思い出すと、意外と間違っているというか、誤解されていることがあるようで。
そしてエラそうに発信しているイノウエも、誤解していることもあったりして。

相変わらず伸びなさそうなネタのオンパレードですが、これがわたしの仕事だと思って楽しんでいます。
posted by inoueseiji at 06:52 | イノウエセイジの頭の中

2022年08月09日

暑いときこそ鍋?



暑いですねぇ。
今日は35℃を超えた福岡です。

とはいえ、やきもの屋はそろそろ秋冬の製品をつくり始めているところかもしれません。

ということで、土鍋の話。


知人や受講生の方々がまだまだ誤解している鍋土の話。
もうむかしのように1180℃で焼成するなんて必要ありません。
普段の窯焚きで一緒に焼成出来ます。

もちろん酸化焼成のほうが良いですが、還元焼成でも大丈夫です。
とにかく確認していただきたいのは、いまの鍋土は1180℃なんかで焼成すると水漏れなどのトラブルが発生します。

ちゃんと温度を上げて焼成してください。もう一度いいますよ。

山内陶料さんの土を1180℃なんかで焼成するとトラブります。


そして、焼き上がったものは米の研ぎ汁なんかで煮る必要はありません。
漏れるのなら焼結が悪い、つまり焼成温度が低いということです。

なかなかこういう誤解を解くというか、あらたな素材への理解は進みませんが、何度でも発信していきましょう。

耐熱土 赤 20キロ https://www.nendoyasan.com/?pid=138066752

耐熱土 白 20キロ https://www.nendoyasan.com/?pid=138066751

※それぞれ10キロもあります。


意外と陶板での焼肉もグー!




posted by inoueseiji at 20:40 | イノウエセイジの頭の中

2022年08月08日

ヒーター線の交換に免許は必要か

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先月の出張前に受講した認定電気工事従事者の認定証が届きました。
あらたな国家資格の取得でまたイノウエの個人情報が国家に登録されてしまい、隠密活動がやりにくくなっております。

まぁ芸術学部でヌードデッサンばっかりしていた人間で第二種電気工事士とこの認定電気工事従事者認定証を持っている人はあまりないと思いますので、ちょっと自慢しときました。



で、今回は電気炉ヒーター線の交換に資格は必要なのか、ということです。


特にシン◯さんの100Vのヤツは自分で交換してね、というサービス形態のようですが、はたしてそれは大丈夫なのか?ということを考えてみました。

意地悪を書きたいのではなく、安全のためにいろいろと情報収集してみました、というネタ。


まず確認できたのは、ヒーター線の交換に免許は必要という動かざる事実です。
電気炉のヒーター線の交換は、電気工事士の免許が必要ない軽微な作業には含まれていない、ということです。



電気工事士法施行令 第1条第1項 (軽微な工事)

●電圧600V以下で使用する差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器または電圧600V以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、 スナップスイッチその他の開閉器にコードまたはキャブタイヤケーブルを接続する工事。

●電圧600V以下で使用する電気機器(配線器具を除く。以下同じ) または電圧600V以下で使用する蓄電池の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む。以下同じ)をねじ止めする工事。

●電圧600V以下で使用する電力量計もしくは電流制限器またはヒューズを取り付け、または取り外す工事。

●電鈴、インターホン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器 (二次電圧が36V以下のものに限る)の二次側の配線工事。

●電線を支持する柱、腕木その他これらに類する工作物を設置し、または変更する工事。

●地中電線用の暗渠または管を設置し、または変更する工事。


なんのコッチャという方も多いかと思います。




そこでクルマに置き換えてお話しをしてみましょう。

もちろんいつものように、すべて例え話、厳密に正しくない部分もちょいちょいあるかと思いますが、なるべくウソは書きませんのでそのつもりでお読みください。


というわけで、乗用車。

アナタが購入されているアナタ名義のアナタのクルマ、そいつに何をしようがアナタの勝手です。
ただし、乗用車というものには車検という制度があり、違法な改造や異常な騒音を出していたりすればパトカーに止められたり、車検が通らなかったりします。

