2024年02月20日

新しい窯に変わったら

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窯焚きが出来るのか出来ないのか、それが如実にわかる時があります。
新しい窯を設置した時、人の窯を借りた時などです。

それは電気炉であろうとガス窯であろうと変わりません。
焚ける焚けないの次にあるのは、以前と同じような作品が焼成出来るのか出来ないのか、ということ。

つまり同じカロリーを加える、同じ雰囲気で焼成するということが出来るのか。

ガス窯などについては以前にもグダグダと書いてしゃべっておりますので、今回は電気炉について。

そもそも制御がありますので、以前と同じプログラムを入れてポチッとすれば同じ焼成ができそうですよね。

しかし、そんなに甘くはありません。

窯のサイズが変われば、冷め方も変わります。これは釉調に大きく影響します。小型炉で急冷気味が当たり前でスタイルを固めてしまうと中型炉に移行したときに雰囲気が揃わないこともあるかもしれません。

今買い換えの予定が無い方でも、焼成の各記録をとっておくことをオススメします。コーンを入れて見える化するだけではなく、冷却時の記録もあると良いですね。

それから制御に組み込まれている熱電対、多くの人が「温度計」って言っちゃうセンサーやその周りの機器の誤差。これは全くのゼロではありません。温度計にも補償導線にもプロコンにも誤差はあり、新品であれ中古であれ入れ替えた窯が以前の窯と同じわけがありません。

かりに1250℃で±1%の誤差だとすれば、それは±12.5℃になります。1%の誤差というのは非常に優秀な機器だと思いますが、アナタとワタシで最大25℃の誤差があるということです。

それを理解していただき、必ずゼーゲルコーンやオルトンコーンなどで自分の焼成を見える化しておく必要があります。これまでコーンを入れたことがないという方は一度確認しておくことをおすすめします。そうすれば次の窯になった時に同じような設定を見つけやすくなります。SK8で焼成したいけれど、この小型炉だと1255℃に設定しないといけないのに大きな窯だと1240℃でよかった、なんてことはザラにあります。

それを知らないまま、新しい窯や初めてのメーカーをディスられてもオジサンたちは困っちゃいます。電気炉は先に全部考えてプログラムを入力しておく必要があります。ビール片手にできるバーベキューとは大違いなのでござんすよ。

「こん人は鍋が変わったけんカレーが作れんくなったっち言いいよるばい」なんて言う失礼なヤツがいたらイノウエが殴っておきますのでご安心ください笑。

ロクロに賭けてきた人、絵付けに賭けてきた人、いろいろな方がいるはずです。それぞれの得意分野があるでしょうし、それを活かした作品をこの世界に産み出して、使う人を幸せにしてください。しかしそのためには窯と焼成は充分にコントロールしていただきたい。そのための情報発信を続けていくつもりです。

じゃまた!
posted by inoueseiji at 07:14 | イノウエセイジの頭の中

2024年02月17日

カーマ窯カマ窯かまカメレオン

怒涛の一週間はまだ終わりません。
ご安全に〜。

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posted by inoueseiji at 07:20 | イノウエセイジの頭の中

2024年02月12日

窯には国民性が出てますネ

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(ボトルオーブンの逸話はマジで面白い)

お仕事の現場確認のためとお客様の訪問などで有田・波佐見に行ってきました。
土日もあんまり関係なく仕事しております(その分、平日遊んでることが多いけど)


波佐見やきもの公園の世界の窯広場。
世界各地のいろいろな窯が原寸や縮小モデルなどで設置されています。











確認すると以前動画にしたのは4年半前ですね。
このあたりから視聴回数が減ってマス笑。

窯に興味がある方や、自作を考えている方は可能なら見に行かれることをオススメします。
特に日本の角窯や錦窯の現物を見ることは中々ないと思いますよ。

今回は急な予定での訪問でしたので、いくつか行きたいところや会いたい方があったのですが、それはまた次回ということに。






posted by inoueseiji at 07:26 | イノウエセイジの頭の中

2024年02月07日

タイパとコスパを考えると損します。


お邪魔しますか?イノウエです。

昨夜家族で観ていたテレビ番組で高学歴な方がドラマや小説や音楽を倍速で視聴したり、再生回数やレビューで観るかどうかを判断する、というまぁ予定された発信なのか、極端なタイパとコスパの考え方に50代の別の芸人がちょいと苦言を呈する、みたいなシーンがありました。

非常に興味深い。

そういうことを言う人がいるのは聞いていましたが、初めてこの目で見た気がします。
それはそれでいいと思うんですが、モノを作ってない人なんだなとシミジミと感じたオジサンでした。

ルート九大・芸術学部卒業のイノウエとしては、そんなことが言えるのは最高学府の人だけじゃん、と思いますし。逆に仕事を見据えて中卒で修行にはいり30代でわたしの年収なんてブッちぎっている人も知っていますが、そういう方とか?

窯焚きや陶芸の技術について、わたしの発信の根幹にあるのは、ダラダラと修行したり、学校や教育機関で教われないのなら自分で窯焚いちゃって、トットトやっちゃいなよ、ということです。それでも、結果として経験と時間、もっと言えば失敗と遠回りをしていない人はなかなか真実には近づけない。それに気がついていくと思います。

モノを作ることや、プロになるということは、決してタイパとコスパを追求してはできないとわたしは思いますが。

プロは「チクショウ!今日この道具があればもっといい感じに出来てたのに!」という道具を現場帰りにホームセンターで購入してその後数年使わずに道具箱で塩漬けにしたり、支払われるギャラよりも資料代の方が高くなったりとか、その仕事を終えるために必要な計測機器を買う羽目になったとか、400万の医療機器の購入に踏み切ったら、電動ロクロに同じロゴマークを発見してアララと驚いたりしているのです。

