窯焚きが出来るのか出来ないのか、それが如実にわかる時があります。
新しい窯を設置した時、人の窯を借りた時などです。
それは電気炉であろうとガス窯であろうと変わりません。
焚ける焚けないの次にあるのは、以前と同じような作品が焼成出来るのか出来ないのか、ということ。
つまり同じカロリーを加える、同じ雰囲気で焼成するということが出来るのか。
ガス窯などについては以前にもグダグダと書いてしゃべっておりますので、今回は電気炉について。
そもそも制御がありますので、以前と同じプログラムを入れてポチッとすれば同じ焼成ができそうですよね。
しかし、そんなに甘くはありません。
窯のサイズが変われば、冷め方も変わります。これは釉調に大きく影響します。小型炉で急冷気味が当たり前でスタイルを固めてしまうと中型炉に移行したときに雰囲気が揃わないこともあるかもしれません。
今買い換えの予定が無い方でも、焼成の各記録をとっておくことをオススメします。コーンを入れて見える化するだけではなく、冷却時の記録もあると良いですね。
それから制御に組み込まれている熱電対、多くの人が「温度計」って言っちゃうセンサーやその周りの機器の誤差。これは全くのゼロではありません。温度計にも補償導線にもプロコンにも誤差はあり、新品であれ中古であれ入れ替えた窯が以前の窯と同じわけがありません。
かりに1250℃で±1%の誤差だとすれば、それは±12.5℃になります。1%の誤差というのは非常に優秀な機器だと思いますが、アナタとワタシで最大25℃の誤差があるということです。
それを理解していただき、必ずゼーゲルコーンやオルトンコーンなどで自分の焼成を見える化しておく必要があります。これまでコーンを入れたことがないという方は一度確認しておくことをおすすめします。そうすれば次の窯になった時に同じような設定を見つけやすくなります。SK8で焼成したいけれど、この小型炉だと1255℃に設定しないといけないのに大きな窯だと1240℃でよかった、なんてことはザラにあります。
それを知らないまま、新しい窯や初めてのメーカーをディスられてもオジサンたちは困っちゃいます。電気炉は先に全部考えてプログラムを入力しておく必要があります。ビール片手にできるバーベキューとは大違いなのでござんすよ。
「こん人は鍋が変わったけんカレーが作れんくなったっち言いいよるばい」なんて言う失礼なヤツがいたらイノウエが殴っておきますのでご安心ください笑。
ロクロに賭けてきた人、絵付けに賭けてきた人、いろいろな方がいるはずです。それぞれの得意分野があるでしょうし、それを活かした作品をこの世界に産み出して、使う人を幸せにしてください。しかしそのためには窯と焼成は充分にコントロールしていただきたい。そのための情報発信を続けていくつもりです。
ロクロに賭けてきた人、絵付けに賭けてきた人、いろいろな方がいるはずです。それぞれの得意分野があるでしょうし、それを活かした作品をこの世界に産み出して、使う人を幸せにしてください。しかしそのためには窯と焼成は充分にコントロールしていただきたい。そのための情報発信を続けていくつもりです。
じゃまた!