2021年04月15日
自転車とカメラと目玉焼き
2021年04月13日
ネットでの購入熱が冷めつつあるのかも

当然どこの家電量販店でもネットの販売価格は確認しているわけですから、ある程度価格を合わせていこうという努力はしているようですし、価格ではかなわないが、カメラケースや小さな三脚、アクションカメラならホルダーなどをサービスとしてつけてくれたりします。
まともに購入すれば一万円近くかかる備品をサービスとしてつけてくれるのならば、ネットより10%程度高くてもお得です。
ネットショップがふくおか陶芸窯仕様をパクってくれているのも微笑ましく思っております。多くの人が本当のやきもののスタートをきること、KCシリーズや各窯が普及してくことが重要なことですから、それについてはなんとも思ってはいません。コイツからだけは絶対に買わないという人だっているはずですからね。
ぶっちゃければどんな窯でもいいんですよ。
だってロクロだけじゃなくて窯に意識が向いたのですから。
ただワタシは、その買い物で痛い目に会わないほうがいいのでは?と発信しているだけです。
窯は家にちょっと似ているかもしれません。
2021年03月31日
三月にいつも思うこと
2021年03月30日
窯の焚き方に秘密はない
このような方々には、おととい来やがれどころか、ぜひ余生はどこかの時空の歪みでひっそりと過ごしていただきたいと切にお願い申し上げます。
2021年03月28日
そうそう裏ワザはないのよね
2021年03月20日
コロナですったもんだしたけれど講座発表会開催
2021年03月19日
焼成中のガス炉本体の表面温度
2021年03月09日
道具を自作する必要性についての考察
いつかこの話を書いたほうがいいのかなぁと思っていましたが、とうとう知人同士のネタが交錯したのを見て書いておこうと思います。
今日の記事はあくまで一つの考察と捉えていただければと考えています。
イノウエは所詮この程度までしか考えていないのか、と読んで笑っていただき、アナタの深い考察と作陶の参考にしていただきたいと思います。そしてそれがワタシの発信の基本ポリシーです。
「道具は自作するものだ」などと言われたことがある方も多いと思いますし、自作した経験がある方も多いでしょう。訓練校ではヘラやコテ、トンボなど自作させられます。カンナも帯鉄から作らされます。
これはプロになること前提の訓練カリキュラムですから、器形に合わせて自作するためでしょう。また他の教育の現場においても先に道具作りがあることもよく見られます。
わたしの週イチの講師業も14年目?ぐらいになりますが、アマチュアの男性は本当に細々した道具が好きす。よく作っているし、買っています。
講座中はウロウロしてくっちゃべって全然作陶しないのに、デカイ道具箱に道具を満載して講座に来る方が多かったものです。いまでも受講生もそういうタイプが多いように感じますし、講師も道具好き男子ではあります。
まぁ道具を最小限にするべき敵地潜入においても空挺部隊は一人60キロぐらい持ってパラシュート降下するので、日の本のオノコの道具好きはイタシカタナシなのやもしれませぬ。
しかしこの動画のような発信に孕む問題はというと、受け取り手のレベルを選べないということになるのではないでしょうか。削りへの意識や自作の意味を取り違える可能性は非常に高いと思います。
また本人が本家本元の動画を観ていないのがよくわかります。
「よくわからないけど」と本人も言っていますから。
だから尚の事この発信の目的がボケまくっている気がこのオジサンにはするのです。
もちろん視聴者さんからのコメントに応えてのことですし、本人も新しいチャレンジが出来て楽しんでいるようですので全然アリです。彼が相変わらずのナイスガイなのはかわりません(ハイボール!)。
ただ本来の道具がそれじゃないといけないのよ、という意義は完全に薄まってしまい、元が何味だったのかもわからなくなっている気がするのはワタシだけでしょうか。
キツい言い方を学籍番号90AAの先輩がするとすれば、安いクロスバイクに一点だけレースパーツを付けているような、丸善に檸檬じゃなくてブックオフにオレンジを置いてくるような、規定外のリングでダンクシュートしたと言っているような、なんとも言えない中途半端な愛好家を量産しそうな危うさ感じています。
先に道具ありきか、ゴールを設定しているのか。
強えぇからと44マグナムを購入しても護身用にならないし、枕の下に置いたら寝れたもんじゃないということダス。
むかしゴローさん(雑誌じゃないヨ)が、陶磁郎のDVDかなにかで、ハマグリの貝殻をロクロのコテに用いているのを紹介されたことがありました。なるほどねとわたしは思っていましたが(このなるほどを説明するとこの記事の倍になる)、翌週のわたしの講座でもうハマグリを持ってきている人がいたのには、苦笑を通り越して発信の恐ろしさをマジマジと思い知らされました。