もちろんテレビですから、こんな感じで発言しちゃってください、という打ち合わせは絶対にあったはずですから、鵜呑みにしてはいけませんが、最高学府を出てもユーチューバーとかモデルとかやっているという部分に、彼らの影のご苦労に思いを馳せてしまいました。どうぞがんばってください。

そんなわけで。
タイパとコスパを追求すると人生はあまりうまくいかないような気がするオジサンもいる、という話です。

みんながタイパとコスパを考えたらこの日本から職人やアーティストは生まれなくなります。
美術や音楽の授業はさらに削られていくようでちょっと怖いですね。

実はわたしは毎日同じ曲をこの半年ほど弾いています。去年の発表会で演奏したピアノソナタです。
毎日同じ曲を弾くことで、山のような気付きがありました。

色々な曲を簡単アレンジでたくさん弾くのも、オジサンピアノの一つの形ですし、きっと楽しいはずです。しかし、オリジナルの楽譜に向き合って、同じ曲をひたすら弾くのもかなり効果がありましたし、継続中です。もちろん他の曲も練習しています。

陶芸にまつわる技術でも同じことが言えると思います。訓練校出身の人間ならわかってくれると思いますが、電動ロクロでいえば切立湯呑です。われわれ訓練校出身者は切立湯呑だけを挽き続けたあの半年間があるから「轆轤が挽ける」人、もしくは上位の予備軍になれているのです。

今更テレビで言われるまでもなく、プロの世界ではタイパとコスパは追求しなくてはいけません。
でもそれは決して曲のイントロをカットするようなことではないという気がしますね。

何に対してのパフォーマンスなのかをちょっと意識すると、仕事と人生はもっと楽しいものになると思います。


さて。

包丁を研ぐことはわたしの一週間の予定の中にしっかり組み込まれていますが、これはタイパとコスパ的にはどうなるのかしら?

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(砥石を作ったところとその窯を知っているというのもいいものです)
posted by inoueseiji at 07:29 | イノウエセイジの頭の中

2024年02月06日

マウンティング出来る世の中にしたい

正月休みには幼友達といつもの宴会をしていました。
そこで今年初めて意識したのが男同士のマウンティングです。

やっぱり我々は類人猿なんだなぁと思いました。

仕事で散々そんな目にあっているだろうに、幼友達との宴会でも無意識にそれをやってしまうことがある。
先日ピアノの先生にお聞きしましたが、女性はもっとありますよ、とのことでした。

まぁ人間ですから、それはそれで必要な要素ということでしょうし、マウンティングをされてナニクソと頑張った若かりし頃の自分がいたのも事実です。

この動画で言いたいことや、わたしが普段意識していることは、発信したり教えたりする立場の人がマウンティングするのは超絶みっともないんじゃない?ということだけです。宴会の席ならいくらでもやってください。

若いときに真っ黒に日焼けして、美大上がりの弟子共が全然しない工房の敷地の草刈りを黙々としていた、ある師匠の息子さんを知っています。地に足のついたオトコだなと思っていましたが、いつの間にやら陶芸家っぽくなっていて、ちょいとマウンティングしているのをネットで発見笑。めっちゃオッサンになっていて時間の流れを知りました。それは全然いいとして「今の若いヤツは」とイノウエよりも若い彼が言っているのが微笑ましく、なにか哀しく、この動画になったという流れ。

確かに今の若いヤツはと言いたい時もある歳にはなった。
でもそのセリフは紀元前から若者が言われてきたセリフ。
わたしも散々そんなことを言われてきた。その時にナニクソこのオヤジ覚えてろよと思ったし、こんなオヤジにはならんぞとも思いました。まぁなっているかもしれんけど。

一部の人間は、窯という軸とキーワードでやきものを見ているわけです。
その時に「今の若いヤツは」といえるほどの情報は無いじゃないか。大学いこうが訓練校いこうが窯焚きを一人で出来る人がいないじゃない?人に教えるレベルで理解している人はどれだけいるのかな?先生でもあやしい人いませんかね?(これがマウンティングか)

そんな人がたくさんいて、山のように情報があるのにという時代や状況なら、それを活かさない若人を見て「今の若いヤツは」と窯の世界でも言えるだろうけど。

マウンティングできるって同じ価値観で生きている仲間がいないと出来ないことです。

ある意味とても羨ましいことです。逆に言えばどんな人を前にしても「窯焚けない人」という見方をして余裕を感じている自分がいるってことなんでしょうが、それはマウンティングじゃないんです。相手が窯焚きに価値を見出していないから。相手が窯焚きや陶芸窯に価値を見出しているのなら、尊敬されてモテまくりでしょうが、残念ながら動画の視聴回数もチャンネル登録者も全然ダス。

釉薬の調合した数マウンティングとか、一日に何個挽けるマウンティングとかもあるけど、バカバカしいよ笑。壺のデカさとか、窯の燃料の種類でとかもね。

でもそれが出来る世界の方がよっぽどいい。



そしてさらにレベルの低い秘密。

いやいや。
ノーコメントかな笑。

まぁそりゃ秘密じゃなくてアナタの窯でしか通用しない「コツ」ですって。
(言ったら殺されそうな秘密があるのはある)


オープンソースでサポートの方が楽しい老後が待っていると思う。




そんなことないかな?
posted by inoueseiji at 07:29 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月30日

炉内の雰囲気差をどう考える

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(ロバジョンがいそうである)

湿度が高い朝のモヤが幻想的、イノウエです。


さてさて。


最近いただいた質問でいくつか重なった内容があり、ここで紹介したいです。
どちらもガス窯。

一つは温度のコントロールがうまくいかない、もう一つは炉内の雰囲気が揃わない、というもの。
ザックリとまとめれば、コントロールがイマイチということでしょう。

このブログの文章でたいしたことは伝えられないと思いますので、そこは動画などを観ていただくとして。

確認できたり、お電話でお話した方など、意外と多いのが、炉圧への意識がない、その確認をしていなかったというもの。

「炉圧」が正しい用語なのかはわたしは知りませんが、プロの間では通用するので、使っております。ようするに内圧のようなイメージでしょうか。薪窯で薪を投入すると最初に色見穴から炎が吹き出しますよね、あのイメージ。

