4月になりました。日がたつのは早いですね。
今日から新年度最初の講座がはじまります。なんと4年目です。
去年から、このブログ、メルマガ、ホームページなどで発信するようになって、陶芸に関するさまざまなこと、特にどうやって教えるのか、ということについての考え方がかなり変化してきました。
いま思い返せば、独りよがりな教え方をずいぶんしたように思っています。それでも、さまざまなことが学習センター内で変化しましたし、多くの人から反応をいただきました。
これまでの講座や教室、自分自身の作陶などから、この4年目の講座は、次のような明確なコンセプトを設定することにしました。
◆ 将来にわたって作陶活動する人への基礎講座
これは変わらぬ生涯学習センターの基本コンセプトです。
◆ マンションに居住している人、と受講者のモデルを設定
1室とバルコニーを使用して作陶活動できるためのノウハウ
排水の処理・粘土の処理と再生・釉薬の管理など
◆ 技術や知識は上記の条件で使用できること
わたしはこれまで、釉薬の管理はこうするのだ、と教えてきて自分は正しいことを伝えている、と少し調子に乗っていたような気がします。
ある時、テレビで東京都の特集のようなものを見ていたときに、超高層マンションに住んでいる家族のことをつたえていました。そのときにふと、こうした場所に住んでいる人が、作陶するにはどうすればいいだろうか、と考えてしましました。
現実には都心部のほとんどの人は陶芸教室からはじまっていくのでしょうが、その考え方、マンションに住んでいる人が作陶するには、という命題はずっと頭に残ってしまいました。
そして、次の講座の日に、釉薬をかけている受講生たちを見ていて、突然、なんて自分は常識に囚われた教え方をしてきたんだろう、と反省してしまいました。
講座では、釉薬のバケツを用意して濃度を合わせ、柄杓などを使って釉薬を掛けています。わたしも受講生も釉掛けとはこういうものだ、といつの間にか思い込んでいました。
もし、仮に自宅で作陶する場合、20リットルぐらいのバケツをいくつも用意できるでしょうか?
これまで、なんとなく自宅で庭がある人、のような人をモデルにしてきたような気がします。それは自分がそういう環境に住んでいるからであり、そういう環境で作陶しているからでもあります。
しかし、ここに来なければ陶芸はできない、という教え方は、生涯学習センターで行うべき教え方ではありません。
土に触れ、人と集うのが楽しい。そういう人の方が圧倒的に多いと思いますが、だからといってきちんと教えなくてもいい、ということにはならないからです。実際に、楽しければいいので、という気持ちでスタートした人がだんだんと変化していくのをたくさん見ています。
これまでの講座の内容を少し見直して、新しい年度の講座をスタートするつもりです。
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