しかし、本来は整備士の資格が必要な重要な部分の整備を、自分のクルマで自分が行うのは違法ではありません。

ブレーキフルードの交換でもタペットクリアランスの調整でも、やりたい放題です。
医師免許がなくてもお医者さんごっこが出来るということでしょうか。

しかし、それによって事故が発生したりすれば違法工事となり、車検が通らなかったからディーラーに復旧作業をお願いしてもおそらくは断られるでしょう。ディーラーにしてみれば責任取り切れないということですね。

ただ、以前動画でもお話ししているように、どっちを正義ととるかは国と地域で変わると思います。





話を100Vの電気炉にもどして。

メーカーはアナタに必要なヒーター線をパーツとして販売するけれども、かならず資格をもった人に作業してもらってね、みたいな注意書きが説明書などにあるんじゃないでしょうか?

どう、その辺は。

そうだとしたら、ウチはちゃんとそういう注意書きしてますから、事故が起こったらお客様の責任ですから〜!…と言えなくもない、逃げれなくもない状態を担保しているという感じでしょうか。

例えばホームセンターにはいろいろな電材が販売されているわけですが、免許がないと出来ない工事の部材を購入する際に、その工事に必要な免許の確認なんかあるわけがないもんね(笑)。


ちょっとグレーです。



ふくおか陶芸窯が販売しているKCシリーズのヒーター線の交換は、工場で行っております。送料はかかりますけれど実はヒーター線の価格自体はシ◯ポさんの100Vとそこまで変わりません。もちろんこっちの方が高いですが、何割も高いわけではありません。

ほ〜らやっぱり高いじゃんって思います?

ただし我々のヒーター線の価格には工賃が入っています。
経験豊富な様々な工事の資格をもった複数の人間による、確認作業と交換工事費用です。ヒーター線以外にも異常はないだろうかと、素人の方が確認できない部分も含めて多くのチェックが入ります。

さらに補修の際には往復の送料がどうしてもかかります。
そこまで入れると支払う金額は倍ぐらいにはなるかもしれません。

そもそもの窯の性能差はとりあえず置いておいて、ヒーター線の交換としてもそれは決して高いわけではないと思います。

慣れない方がヒーター線の取り外しや取り付け、端子への接続をするのは正直あまりにも危険だとわたし個人は思います。
温度が上がらないとか言われる方も、もしかしたら何割かは不良工事をしているかもしれません。それで事故が起きては本当にシャレになりません。


そのあたりもご考慮されて窯選び、業者選びをされると良いかと思います。




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posted by inoueseiji at 10:54 | イノウエセイジの頭の中

2022年08月02日

多分動画ネタにならないヤツ



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年に一度はみんなで海水浴。
今年は数日前に過ぎ去った台風の影響が残り、風もうねりも強かった。

サーフィンするほどではないが、ロングボードなら楽しいぞ、みたいな海。
福岡はウィンドサーフィンするヒトが結構多い。この日もかなりいた。


さて、こんな海で競泳のクロールや平泳ぎは通用しない。


クロールでは身体を煽られて波に酔ってしまうし、思い通りに進まない。
水上に出た腕で敵に見つかってしまうかもしんないし。

平泳ぎでは息継ぎのタイミングを取りにくく、吸い込む瞬間に波をかぶってムセてしまう。

というわけで、昨年の海水浴以降、コツコツとプールで練習していたこれ。





これの基になったのは実は我が国のこれかと思われる。





はっきり言ってプールでやっていると変なオッサンと思われるかと思います。
まぁわたしはいつもクロール500ぐらいやったらやるけどね。

しかし声を大にして言いたい。


海で生き残るのはどっちなんや、と。




これに似たようなことが他にも沢山あるだろうと思う。

例えばロードバイクやバイク・クルマ。

メカニックを従えていれば、そのマシンでそのタイヤでもいいかもしれない。
それに憧れてなんでも買うがいい。

しかし、通勤や日本一周にそのマシンは耐えうるのか。

公道にゴールはないのは承知のオッサン世代である。





ぐる〜っと回って「やきもの」。

たとえばロクロ技能士の資格は、特定のロクロ技術と就業年数を保証するものであって、その世界で生き残ることや、他人に教える技術の質を保証するわけではない。

ある作家さんのロクロ動画でだったか、全く立場の異なる職人さんが技法や道具の違いの指摘をされることが昔あったように記憶している。たしかに細かな技術は大変重要であるけれども、それが窯で焼成された作品にまでつながっていないとイケないし、一人で世界と向き合っている人と雇われている人の視点も論点も違いすぎるので全く噛み合わないのである。