ガス窯では本体横のバーナー口の上のカベに空いている穴で確認。

ガス窯のわずかな炉圧の変化は見ても手をかざしてもわかりませんので、ライターの炎をかざして確認します。それをやらずにプロになっている方がいましたが、わたし個人の感覚ではあり得ないし、スゴいなと思いました。家業を継いだ方などもそういう感覚の人がいるようですが、いづれの場合も、窯のサイズが変わったことで全くコントロールできなくなりご相談をいただいたというわけでした。

さて雰囲気のはなし。

(あ、一応断っておきますが、きちんとした製造メーカーの窯で煙突の長さなども適正であるという前提で説明します。バランスが悪い窯、設計がどうしようもない恋の歌になっている窯もあります)

一つの例えとして、ロウソクの炎のどこで焼成するのか、というものがあります。別にファラデーとかじゃなくて、外側の酸化炎なのか、芯に近い部分の還元炎なのか、ということですね。

今自分の窯の中でロウソクの炎がどのようになっているのかを想像する。わかりやすく穴窯で考えれば、焚口の部分がロウソクの芯、煙突が炎の先端側ということ。温度が低い場合は、ロウソクのの炎は小さく、温度が上がればロウソクの炎は大きくなるわけです。さらに進めば窯のサイズよりも炎のサイズの方が大きくなる。そうすると煙突から炎を拭き上げるようになるということですね。ま、あくまでイメージで捉えてください。

先述した薪を投入した時でも同じですね。投入直後は炎が大きくなり色見穴から炎が吹き出す。薪が徐々に燃え尽きると色見穴からの炎が小さくなり、やがて落ちてしまう。そこで次の薪を投入という流れ。薪の投入量は窯のサイズと現在の温度などで決めていきます。5分ごとに投入するのは大変だし、かといって30分持たせようとするのは無理。そのあたりで量を決めていきます。入れるタイミング、しっかりと燃やすのか、食い気味に入れていくのか。

ではガス窯です。

ガスバーナーは常に調整されたガス圧で安定した炎を吹き出しています。あとはその量の調整と、薪窯ではほとんど行わない煙突側の操作を積極的に行うことで、炉内のロウソクのの炎がどの程度伸びているのか、をイメージしつつ窯をコントロールしていきます。

そして倒炎式の窯ではロウソクの炎はひっくり返ってますので、しっかりと想像力を働かせて今複数のバーナーで起こした大きな炎の先端はどこにあるのかを、ダンパーやドラフトを微調整し、それによっておきる温度計の数値の変化を確認してイメージを固めて焼成をすすめていきます。

色見穴にライターの炎をかざしてみれば、今炉圧がどうなっているのかがわかります。ある程度の温度になればそれはロウソクの炎のどの部分が炉内にあるのか、ロウソクのの炎の先端はどこに到達しているのかをしっかりとイメージとして捉えます。

結局その答えは、焼き上がりの作品とその焼成の再現性でしか確認できませんが、焼成というものは原理と操作はそこまで難しいものではありません。誰にでもできます。


大切なのは思い込まないこと、確認すること、本や動画やブログはヒントであって、最初の答えは自分に窯でしか知ることはできません。そして、その答えが正しいかどうかは新しい窯や人の窯をいきなりコントロールできるかどうかでわかります。


質問は必ず次の方への発信に繋がりますので大歓迎ですが、情報不足ではまっとうな答えは出来ませんのであしからず。


posted by inoueseiji at 07:30 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月25日

「やきもの」って「焼き物」だし「焼き者」だろうよ。

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ウチの近所にもコメダ珈琲ができまして嫁が喜んでおります。
ウンウン。

わたしも25年前に、瀬戸市で芋焼酎が買えるようになったり、博多ラーメンの看板が出てきたときには、嬉しかったものです。


さて。今はそば焼酎が好きなんですが。

プロの料理人に以前聞いたことがあるのですが、レシピは結構教え合うそうです。まぁ人によるだろうけど。
で、なんでかというと、ソースや料理のレシピを教えても、

絶対に同じように出来ない

からだそうです。


道具が違う、タイミングが違う、素材が違う、切り方が違う、火力が違う、人が違う…。

だから絶対に同じにならない。
だ・か・ら、いくらでも教えるということでした(その人はね)

翻ってやきもの業界はどうなんよ?
だれか窯の焚き方教えてますか?
釉薬のレシピを教えてますか?

別に教えろ、と言っているわけではないのですが、せめて教育の現場や発信している人は教えて欲しいもんですよ。
今の若い連中は〜とか言う前に、いくらでも教えるからやってみない?と背中を押すのも一つのアプローチです。

自分の薪窯でしか通用しないしょうもないコツを秘密にする前に、自分の仕事をイチから全部公開するほうがよっぽど男らしいって話。そもそも薪窯でマウンティングするなら、熱電対と温度計とか使うほうがダセェと思う人がいるらしいです〜。

陶芸本で焼成についてのまともなものが無いのも腹立たしい。
昔の本は結構しっかりと書いてあったし、「窯の焚き方・作り方」なんて図面と焼成グラフと操作方法が全部書いてあった。

それぐらいの情報がいつまでたっても出てこないのが切ないほど悲しい。

薪じゃないととか、自分で土掘ってるアピールとか、それもいいけど、その前に発信するなら焼成ちゃんと伝えていこう、プロのみなさん。

もしかして〜。

焚き方を公開できないってことはアップアップで焼いてるってことかしら。それとも焼成はワンパターンで固定して原料や調合で戦っているのかな。


「やきもの」って「焼き物」だし「焼き者」だろうよ。

その世界で焼成方法の話が全然ないってさぁ。
使ったこともないのに「窯の選び方」?発信の目的が意味不明だね。何℃になったらどうこうするとか言っている方は温度測定方法は大丈夫かしら。

昔のMr.バイクの記事を思い出して懐かしいわ。


オレの焼き方はこう!
アイツはこう!
ひっぱるのは酸化で60時間!
いやいや1100℃からこう!
こっからは湿った薪じゃ!
ロストルのサイズってこう!
絶対に1050℃で投入!