丁稚奉公からスタートして初めてロクロに触って、職人として周囲と張り合い、やがては頂点を極め、なんやかんや、すったもんだあってハマグリに行き着いたゴリゴリの作家と、DVDで観ただけの受講生ではハマグリの意味が違いすぎるということです(蛤御門の変1864年)。
土練機など使わないあの土で、電動ではないあのロクロで、手作りの竹のカンナで、あの窯で焼成する、ということがシッカリとつながっていないと本来は意味がないと思うのです。
五十路のオヤジは相変わらずの嫌味な物言いですが、やるな、自作するな、という意味ではないですよ。やると面白いのは間違いないでしょうし。
別に格好から入っていいと思いますし、そうあるべきでもあります。
言っておきますが、わたしだって同じようなことをしてきました。
牛ヘラ買ってみたのもそうだし、未だに手付かずの絵具があったり原料が積読状態になっていたりします。それでも自分が行う発信の基準は基本的なこと、視聴者がなるべく上達するようにと願っていて、根本や根幹を伝えたいと考えています。
発信の受け取り手が自己満になってはいけないということです。
趣味だから自己マンでいいのだけれども、厳密にはちょっと違う。
太い粘土の紐を作務衣の肩に担いで紐作りする、なんて写真でも見たのでしょう、やっぱりその真似をする受講生もいましたね。穴窯の作家が1300℃の窯の中から鉄の棒で真っ赤な花器を引き出し、夜空のもとで逆さまに掲げて花器の中に溜まった真っ赤な熾を撒き散らす(やっぱり作務衣)。それをテレビで観ていきなり穴窯を造ったひともいました(中部地方)。
それはそれでいい。
本人も周囲も幸せでした。
で、その先は?ということです。
われわれ男子は、芸術だと言われたり自分で言ったりするけれども、ちょっとフシダラな心でヌードを見てしまうものです。だからマネとルノワールとサンタフェは少し大人になってからのほうがいいのです(なんのこっちゃ)。ヌードの向こうにあるモノに気が付かないからです。
そして道具を自作する意味はどこまであるのか。
スタイルによるとは思いますが、電動ロクロで粘土は購入なんて方が多いわけですし、わたしは普通に手に入る道具を、チマチマと自作する意味はあまり無いようにも思います。トンボとコテ、ヘラはどうしても自作になることが多いでしょう。暇つぶしというのはわかるけど。
コテやヘラなどどうしようもないものを除いて、なるべくプロの作家はプロの道具を使ってほしいとわたし個人は考えています。一般の方もガンガン買い物して陶芸関連の経済を回していかないと、めぐりめぐっていつか自分たちが困る気がするのです。また「オレは道具を作れるぜ自慢」だとすればそれこそ意味はなく、仮にプロなら、イケてる男子なら、作れて当たり前です。
本来のやきもの屋というのは窯から全部自作することが出来なければなりません。
自作までいかなくても古い方は、窯の設計が出来たり築炉屋に細かい注文をつけることが出来たものです。わたしも過去メーカー時代にそういうお客様の窯を造ったことがあります。何故そのような仕様にするのか、直接お話を聞かせてもらったこともあります。
そういう方が講師や技術指導にあたったよき時代もあったでしょう。
今はどうでしょうか。
窯の設計図よこせというセンパイならいるみたいですけど(笑)。
小道具よりも本気で自作すべきは土練り台と窯という気もしますね。
電動ロクロは新品買うけど窯は中古を探し回るのだけはいただけない(笑)。
2021年03月07日
ロクロって楽しいな!
まぁ土練りについてはその人が土を練っている台とか見ると如実にレベルが現れていますね。
あ、わたしは200回も土を練ったことはないとハッキリと申しておきます。
こうした仕事や蹴ロクロを体験してからの道具の自作とかはありかとも思いますが、見様見真似で自作するのは百害あって一利なしですし、われわれプロ筋の人間はガンガンいろいろなものを買い物して業界を回していくべきでしょう。
実際に自作すると購入価格以上のコストがかかっている(断言できる)し、クオリティは本モノに絶対に負けるものです。
2021年02月20日
独立を目指す人におきるササヤカな奇跡
一人の方は設備投資のための資金の目処がついたという連絡、そしてもう一方は仕事場が決まって窯の相談に来られたという、どちらもプロの方です。
伝言ゲームのように人が繋がりだす
突然ご懐妊
軽トラをもらう
思いもかけない人から焼酎が6本届く
馬鹿(わたし)がフェリーに乗ってやってくる
使っていない電気炉をもらう
牧野組合が土地使用を許可してくれる…
2021年02月19日
道具に頼る年齢になったと思うこの頃
写真はわたしの工具ですが、アーレンキーが必ず各家庭にあるはずもなく、コンセプトとしてアマチュアや家庭での使用、個人作家、小規模作業所向けである商品でしょうから、一度組み立てて終わりの人ばかりではないはずです。
2021年02月15日
当たり前を教える難しさを忘れるのは当たり前?