そんなことを考えた宮地浜海水浴場。



日焼け止めを忘れた脛がヒリヒリしてます。



posted by inoueseiji at 15:27 | イノウエセイジの頭の中

2022年05月31日

5月が終わってしまいますネ


ご無沙汰しております、イノウエです。

気がつけば5月31日、今月一本も記事を書いておりません。
とはいえ、若い世代はまったくブログなどを見ていないようですから、大した影響はないんでしょう。

さて、動画もちょっと止まり気味ですが、「窯のはなし」は順調に増えております。


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忙しいといろいろと滞ってしまいますが、一部の熱烈な支持に励まされて楽しみながら発信していきます。
1月ごろのロクロ動画シリーズで捕まえた層は結構離れてしまったようですが(笑)。
よければ引き続き応援とご視聴の方、よろしくお願いいたします。




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いつの間にか庭の紫陽花も咲いています。
(去年の写真ですが撮影はイノウエ)



posted by inoueseiji at 06:54 | イノウエセイジの頭の中

2022年04月27日

オジサン二人が「あ〜」って言っている動画


天草陶石からなる色見は、温度があがるほど白い。

わたし自身にとってもみずからの操作で1300℃を超えたのは初めてでもあり、良い経験になりました。
色見、温度計、ゼーゲルコーン。

それらを正しく用いてこそ、ですし、大沢ガス炉商会の窯だから、というのもあると思います。

窯出しが楽しみですね。
posted by inoueseiji at 06:51 | イノウエセイジの頭の中

2022年04月22日

最近だとメルカリでメモリ購入したぐらいか?


とりあえず「窯」を「釜」と書いている人を信用してはいけません(笑)。

また、これはアリかな、というものでも価格が高すぎるきらいがあります。
まぁ大体そういうものは入札もされているし、メルカリだったらプロっぽいひとのコメントや交渉が入っていました。

いずれにせよ、アナタがたのしいやきものライフを送るのであれば、わたし個人はオークションはオススメできない。

わたしは昔結構出品したり購入したりしましたが、窯関連のものを購入したことはありません。
また販売もコチラの素性がわかっていた方が購入したようなところもあると思います。




posted by inoueseiji at 07:44 | イノウエセイジの頭の中

2022年04月14日

サイズは難しいですね

わたしの作品上の師匠であるKさんは、いきなり1㎥を設置してスタートされました。
いまもその窯は元気に稼働しておりますし、そのサイズだったから出来た作品もたくさんあったようです。

とはいえ、単純に計算すれば炉内の有効寸法が1×1×1メートルのガス窯、実際には幅が約2メートル、奥行きも2.5メートル、高さも2メートルほどあり、台車式のシャトルキルンです。その設置場所のイメージとしてはまぁまぁのサイズのトラックを駐車できる程度の広さが必要になります。

焼成時間もそれなりに長くなり、燃料費や窯詰めまでの仕事量やリスクも大きくなっていきます。この窯で一窯パァとかあったそうですから(笑)。




40年以上前であれば、そこまでアマチュア向けのガス窯はなかったというか、工業炉をメインにしている製造メーカーだっとすれば、感覚として1㎥は小さいというのもあった時代です。

サイズによるマウンティングもあったし、わたしもそういうことを言われたことがあります。
まぁ窯造れないヤツがいくらほざいてもなんとも思いませんが、いい気持ちはしませんよね。

これからという方に申し上げたいのは、窯のサイズで無理をしない、できるところからスタート、で良いということです。

以前、梶田絵具点の梶田さんも100Vの電気炉で二年頑張ればそいつは大きく進化する、みたいなことを言われていましたが、まったくその通りだとわたしも思います。

サイズで無理をせず、いつでも焼成できるというスタンスをもっておくことが、結果として早道だと思います。

無理をしてでっかい窯にして年に二回しか焼成しないよりは、毎週実験的な焼成を小型炉でしている人のほうがレベルは上がり、プロにもなれる可能性が上がります。


大切なのは焼成することですね。
なんて、一番焼成していないワタシが言ってるんですが。


posted by inoueseiji at 05:03 | イノウエセイジの頭の中

2022年04月11日

プロになる気ある?