これぐらいのネタでわちゃわちゃしたいと思うぜ。

…ってどっかのオジサンが言ってました。
今日もご安全に!
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posted by inoueseiji at 07:30 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月23日

キャブレターのオーバーホールをした世代



偉大なるトヨタ自動車の販売会社、福岡トヨタのわたしの担当係長さんは、一度も自分のクルマのボンネットを開けたことがないそうです。

それを聞いてからは整備担当の若手の方を大事にしておこうと決心したイノウエです。

さて。

今はカブでもインジェクションですが、わたしが若かりし頃はマフラーをスーパートラップに交換するとか、草レースに出るなんて時には、キャブレターを開けてメインジェットを交換するとか、ニードルジェットの段数を変えるとかやっていたもんでした(ああ年寄りくさい文章)

スーバートラップとキャブレターって何?という方は放置しておいて。

自分が使用する道具や車両は、出来る範囲は自分の手で整備しておきたいと今でもわたしは思っています。
BBのグリスアップとか包丁研ぎとか、エアクリーナーエレメントは自分で交換なオジサンです。

大昔の話ですが、アルバイトのお金でどうにかこうにか芸術学部での制作活動の資材を購入し、通学でオフロードバイクに乗っていた大学生の頃、ときどきオフロードの草レースに社会人の人たちと出ていました。なんとか完走して一、二個トロフィーをもらった程度。

基本、いつだってお金がありませんので、言い訳がましくいつもそのことを口にしていました。ある時、ウィリーを教えてくれた社会人のバイク仲間がアホな大学生の言い訳にうんざりしたのか、ザックリと胸をえぐられることを言われたのです。

「お金がないないというけど、キャブをオーバーホールしたり、掃除はできるんじゃないの?」
(原文:いっちょん金んなかって言うばってん、キャブば分解してたい、掃除やらは出来るっちゃないとね?)

ホントにその通り。

お金がないということを勝てない言い訳に、整備ができない言い訳に、パワーが出ない言い訳にしていたんです。

でも工具はあるわけだから、分解して掃除したり、チェーンやキャブレターやエンジンを調整したりは出来る。それをするだけでもバイクの挙動は良くなり、それは必ず良い結果に繋がっていくものです。

メンテナンス本とか雑誌とか、なかには胡散臭い情報もいっぱいあったけれども、情報は探せばあったし、やっている先輩友人はたくさんいたんですよね。


さてさて陶芸の話ですが。

訓練校でロクロの構造についての座学とプリントは配られましたが、多分同期のほとんどはおぼえていなと思います。

そんな座学はどうでもいいからロクロやらせてくれと思っていた1科の生徒は多かったでしょう。民吉先生の授業なのに寝てた奴多いしな笑。

そもそも、道具を整えるとか、整備するとか、どうしても美術・工芸って教育現場に持ち込まれていないと思います。
(そこで見て盗めというなら学校制度にせずに金を払って雇ってヨ。コッチは親に学費払わせて来てんだからサ!)

今の時代は違うのなら結構ですが、わたしが大学で専攻した彫刻にしても、木彫室の機材の使用方法をちゃんと習った覚えはない。人づてだったし、それが間違いだったりした。それで軽く事故がおきたら担当の助教授がブチ切れてたけど、そもそもアンタが何にも教えてないだろ、と現場の人間は思っていた。

瀬戸の訓練校だってロクロの構造や窯についての簡単な座学はあっても、電動ロクロの構造を実機で講習することはなかったし、ましてや窯は見ただけって感じだ。

それじゃやっぱりダメだと思うし、窯の情報発信にしても、ロクロの整備にしても、「思い込み」を発信する方がいて、それを鵜呑みにする方がいて、その問い合わせに答えるバカなオジサンがいるという構図はナカナカ変わりません笑。

ロクロでものを作ることについての技術や実際の作業についてはたくさんの情報がありますね。素晴らしいことです。わたしは今年も陶芸窯についてと同様、機材の整え方や使用方法、技法であれば基礎的なことを発信していければと考えています。


今日は灯油窯を焚いていて灯油がなくなってしまうという夢で目が覚めました。
posted by inoueseiji at 07:32 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月19日

見えてるところだけが重要ではない


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KCシリーズの蓋を開けるとこんな感じ。
断熱材とフレームの間に空気の層があります。ご存知のように空気は大変優秀な断熱材です。
また電気炉の底部から空気が入るようになっておりますので、電気炉で発生した熱で自然と熱は上に抜けていきます。
炉蓋も空気が抜けるようになっておりますからね。

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そんな高尚なことばっかりを現場で考えているのが理想ですが、実際にはトイレの水道ラインの水漏れを発見してまたニップルがもげたりしております。

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あぶねぇ、あぶねぇ。トイレが水浸しになるとこだったぜ。
仕事始めに外の水道で練習しといて良かった笑。

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(逆タップをもう今年2回も使った)

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(モンキーもいいやつ欲しい)


建物って。

いくらカッコをつくろっても、インフラや土台がちゃんとしていなければどうしようもない。それはどんなモノや人や技術でもそうだと思います。

筑前工房の水回りと電気はほぼわたしが手を入れて安心・安全な状態になりました。
ボロいけど整備は行き届いているエンデューロマシーンって感じヨ(どんな?)