ちょっとしたことを覚えるだけで劇的に見積作成も楽になって喜んでいるのを見ると、おせっかいもやきたくなったのです。
実際にわたしは電気工事の世界では逆の立場です。電気工事の世界の常識を知っている人間が絶対にやらないことをやったりする恐れが高いのです。
ずっと「やきもの」を教えることを続けていると、そういう風に習ったんだろうな、とか、そういう人の発信で独学したんだろうな、という人や動画がわかったりすることもままあります。そしてそんなネタがさらに発信したり拡散していくのを見ると複雑な気持ちになることもあります(ワタシの発信もその一つだけれど)。
2021年02月08日
371+179=?
2021年02月01日
新チャレンジ第一弾は頓挫のモヨウ。
ロープワークに関しての書籍だけではなく、意外と動画もあることもわかりましたし、息子も興味を持ったようですので良しとしましょう。
そもそも家に古いピアノがあり、子供たちが習っていました。以前に指の怪我のリハビリで一年弱は独学で勝手にやっておりましたが、だんだんと調子に乗り、このままでは「独学の落とし穴」に嵌るというのがわかってきたので、ピアノを続けるなら先生につこうということにしたのです。
これは本当に良い選択でした。
たとえば「ゆっくりと行う」ということもその一つです。
イノウエは自転車トライアルの経験があります。スタンディングスティルが永遠に出来るから、この歳でも楽しく自転車旅ができて無事故でいられるのではないでしょうか。
ゆっくりを極端にまで行えば「止まっている」ということですね。ゆっくりと正しいフォームでウォーキングできるようになればフルマラソン完走まではもうすぐということです。
いつもいつも同じ所で間違えるのはアナタの脳がその間違いを「正しいプロセスとして覚えている」からかもしれません。間違った動作や処理を脳に刻んでしまうと修正が非常に大変です。
こうした作品で一度立ち止まり、ゆっくりと技術を確認してみるのも悪くはありませんね。
2021年01月24日
日曜日の朝からションボリする話を書いてみる
2021年01月21日
陶芸のテスト問題2
2021年01月11日
非常事態宣言の影響は陶芸界にもあるらしい
もちろん陶芸界にも多大な影響があり、様々なイベントが中止になったりしてきましたし、個展をキャンセルした方も多かったでしょう。いよいよ窯の方にもなにがしかの影響が出てきそうな気配です。
まぁ当然といえば当然ですね。
わたしもなるべくお客様に影響しないように対策をこうじてはいますが、この先は全く予測不可能だと考えています。
ですからYou Tubeで作陶方法を発信している方々や、わたしのような仕事のあり方、ネットで販売するだけでなくノウハウも伝えている専門店(ねんどやさん以外のナントカ.comは含まず)の役割は大きいと考えます。
作陶方法はそもそも陶芸教室などで経験のある方が多いでしょう。さらにYou Tubeで他の方の作り方からヒントを得るのも有益です。またたくさんの人が発信しているわけですから、疑問点を発信者以外に尋ねてもいいわけです。
これはすごいことですよね。
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2021年01月09日
偉そうに水簸の話をしてみる
駅前にソテツとか植えるから誤解があるのよね。
昨日今日で九州自動車道はじめあちこち通行止めです。
そうなると、粒の大きな重いものから先に沈んでいきます。つまり砂利や石が先に沈み、細かな土がいつまでも水中を浮遊している状態になり、その泥水の中の土も、粒の大きなものから順に沈んで行きます。
移す時にもフルイを通しておけば不要にゴミや大きな粒子が混ざることを防げます。
それよりも水溜りを思い出していただければよいと思います。
粘土生産の現場、製土工場などはそれをもっと大規模に効率よく行っていて、もっと様々な工夫や機材を使用しているわけですし、脱鉄も行う必要もあるでしょう。
水簸の工程は土に対して水の量が過剰なまでに多いとも言えます。求める大きさの粒子が揃ったら、次にその水を抜かなければなりません。沈殿させて上水を除去し、さらにフィルタープレスなどを使用して脱水し土練機を通して含水率20〜23%程度の陶土にしていかなければなりません。
どの工程であっても土と水のコントロールがついてまわるのが陶芸、やきものの仕事です。
そんな視点で窯跡や陶産地を訪れれば、これまでと違う発見や視点を持てるのではないでしょうか。