無知な言いたがりのおかげで100V電気炉のヒーター線はすぐに切れると思われているようです。
まぁ、アマチュアはびっくりするわな。

そもそもプロはアソコの買わないんで。
ロクロとタタラマシーンはおすすめするけどね。

誰がどうやっても100回も持たない素材を使っているんだからしょうがないよ。
窯選べない層にブランド名で販売しようってことなんだろうし。

製造メーカーでは動画について会議したなんてウワサもあるけど、そっちも窯に手を出すならもうちょっとやることあるんじゃないですかね。むかしからロクロ回せる営業マンは1パーセントぐらいいるみたいだけど、窯焚ける人いないじゃん。だから海外で造ったり輸入したりするんだろうし、100Vに関しては設計もあんな感じなんだろうね。

プロになる気があるとして、そのスタートラインでマシンがそれならゴールは見えているって。ましてや中古探してます?
ホンダとかヤマハの隣に聞いたこともないメーカーの年式不明の中古マシンで並んでませんか〜。今のマシンはコンピュータで制御してるけど、その中古はまだキャブレターなんだね。

F1とかでもサポートメーカーとかタイヤメーカーが変わった途端に表彰台のメンツが変わったりするという場面を昔はよく観たけれども、ドライバーが早いだけじゃないんだってびっくりしたよね。機材の差が大きいということでしょう。陶芸作家もある程度がんばってきたのならば、そこまでおおきなテクニックの差はないと思うんですよ。つまり誰ががやれたことはアナタもやれる可能性が非常に高いんです。

だから大切なのは、その仕事のキモになる機材や道具があり、これだけは絶対に押さえておくべき基本があるってことを理解しておくことです。急がなくていい。

それをしないで成功するわけがない。

でもね。

飲食店をオープンするのに居抜きで中古の設備でもいいじゃないですか。
コストも抑えられるしね。

でも包丁まで中古はイカンやろ。

ましてや目玉焼きぐらいは作れるようになってオープンでしょうし、包丁の研ぎ方はマスターしましょう(笑)。

マスターするのに時間がかかるようなら長生きすればいいと思いますぜ。





焼いたものが勝ち、やったものが勝ち。



(LEVI'S衝動買い)
posted by inoueseiji at 08:10 | イノウエセイジの頭の中

2022年04月08日

江頭と長渕の後輩ですが何か?



動画は気がつけば300本を超えていましたが、まだまだ陶芸の世界の方に認知されていないというのがわかりました。
基本に立ち返って、窯のことをお話していきます。

わたしも築炉業界では最底辺におりますが、使い方ぐらいはお伝えできます。
テクニックを教えるべき場所でセンスとか才能とか言うことが美術や工芸の教育では多いようです。とくに美大ね。

その前があるってことでしょうが。

道具や絵具、溶剤、さまざまな機材の存在を知らないと、21世紀のご時世に「米の研ぎ汁で煮て目止め」とか言う20代が出現してしまいます。

わたしは毎朝5時前後におきておりますが、家族と朝食などをして朝ドラ観て、なんて中でいつも30分ほど空き時間があります。ネットをチェックしたり本をペラペラめくったりしておりましたが、その時間に撮影していこうと考えております。

今後ともヨロシク!




posted by inoueseiji at 07:21 | イノウエセイジの頭の中

2022年03月26日

一年講座を終え、短期講座で次のステージへ?


15年間の生涯学習センターの一年講座を終えました。
最後は備品や棚、窯場を大掃除。

思い起こせば、初年度の第一回の講座前、清掃部のオバサン3人がクンロク入れに来たところから始まりました(笑)。動画でお話しております。

イノウエを映画化するならココから?



posted by inoueseiji at 07:19 | イノウエセイジの頭の中