世の中、末端の機器はいくらでも便利に快適になっていきますが、所詮は床を剥がせば電線3本と光ケーブル、その先は有線で海底に引き回した糸電話が世界に繋がっているだけだしサ。


そうそう。

テレビはジャニーズ事務所と吉本興業ばっかりやんけ、と思っていたらどっちも昨年からビシバシやられてますね。

いま絶賛報道中の彼について、わたしは別にどうとも思いませんが、一度だけものすごい違和感を感じたことがありました。いつか年末の特番みたいなお笑いバラエティで芸人みんなで黒いピチピチタイツを着ているのを偶然テレビで見たんですが、あの彼の身体のバランスがちょっと「ええ?」という感じだったのにビックリしてしばらく画面を凝視してしまったのをおぼえています。

卑近な例ですが、わたしの身体であれば、走ったり自転車乗ったり、なるべくバランスよく全身に肉をつけて、スイミングと防弾のためにお腹周りに8センチぐらい脂身をつけているんです(お金かかってますよ)。それが標準的なオジサンのボディというものでしょう。しかし彼の身体は胸周りと肩や腕周りは恐ろしいほど鍛え上げられていたのに、それを支える下半身が華奢にみえるほど細かった。それはそれでそういうトレーニングの途中だったのかもしれないし、別にそれをもってどうこうは無いのですが。あの違和感は強烈に残っています。

わたしは彼の身体をテレビで見たときに、三島由紀夫の懸垂の写真を見てその身体の弱点を指摘した専門家の話(確か自衛隊の教官だったか)を思い出したのです。ようするにカッコだけでこいつは体力がないぞ、みたいな指摘だったと記憶しております(オレが言ったんじゃないから笑)

でもね。

それでも三島由紀夫の身体はバランスが取れているように素人目には見えますよ、カッコいいし。

たとえば、ある作業やスポーツをして結果として出来上がる筋肉や身体、それをさらに鍛えていくという行為と。ある目的を持って筋肉や身体を作り上げるという行為。

この差が尋常ではないぐらい大きいと思いますね。

人のトレーニングのいい悪いを言いたいわけじゃなくて、佐賀あるぜもとい、差があるぜ、ということですたい。

ええ、オッサンだって厨ニの時代がありましたので、鉄アレイやブルーワーカーとか買いました。エキスパンダーに髪の毛はさまって泣いたこともあります。でもそれはガキンチョだったからですからね笑。

いいとか悪いとか(報道が事実なら悪いヨ)は別として、そういう部分にうっすらとその人の感性が垣間見えるという感じがします。

車やバイクで言えば、降りてしまった自分が言うのも何だけど、古い友人たちの愛車とバイク、その選び方や変遷は如実に彼ら彼女らを表しているし、それは仕事の仕方や遊び方にも出ているようにも彼ら彼女らのインスタを見て思っております。自転車だって同じでしょうし、やきもの仕事も同じでしょう。

足腰と基礎が大事ってことかしら。



まぁ我々は仕事とパートナーを大事にしましょうね。
取りとめない話になったなぁ。
posted by inoueseiji at 07:51 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月17日

仁義なき戦いは好きだが仁義は通す

最近多いのは、いや数年前から増えてきたのは、まだ存在している会社や業者の対応に不安や不満を感じてわたしに問い合わせをしてくださるお客様です。あざっす。

とはいえ、声を大にして言いたいのは、そうしたお客様は、ちゃんとその業者なりメーカー?なりに仁義は通しているということだ。

購入したところだから、いつもお世話になっているから、わかってナイのはわかっているけど他所に持っていくのは筋が違うから、家族の紹介だから、先輩の紹介だから、などという理由だ。

「呉のヒロノさん」じゃなくてもそれは常識でしょう。そうして筋を通しても、いつまで経っても見積書がこないとか、いい加減な返事をしてくるとか、資格も経験もないのに工事するとか、素人目にもコイツまじで?みたいなことがあるからわたしに話がくるのだろう。

トヨタに乗っている人にどんなことがあったら元ニッサンのカルロスに相談するのでしょうか?そう考えれば、けっこうエグい状況というのがわかるというものじゃないかな。もちろん、わたしにだって同様に数件の逆の例はあったし、今もどこかであっているかもしれないけども。

だとしても、少なくともわたしとカルロスは無資格ではないし、未経験でもありませんので、仕方ないかということになるけれども、なんの経験がない人が現場確認にきて以前とは違う話をしてお客様を不安にするというのはいただけない。そもそも2,3年の経験で現場確認や見積りが出来るわけもないだろうに。

またアチコチの窯業関係の業者さんで経営者が世代交代したり事業継承したりしているというのも事実だ(どこがというのは今回は伏せておこう)
それはそれで結構なことだし、さもしい根性で事業継承の補助金でもなんでももらってればいいとは思うけれども、親族だからとか、オツムがいいからとかで陶芸窯の業界に参入されてもわけのわからんことになるだけでしょう(なってるぜ笑)

営業所を閉鎖したり、リストラしたり、それはそれで結構ですが、そもそもトップが焼成や搬入設置工事の経験がナイならそれこそナイナイセブンティーンじゃなくてNAI・NAI 16ですぜ。車業界だってトヨタの会長もあのカルロスもゴリゴリにレースしてたじゃん?還元焼成してくださいよ。シンリュウや大沢ガス炉商会、共栄電気炉製作所のトップを見習ってくだせぇ、お代官様。

窯をパッと見てその重量や運搬方法を思いつかない人がいくら現場に来てもなんにもならないからね。
陶芸家を目指す方はとっとと焼成を経験して旧態依然とした「修行」みたいなものはぶっ千切ってほしいけれど、それでも究極は経験値がものをいう部分もあると気付いてさらに上達していきますよ。それが設備側の仕事をする我々ならばなおのことです。ましてや焼成も製造も設計も設置工事も経験してないのはダメダ〜メ。

