草刈りの終わりは見えませんが、次は水の問題です。
ここは井戸水です。ポンプは深井戸用なのでけっこう深いのか。
メンテナンスにはいったばかりの2月初旬、草刈りの途中で井戸ポンプが動きっぱなしなのに気がついて一度電源を落とす。
再び電源を投入すると水がでなくなってしまいました。
呼び水を入れても延々と入り続けるという症状。
井戸のパイプの先端にある、ジェットという部品の不良のときに現れる典型的な症状だとか。
以前使用していた方の一人に確認すると男性陣が自分たちでやったとか。
そんなことまでやったのかと驚くとともに、電源の工事などはたしかに素人工事。
家のアトリエに井戸水を引いているとはいえ、自分で井戸工事をする勇気はありません笑
地元の人に聞いて業者さんを紹介してもらいました。
ガス屋さんとか水道屋さんとか配管系の設備屋さんっていい人が多い印象。
ガス屋さんとはよく呑みにいくイノウエです。
(来てくれたKさん、かなりのベテランと思ったら歳下でした)
工事をしてくれたKさんといろいろな話をして半日を過ごす。
もうお孫さんがいるとか、YouTubeでDIYしていたお客さんが、にっちもさっちもいかなくなって呼ばれた話など、ベテランはネタが豊富。
イノウエもVP管とVU管の違いぐらいは若かりし頃のアルバイト経験で知っているので質問を挟みながらたくさんの勉強をさせてもらいました。
Kさんの予想では、いくら自分たちでおこなったといっても地上のポンプの入れ替えをした程度ではないかとのことでしたが、予想に反して管を引き抜いてみれば、なんと配管も素人工事なのが判明。よくやったと思います。
しかし。
わたしにもわかる接着不良。途中で外れるし。
水回りの配管工事では、接着剤の種類もあるし、その塗り方、ソケットやエルボに入れる際の加圧と時間など、大切な基本がありますが、残念ながらそれが守られていない。ちょっと調べればわかると思うんだけどもったいない。
そりゃあいままで、エアを噛んだり、水が途切れたり、ポンプ動きっぱなしで電気代が上がったりしたことでしょう。水が出ないときは近くの公共施設に水を汲みにいっていたとか。
そうしたロスやストレスを考えると最初からプロに頼むべきだったのかも。
配管もジェットも新品になって無事に施工完了です。20メートルほどの長さが入りました。
素人工事アルアルのポンプ本体のアース工事は無視されてましたので、改めて施工しておきました。
べつにこんなの要らないよね、とアマチュアが思う部分が一番重要なのはどの世界でも同じということでしょう。作陶よりも乾燥や土練りが重要みたいな部分。
自分もついつい自分でやっちゃおうと思うタイプなので肝に銘じておきます。
三週間ぶりに水がでました!
Kさんは、最初は少し濁るから一晩出しっぱなしにしておくようにとのこと。
そんなことはプロに聞かなきゃわからないよね。
もし自分でやって、ここまでうまくいったとしても「あ〜濁ってるぅ〜」となったんでしょう。
一晩も出しておくのは一度止まった井戸は、再稼働の際に周囲の水と一緒に入った細かい土などを含んでしまうからだそうです。
これは2時間後。まだすこし濁りがあります。
翌朝来てみると勢いよく出る水はすっかり透明に。
以前伺ったときも水が綺麗だなーと思ってはいたので、ある程度の期間使用したら水質検査に出してみようと思います。
Kさんからはポンプの周囲はもっと草刈りをして日当たりと風通しをよくしておくようにとアドバイスをいただきました。虫とか生物を寄せてしまうトラブルがあるそうです。
またKさんからは、これまでの経験から自然と井戸は神聖なものと思い知らされた、なんていうお話もきいて、確かにそれはあるなぁと思ったりもしました。うちもアトリエなどの棟上げの際に、井戸もお祓いしていただいたことを思い出しました。
たとえ豊かであっても水は大切なものです。

あと勝手に人の井戸の水を飲むと撃たれたりします。(イノウエの好きな映画:アラビアのロレンス)
posted by inoueseiji at 08:27
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イノウエセイジの頭の中