情報は出していきますが、それをもとに経験は自分で積んでいくしかありませんよね。
活動自粛とか勘弁してやぁ〜。



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そうそう、田中製陶でお仕事したことあります。
(お兄さんとのことでした)

posted by inoueseiji at 08:14 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月16日

草刈りして一年たった

筑前町というところはとても良い町です。
ほどよい田舎感がありながら、すこし走れば大きな町にアクセスしますし、博多駅までの高速バス路線もある。

大きな病院もあるし、温泉もある。コンビニや一通りのチェーン店なども国道沿いにそろってます。
陸軍の飛行場があった場所ですから平坦な土地ですけれど、夜須高原記念の森なんて場所もあったりする。

若かりし頃に住んでいた阿蘇郡も良かったけれど、じっさいに家から90キロ離れた山の中の不便さはあった。
そういう意味では筑前町と実家の距離感は、今の自分にちょうどいい気がします。本当に巡り合わせだったと思います。

昨年はいろいろあったというのもあるけれど、新拠点のオープンは伸び伸びになり、草刈りと補修工事で一年が終わったという気がします。

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借りたときにはこのフェンスが見えないぐらいでした。

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スゴいよね。今見ると。

先輩のシムラさんが薪割りが大好きなように、わたしもこの一年、草刈りがちょっと好きになりました。
草刈りをつづけているとほんのちょっと哲学的になる気がします。

イヤイヤやったらただの労働ですが、思索の時間と思えばナカナカよいものです。
草刈りをしてきたこの一年で、自然や植物にたいする感覚もかなり変わりましたね。

最初は憎しみみたいな感情、特に夏とか。
そして今冬になると半分枯れてしまったような状態であっさりとこの手に駆逐されていくのを見るともののあわれを感じちゃうやん。

そしてまた春になって暴威をふるう夏が来るんでしょう。
そのときにこっちも少しは緑花咲く状態になっているんでしょうか笑。

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陶芸本読みにきてください。


ふくおか陶芸窯 筑前工房

〒838-0211
福岡県朝倉郡筑前町下高場2903−1 電話 080-9534-7310

※ 現場確認や出張工事のこともありますので一度お電話いただけると確実です。



posted by inoueseiji at 07:19 | イノウエセイジの頭の中

2024年01月05日

仕事はじめです


初夢は梶田絵具店に行くという内容でしたイノウエです(マジです)
八幡台から文化センターの丘を超えていくんですが、夢の中ではそれが2000メートルぐらいあって、ようやくお店についたら聞いていたよりも孫が多いというカオスな状態でした。

たぶん吉兆でしょう。


明けましておめでとうございます。

元旦からいろいろなことがあって正直わたしも精神的に打ち砕かれたような気がしました。
昨日ようやく珠洲焼のお客様の無事も確認できて安心しましたが、被災した方々や亡くなった方々を思うとやりきれません。

それでもそれぞれが自分の仕事に向き合って経済を回していくしかありません。そうすれば被災した方々やそれを支える様々な職業の方々への助けと繋がっていくはずです。

我々はやきものを生業としていますので、仕事であれ趣味であれ楽しくやっていきたいものです。
やきもの業界をグイグイ回しておけば被災した産地にもプラスになっていくはずです。



さて。見切り発進の新拠点、昨日は落ち葉を掃除したりしておりました。
随分キレイになってきた外まわり。

しかし、バケツに水をいれとこうとB棟の外水道の蛇口をさわると突然ポッキリ。
吹き出す水を避けながら井戸ポンプのブレーカーを落とします。

流石にいくつもの修羅場をくぐってきたイノウエでございます。


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そもそもここも素人工事で「ガス配管器具」で「水道配管」をしております。
ほんの一部の部材にガスと水道に供用のものもあったかと思いますが、普通ではありません。

電気工事同様に、外の蛇口もやり直しをしなければならないと思っていたとはいえ、ニップルがサビサビであまり関わりたくなかったのも事実。


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まずはなるべく「ニップルだったもの」を取り除きます。
ゴミをとってラスペネとかを吹いておきましょう。


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いつかはやらなければならない場所だったのでモノタロウで水道用逆タップは入手しておりました。
いったい何屋になりたいのかわからなくなってまいります。


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こうして突っ込んで緩ませる方向に回せばタップが引っ掛かって回ります。
回りますって言ってますが、回るまでに20分ぐらい悪戦苦闘しました。
やっちゃったらコンクリ斫って水栓柱ごと交換になっちゃいます。

ちなみに逆タップはサイズもいっぱいあって、折れたボルトなどにも使用します。
ボルトであればドリルで穴を穿ってからタップをかけます。ググってみてね。


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はい、取れました。

せっかく蛇口を取っているのでコマやパッキンも交換しておきましょう。
そういう部品は在庫しておりました。なにしろDIYの訓練施設かよ!ってぐらい素人工事や補修箇所があるのがこの新拠点なのです。


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ヤレヤレ無事に水が出ましたね、と終わってみればもう夕方。
中途半端なお掃除だったので、今日も早めに行ってお掃除です。


展示用の電気炉がありますのでサイズ確認いただけます。
お茶を飲みながら窯の話でもいたしましょう。

震電のある大刀洗平和記念館も近いですヨ。

皆様のお越しをお待ちしております。

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posted by inoueseiji at 07:38 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月31日

良いお年をお迎えください

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(お餅がいっぱいだ)

大晦日から元旦になっても、ただ一日が経過してカレンダーがめくられるだけなのかもしれませんが、そういう区切りがとても大切だと思います。

築炉や陶芸の業界を良くしていかなければならないという思いを、直接メーカーの社長に言われたり(シ)、言わないまでも長くその企業の経営方針で示されたりして(共・梶)、50過ぎから特に、自分も微力ながらという気持ちで仕事をしてきました。特に今年はその気概がなければ耐えられなかったんじゃないかというぐらいイロイロありました。

似たようなことは今年のニュースで日本全体の問題としてもいくつか報道されたようにも思います。
プロがプロでなくなっていくのは実に勿体ないことです。

自分でプロです、なんて言うのはこっ恥ずかしいことこの上ございませんが、プロにしかないプライドはわたしにも多少はありますし、それにしがみついて日々を生きているというのが正直な気持ちです。苦しいときもありますが、プロは絶対にそのプライドを捨ててはいけません。できれば人の上に立つポジションの方や指導する立場の方こそ、それを伝えていってほしいものです。

それは実に些細なことの積み重ねです。面倒くさいから余ったボルトでくっつけとけとか、設計図と違うけど機能は問題ねぇやとか、見える場所じゃないからいっかとか、免許ないけど動かせるしぃとか、そういうことをいい加減にせずにお客様の気持ちを想像して大切にできるのかどうか。

自分と窯に嘘をつくのかどうか。

わたしは来年も「本業に関しては」そのプライドを守っていきたいと思います!


どうか皆様良いお年をお迎えください。

ありがとうございました。




posted by inoueseiji at 07:22 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月26日

造って飛べるは凄いと思う。

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(ゴジラ効果で人は多め)

古い友人が先週末に新拠点に初めて来てくれました。

彼の要望としては

  • 震電見たい
  • 温泉入りたい
  • 鳥刺し喰いたい
  • 呑みたい

でしたので、まずは大刀洗平和記念館に行って震電。

80年近く前にこんなものを開発する技術力が我が国にあったというのがスゴいと思う反面、だとしたら自分たちがどんだけ無謀なことをしているのかも判ってただろうになぁとも思います。

もちろんこの写真の震電は模型であって、本物ではありません。
それでも意外とデカい!と友人は喜びつつも、特攻に散った海軍・陸軍のパイロットの名簿を見てなんとも複雑な表情をしておりました。もちろん私もですが。

震電の開発の中心人物は技術部の軍人で、造って飛べる人だったとのことです。厳密には設計してテストパイロットが出来るということですが、これは中々にスゴいことだと思いました。

窯を造って焚ける、の800倍ぐらいスゴいことですヨ。



隣にはいわゆるゼロ戦があります。
三二式ですね。

パイロットを育てるコストや機体の製造コストを考えると、やっぱりいつもやりきれない気持ちになりますね。

大刀洗平和記念館は新拠点からはクルマで10分弱の距離です。

その後はご要望どおりに地元のお肉屋さんに行って鳥をゲット。
鍋の用意もして、近くの温泉施設にて温まり、鳥と鍋で深夜まで盛り上がりました。
posted by inoueseiji at 06:55 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月19日

盃がとっても大事

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※これは陶芸ブログです。

ようやく「ゴジラ-1.0」を観ました。
いやめちゃくちゃ面白かったです!

新拠点の近くには大刀洗平和記念館があるのですが(かつて巨大な飛行場があったので)、そこに震電のレプリカも展示されています。
あれが飛ぶとこんな感じかぁ〜という感動もありましたね。

シン…があまり好きじゃなかったイノウエとしては大変面白かったです。

今回は大事な友人と忘年会をする前に酒の肴になるので観ておいてネと言われていたし、信頼する多くの友人知人がSNSで良かったという発信があったので、あくまでもお付き合いのために観に行ったというのが本音です。

事前情報ゼロで期待値もゼロ。
予告編も観てませんでした。

でも良かったですね〜。
ネタバレはしませんがオススメですよ。
多分海外でもウケると思います。

なによりも何も事前情報がなくて観に行ったオジサンが面白いというのはポイント高いです。


さて。
やきものネタ。


高校の同期で以前映画関連の仕事をしていた友人がいます。福岡に戻っていまは別な仕事をしていますが、昔からよく彼と映画の話をしていました。

その彼の専門学校の同期の方でいまも映画のセットの仕事をしている方がいるそうです。
どういう仕事かというと、台本には書いていないセットの細かな小物を想定していくようなことをするそうです。例えば50代のやきものオジサンの仕事場、という設定があれば、きっとこんなものがあるだろうと想像を膨らませて設置していくわけですね。部屋のイメージから小物にいたるまでリアリティを追求するわけでしょう。時代が遡るような作品ではさらに細かな注意が払われていると想像します。

そうした仕事がキッチリとされているかいないかは、やきものオジサンにとっては非常に重要です。

そう。
器ですよ。

時代劇の器が鋳込みの量産品だったりするとキョウザメしちゃうんです。
最近は随分と減りましたけれども、まだ時々残念なことがあります。
(ミリオタ的だと銃器の扱いとかもネ。)

今回のゴジラでも盃やちょっとした器、バラックでの食事シーンなど、やきものオジサン目線でもちゃんと納得できたなぁと思います。
CG含め、日本の映画製作のレベルも上がっているんだなぁと感動もしました。

なによりも、ゴジラがいる、という世界観を受け入れられないオジサンに納得させられる設定とドラマが大変良かったです。



posted by inoueseiji at 05:50 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月15日

一酸化炭素のことを忘れないでネ



多分これまでの動画でもっともマジメなものの一つ。

ご安全に!
posted by inoueseiji at 08:16 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月14日

マイナーチェンジしてました【100V電気炉】

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(240C・2430C・LR-10)

新拠点は1月から見切り発進する予定です。
展示機も少しですが並んでおります。
その他いろいろなことができるように少しずつ進めていきます。

さてさて。

こうして改めて240Cと2430Cを並べてみるとたった80ミリとはいえ、炉内高さの違いが全体のバランスに影響しているようです。

そしてビックリしたのはこれまで240Cはヒーター線が縦10系列、2430Cは8系列だったのが、2430Cも10系列になっていました。

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その分、コイルのピッチが240Cよりも広くなっていて、同じヒーター線を使えていた以前とは違い、各モデルごとに適正なヒーター線を製作しているということです。

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たしかに最近2430Cで温度上がりません、というケースが少なくなったなぁと思っていましたが、そういうことだったのか。
せっかく良い感じでマイナーチェンジしてたのなら教えてくださ〜い。

まぁでもコレ以外にも細かく改良やマイナーチェンジはしているわけですから、やはり国内メーカーの自社工場での生産体制というのはフレキシブルで素晴らしいわけです。

現物を見てみたい、窯について話を聞いてみたいという方はホームページをご確認いただき、ご連絡ください。


ではご安全に!

ふくおか陶芸窯
posted by inoueseiji at 07:05 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月13日

塩オレンジにシミ青く

無線もいいが有線もいい、イノウエです。

平和な年末年始にむけておウチ作業をコツコツとしております。
玄関の外灯が寿命になってきたみたいなので交換しようとしましたが。

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安定器のある蛍光灯タイプ。

あまっていたランプレセプタクルがあったのでLED化します。
LED化は簡単で直結すればいいだけ。

外灯自体を取り外すと数十年前の電気屋の適当な配線工事を発見。
長さがたりないからアース線で延長してました笑。

まぁ自分の家じゃない工事ならこんなもんでしょ。
それが人間ってものさ。

というわけで配線からきっちりとやり直します。

だって自分の家だから笑。

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完成です。
これでつけっぱなしでも電気代はグンとお安くなります。

こんな時に電気工事士の免許取っといて良かったなぁと思います。
そして意外と嫁にも家族にも感謝はされなかったりして笑。

あ、タイトルですが、LEDじゃなくてLANケーブルの順番の覚え方。


塩オレンジにシミ青く幸せ緑は七五三


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(最後茶色は?)

え?

今日の内容?
やきもの絡みだってばよ!
posted by inoueseiji at 07:46 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月08日

ツルツルピカピカは流行らないらしい




現在では原料を購入する方が少なくなっているそうです。
つまり釉薬を自分で調合する人が少なくなっているということでしょうか。

まだギリギリわたしは友人知人とあの長石よりもこの長石がいいとかいう会話をした記憶が遥か遠くにありますが、もうそういう人は少なくなっているようです。

ガス窯の焼成方法がわからない、発信がない、設置環境の問題、そのような理由で、だんだんと電気炉でデビューする人が増えた今世紀の初頭、電気炉の自動制御は便利だけれど、イマイチ伝統釉じゃシブい感じにならないのか、俄然釉調合に走る人が多かったような気がしていました。8万種類の調合を使いこなすとかいうタオル鉢巻の人がいたような(兄貴?)、釉薬をラーメンスープに例えた動画を出してプロに呆れられたオッサンがいたような気がしましが(いたいた)、もうそれも過去の話。

今では何処其処の◯◯釉がいいとか、いやいや✕✕釉がいいとか、そういうことになっているようです。ぜーゲル式?ナニソレ?って感じでしょうか。それはそれでいいと思いますけれども。

長石云々というのはどこの豆がいいか、みたいな話で、調合に走るなんてのは、ドリップ方法がどうしたこうしたという話になるんじゃないでしょうか。で、このメーカーやあの釉薬屋さんのアレがいいとかコレがいいとかいう話は、どのチェーン店コーヒーが旨いかという感じだと思います(どう?マスター的には?)

それはそれで全く問題がないのですが、これがどの缶コーヒーが好きか、という話になっていき、そもそもコーヒーというものが豆から抽出するということを誰も知らない状況になったりしては不味かろうという感じがいたします。なにがなんでも調合しろとは思いません。それでも宇宙飛行士がサバイバル訓練をする程度には体験しておくのはとても有意義なことです。

そして器の釉薬やスタイルには流行り廃りが当然あり、いまはマット系、結晶系、ラスター系が人気だとか。そしてスタイルとしては安定の粉引系が強いそうです。生まれ変わったら主夫じゃないシェフになりたいオジサン的には、マット系はあとでサランラップ掛けれないのでちょっとご遠慮気味ですが、たしかに好きは好きだなぁ。


じゃあ織部スタイルが復興するまでトレーニングに励んでおきましょう!

posted by inoueseiji at 08:05 | イノウエセイジの頭の中

2023年12月07日

刷毛塗りはやっぱりいい感じ

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めちゃくちゃ久しぶりに「刷毛塗りで施釉」なんてことをしてみました。
素地は一昨年のかな?

ロクロは講座があったので多少は触りましたし、施釉はズブ掛けでしておりました。
あと柄杓掛けかな。

刷毛塗りはCMCを入れて、厚みに気をつけて行いますので初心者向けの講座では指導しておりません。
ある程度の経験があったほうがいいですからね。

(めちゃくちゃ若い!)


釉液の量が少なくても、作品が持てないぐらい巨大でも、刷毛塗りならばできます。
もちろん釉薬の種類によってはムラがひどくなるものもあります。織部など熔けがいいものは慣れれば平滑に仕上げることができます。また意図した厚みにしてわざとムラを作ることもできます。

特にテストの釉薬は少量しか作らないはずですので、刷毛塗りをマスターしておくことをオススメします。テストピースに必要な釉薬の厚みも作りやすいですし、織部のように複数の釉薬の掛け分けも慣れれば簡単です。




フリーカップは一個挽きで作れば仕事が早い。


イノウエのように特殊部隊を目指して挫折するのもアリですが(高所恐怖症と判明)、フリーカップを小型炉で楽しく作って小さな成功体験を積んでいくところからプロを目指してた方が楽しいかもしれませんぜ。

まだ正月の宴会に間に合うじぇ!


CMCの語源はコチラ!(ウソだって)

ホントはこっち。
posted by inoueseiji at 07:29 | イノウエセイジの頭の中

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